なんの罰ゲーム?状態に
通報・発見
地下の排水溝に水を捨てようとした子供が、子猫の鳴き声を聞きつけ、子供の母親が保護団体Hope for Pawsに連絡をしました。
現場に到着しましたが、子猫の声はしません。近くで働いていた作業員たちに声をかけますが、彼らも猫の声は聞いていないとのこと。とりあえずケージや網などの道具をそろえていると…
ミー!ミー!聞こえた!子猫の高い声。猫が出入りできそうなすき間を毛布やフェンスで閉じ、猫が飛び出したらケージトラップの中に誘導するように設置しました。
先ほど声をかけた作業員たちはすぐ横でアンテナ設置工事をしていて、大きな音をたてています。母猫も子猫と一緒にいるなら、恐怖でしょうね。
保護
排水溝の中には子猫しかいないようです。母猫はどこ?と探していると、遠くからじっと様子をうかがっているのを見つけました。ツナ缶を開けてケージトラップに誘導します。白黒の母猫がやってきて、まいたツナを食べながらケージの中へ。だんだん暗くなってきました。
ようやくフタがガシャン!と閉まりました。あとは子猫たちの保護に集中できますね。
金属製のカバーを開けるとそこには…目も開かない子猫たち。
病院で1匹ずつ検査
母猫と子猫たちを病院に連れてきました。子猫たち1匹ずつ、体重をはかりながら名前をつけます。ダニエル、ロアナ、グーグル、キャンディス、ユー、そしてテューバー。
母猫は、検査の前にまずは子猫たちと再会させてあげて…と思って見ていたら、あれ、なんか違う…?「母猫」はなんだか戸惑って、子猫に近づきません。あれ、この子さ、あれ?お、男の子!?お母さんじゃないよ!間違えたー!
本当の母猫が戻ってきているかもしれません!夜中のこの時間ですが、団体のリーダーが1人慌てて保護現場に戻り、再びケージトラップを設置しました。すると、猫が入った!ところがこの三毛さんがまた病院で、子猫の親ではないと判明。どうなってるの!
次の日の夜、今度はケージトラップを3つ設置しましたよ。この近所のノラたちを全部保護する勢いです!まず黒白八割れさんが入りました。
その直後、向こうで2つ目のケージのフタがガチャン!白地が多い三毛がケージ内で興奮して暴れていました。そして3匹目も入った!どんだけいるの。果たしてこの中に、母猫はいるのか!3匹を病院に運びました。
獣医師がタオルにくるんだ白地三毛子を確認中。メス、ですが、母乳、出ていません!母じゃない!この子に期待していたので、凹み…。
気を取り直して、最後に捕まえた子を確認。…判決、オス。ふぅ。
最後の望み、最初の白黒の子。メス。おし。でもあぁー、またしても、子猫を産んですぐの乳房ではありませんでした。全部はずれかー。
代理母
病院には2週間前に子猫をなくした「ハニーポット」がいました。この子はすでに母乳が止まっていますが、子猫たちを温め、世話をしてくれることを期待してあてがうと、ためらいなく子猫たちを受け入れてくれました!
子猫たちの体を盛んになめてあげます。ありがとう、授乳は人がやるよ!
驚きの連続・結末
この状態で20分がたった頃、驚く事態に。ハニーポットが授乳し始めたのです!本能、そして体の仕組みはミラクルですねえ。完全に止まっていた母乳が再開するなんて!
ところで、次々つかまえたあの猫たちは?去勢・避妊とワクチン接種して、初日から5日後に元いた場所に放しました。「TNR」です。
なぜあんなにノラたちがいたのかというと、警備員が食べ物を与えていたのだそう。かわいくて食べ物を与える気持ちはわかりますが、それは無責任というもの。際限なく繁殖してしまいますからね。
警備員は猫たちが戻ってきて嬉しそうです。これからは「かわいい」だけでなく、責任についても考えてくださいね。
次々と走り去る猫たち、元気でね。
しかし、これで終わりではなかったのです!リリースの後、新たにもう1匹、猫をケージにつかまえました。「ジャヤ」と名づけられたこの三毛子は、果たして本当の母猫なのか!?
驚きの連続の動画で確認してください!
子猫たちも、他のすべての猫たちも、どうか幸せに。
最後におまけ。やさしいハニーポットはどうしたかというと……。実は彼女にはつづきの動画があるんですね。そのお話は、また後日。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
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