取り残された幼猫
倉庫の中で子育て
ある会社の資材置き場の倉庫の中で幼猫達が複数発見されました。
発見者はツイッターでこの状況をどうしたらいいのか?と発信しました。
会社の資材倉庫で生後数日?と思われる子猫を発見したのですがどうしたらいいでしょうか。お母さん猫は私に驚きどこかへ行ってしまいました。ここから私はどうするべきなのかわかりません。教えてください。 pic.twitter.com/f4dcntojCW
— 猫と時々、犬。 (@neko_haha_) April 13, 2021
お母さん
発見者に驚き、一旦は逃げてしまったお母さん猫が暫くして戻ってきました!
お母さん猫帰ってきた! pic.twitter.com/LbkEKY45Az
— 猫と時々、犬。 (@neko_haha_) April 13, 2021
移動
お母さん猫はその後、1匹ずつ幼猫達を倉庫からどこかに運び始めたようです。
ご報告。
— 猫と時々、犬。 (@neko_haha_) April 13, 2021
お母さん猫、15時くらいまでは子供におっぱいをあげてました。仕事終わって17時半くらいに見に行くと2匹だけになってました。この子たちを迎えに来てくれるのか、それともそのままなのか…。明日の朝にならないとわからない状況です。迎えにきてほしい。ただ祈るしかできず不甲斐ない。 pic.twitter.com/Na6haopmRV
最後の1匹
しかし、最後の1匹だけはいつまで待ってもお母さん猫が迎えに来ることはありませんでした。
30分くらい前です。
— 猫と時々、犬。 (@neko_haha_) April 14, 2021
お母さん!!
あなたのお子さん元気です!!
お母さんのこと待ってます!!
お迎えお願いします!! pic.twitter.com/cKFrSQ3vMU
監視
発見者は母猫がいつ迎えに来てくれるのかと、とても不安な時間を過ごしていました。
この子に何かあった場合はすぐに連絡くださいと病院に伝えてたけど今日は電話が鳴らず安心。昨日は勝手にカメラを倉庫内に設置し仕事しながらモニター見てました。ということはほぼ仕事してないということ、、、 pic.twitter.com/n8ZZbY9BtI
— 猫と時々、犬。 (@neko_haha_) April 15, 2021
限界
しかし、これ以上待つと幼猫が衰弱死してしまうと発見者は保護しました。
お母さんごめん。
— 猫と時々、犬。 (@neko_haha_) April 14, 2021
もう待てなかった。
やっと1軒だけ数日だけ入院させてもらえる病院見つかった!
お母さん本当にごめん。 pic.twitter.com/CANtFhp9Kn
命繋いだよ
発見者は、市内の動物病院に電話しまくって、やっと授乳入院させてくれる場所を見つけました。
命繋いだよ! pic.twitter.com/JGqkyD5xex
— 猫と時々、犬。 (@neko_haha_) April 14, 2021
相談
実は発見者から当団体に相談が来ていました。
しかし、当時、授乳が出来るミルボラさんがいませんでした。そのため、幼猫さんが動物病院に入院している間にSNSで発信しました。
その結果、市内の個人ボラさんがミルボラで預かってもいいと言ってくれました。
今日は団体の方が様子を見に行ってくれました。保育器みたいなのに入れてもらってるようです。夜は子猫だけにできないため、病院のスタッフさんが交代で連れて帰り1~2時間おきにミルクを。感謝しかない。保護した時は100gピッタリ。ということはみなさんが手にしている携帯よりも軽い。 pic.twitter.com/cljSplHaDv
— 猫と時々、犬。 (@neko_haha_) April 17, 2021
退院
幼猫さんは退院してミルボラさんに引き継ぎました。
発見者は、動物病院の入院費を支払っただけでなく、ミルクやフードなどミルボラさんにいろいろ差し入れをしてくれました。
置き去りの原因
幼猫さんは順調に育っていました。
ミルボラさんが『歩(あゆみ)』ちゃんと仮名をつけてくれました。
ある日、検診の時、あゆみは真菌症にかかっていることが判りました。
治療のため、毎週専用シャンプーで洗うことになりました。
母猫があゆみを最後まで残して迎えに来なかった理由がそこにあったのかもしれません。
子猫チャン。
— 猫と時々、犬。 (@neko_haha_) May 17, 2021
どうやら真菌にかかってるらしく入浴中。
先日の里親候補の方はフルタイムでお仕事をしているらしく引き渡しは断念したとのこと。 pic.twitter.com/BzkFkXMmYH
里親
真菌症の治療は終わりましたが、シャンプーはまだ続けた方がいいと言われていた時期、まだ里親募集はしていなかったのですが、インスタグラムから是非、里親になりたいと挙手がありました。
そのご家族には、シャンプーのことを説明し、まだうつるかも知れないということも説明しました。それでもシャンプーを引き継ぐこと、そしてあゆみちゃんのすべてを受け入れますと言われました。
このご家族にはあゆみちゃんを家族に迎えるとても強い決意がありました。
猫初めてのご家族でした。
その結果、トライアルをして里親決定となりました。
その後報告
今でも時々、里親様からあゆみ改めハナビちゃんのその後報告があります。
頂いた写真や動画は発見者の女性とミルボラをしてくれた個人ボラさんにも転送しています。この2人がいなければあゆみちゃんは助からなかったと思います。最初に入院させてくれた動物病院のスタッフさんたちもそうです。
里親様からメッセージが届きました。『皆さんのおかげでハナビは我が家にいます。本当に感謝しています。ハナビを絶対に幸せにします!
やっぱツンデレですね、一人の時間も満喫しつつ、寂しくなったらささっとやってきます。
また写真送りますね。ありがとうございました!』
最後に
発見者の女性は、なんとか助かってほしいと幼猫さんをずっと見守り続けました。彼女のツイッターにはその時の様子が投稿されています。
当時、彼女のツイッターは「何故すぐに保護しないんだ!」とかなり炎上したようです。
「言うは易し行うは難し」
「何故すぐに保護しないんだ!」という人たちが実際にレスキューに動くことはありません。
発見者の女性は自分にできることを頑張りました。助けるために本当にいろいろ努力しました。ミルボラさんに引き継いだ時も丸投げではなかったですし、最初の授乳のための入院費も彼女が支払ってくれミルクやフードも差し入れてくれました。
その後も子猫の様子をツイッターで発信し続けていました。ずっと見守り続けていたわけです。
私達動物愛護のボランティアに依頼してくる人たちの殆どが丸投げです。その後のことなんてケアしない人達が殆どです。
でも、彼女は違いました。
あゆみちゃんは、発見者の女性。ミルボラさん達2人。発信とその後の医療を提供した筆者が代表の動物愛護団体、その医療費はたくさんの人たちからのご寄付から出ています。
そして最終的にバトンを受け取った里親様。
あゆみ改めハナビちゃんは、たくさんの人たちが関わり命のバトンで幸せに繋ぐことができたとてもラッキーな子猫でした。
幸せになってね!
約半年でこれがこうなるなんてね(あの時のネコチャン) pic.twitter.com/Gx8Cj8q6uE
— 猫と時々、犬。 (@neko_haha_) September 10, 2021
※この記事と写真の掲載は、関係者すべての方達に許可を頂いてしております。
※こちらの記事は動画や画像の撮影・制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
掲載団体名:ディ・アンク
ディ・アンク
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