道路脇でうずくまっていた子猫
発見
2020年7月20日、朝、男性が車で通勤途中に道路脇に小さな子猫がうずくまっているのを発見しました。男性は仕事に行く途中だったのですが、そのまま見過ごすわけにはいかないとUターンして車を停め、子猫を保護しました。
道路に飛び出したら、間違いなく車に跳ねられていたことでしょう。走行中の車の中からその小さな姿を発見できたのは、まさに奇跡でした。子猫の命は救われたのです。
保護
男性は、子猫を会社に連れて行くしかなかったです。段ボール箱に子猫を入れて保護して、そして家に連れて帰りました。子猫は、そのご家庭が預かりさんとなり、育児をしました。それはなかなかハードなものとなりました。
子猫は、食事に興味を示さなかったのです。特に体に問題があるわけではなかったのですが、食べることに対してあまり興味を持っていない子でした。
そのため、預かりさんが強制給餌をすることになりました。女の子でした。
病院
その後、下痢と血便になり、動物病院で診察してもらいました。子猫の場合、保護しても必ず無事成長できるわけではありません。名前は「マリー」になりました。無事、成長して幸せがつかめますようにと願うしかなかったです。預かりさんの献身的なお世話が続きました。
里親募集
マリーの里親は慎重に選考しなければならなかったです。
元気で問題なく、ドライフードを食べ自分で水を飲むような子猫なら、経験者でなくても育てられるかもしれませんが、マリーの場合は、離乳食を場合によっては強制給餌をしなければならず、それなりの経験者が必要でした。しっかり育ててもらわないとならないため、誰でもいいわけではありませんでした。
トライアル
暫くして、市内のご家族からお声がかかりました。子猫経験者でした。「強制給餌もできますか?」と聞いたところ「問題ないです!」と心強いお返事をされました。
飼育環境チェックに行き問題なかったのでそのままマリーを預け、トライアルを開始しました。何かあってもすぐに駆け付けられる距離でした。
里親決定
その後、マリーに問題はなく里親決定となりました!「大切にします!」と言われました。
その後
先日、マリーの里親様から『避妊手術しました』とご報告がありました!強制給餌していた子は、無事に成長することができました!
運命の分かれ道
危険な状態にいたマリーは、1人の男性が出勤途中にも関わらず保護したことで命が救われ、その後、預かりとして献身的なお世話がされたことで成長でき、その結果、里親募集をしたことで優しいご家族が見つかりました。
もしもあの時、マリーが発見されておらず、保護されていなかったら、今頃彼女はこの世に存在していなかったかもしれません。
最後に
命を助けるということは、そんなに簡単なことではありません。しかし、見過ごしてしまえばずっとその後悔は残ります。
最初から無理だと決めつけないで頑張って助けることで、その子のその後の未来を明るいものにしてあげることができるかもしれません。簡単なことではないからこそ、やってみる価値があるのです。
最後にご紹介させていただく絵は、マリーを保護し、預かりをしていたご家庭の小学生の娘さんが昨年の動物愛護週間での市のコンテストに出展された絵です。佳作に入選されました。
もちろん、モデルはマリーちゃんです!
※里親さんからいただいた写真およびマリーの絵は、全て掲載許可をいただいております。
※こちらの記事は動画や画像の撮影・制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
掲載団体名:ディ・アンク
ディ・アンク
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