腎臓病の猫
センター持ち込み
高齢で一人暮らしの飼い主さんが他界し、遺族が飼い猫のぎんちゃんをセンターに持ち込みました。人懐っこい性格が幸いし、10歳前後と高齢でしたが、愛護棟に移って譲渡対象になることができました。
ところが、ぎんちゃんは、血液検査で腎臓の数値が良くないことがわかりました。
経過観察
私たちは当時、事故で下半身麻痺になった犬猫達のレスキューが続き、ぎんちゃんをすぐにセンターから引き出して、治療に連れて行くことができませんでした。
そのため、もしすぐに里親さんがみつからず、万が一ぎんちゃんの腎臓がもっと悪くなってきたらレスキューしますとセンター職員さんに伝えました。
呼びかけ
センターには、療養食を購入する予算の余裕がありません。しかし、腎臓の数値が悪い猫に普通の食事を与えていると、悪化するリスクが増します。
そのため、SNSでぎんちゃんのことを発信して、腎臓の療養食を寄付してもらえないか呼びかけました。
善意の寄付
すると、複数の人たちから善意のご寄付が集まり、ぎんちゃんの腎臓の療養食が届きました!無くなったらまた呼び掛けて、また集まるということを2回繰り返しました。
譲渡
ぎんちゃんの収容は、長期戦になるだろうと誰もが考えていました。成猫で高齢、さらに腎臓も悪い...。
しかし、それは杞憂に終わったのです。6月にセンターに収容、8月に愛護棟にデビューして11月に里親決定となったのです!
センターから市民へ直接の譲渡だったため、どんな人が里親になられたのかわかりませんでした。
里親さんとの出会い
12月、私たちの支援者の方が愛猫が亡くなったので、そのフードを寄付したいと言われ持ってこられました。
そして、その支援者の方がこう話されたのです。
「私ももう若くないし、そちらには高齢の猫がいなかったので、センターから先月10歳くらいの高齢の猫を引き取りました。」
「え?もしかしてぎんちゃんですか?」
「そうです!」
こうして里親さんが誰なのかわかったのです。ぎんちゃんは、里親さんによってしっかりと腎臓の治療を受けられていました!
ラッキー
ぎんちゃんはとても運が良かったです。里親さんはご自分の年齢をちゃんと計算された上で、ぎんちゃんを引き取ることを決められたのです。
最後に
一人暮らしの高齢者が亡くなって遺族がセンターに愛猫(愛犬)を持ち込むケースが本当に増えています。
健康であれば猫は25年、犬は20年、生きる動物です。ご自分の年齢を考えて、終生飼育ができる犬猫をどうか迎えて下さい。
高齢者が寂しいからという理由で、子猫や仔犬をペットショップで買うケースも増えています。
「子供が引き継ぐから大丈夫」と皆さんおっしゃるのですが、生前、その猫(犬)を、お子さんが同居してお世話をされていなければ、それは望めないと考えておくのが安全でしょう。
※こちらの記事は、ぎんちゃんの里親様の承諾を得ております。
※こちらの記事は動画や画像の撮影・制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
掲載団体名:ディ・アンク
ディ・アンク
▼▼ Facebookページはこちら ▼▼
https://www.facebook.com/diankshimonoseki/
▼▼ 里親募集中の情報はこちら ▼▼
https://www.pet-home.jp/member/user564895/post/