さくら猫なのに保健所収容で殺処分?!大怪我で動けなかった『あなごくん』後編

さくら猫なのに保健所収容で殺処分?!大怪我で動けなかった『あなごくん』後編

骨折により下半身を引きずりながら歩いていたTNR(トラップ・ニューター・リターン)先行型地域猫『さくら猫』のあなごくん。地域猫なのに保健所に収容されて殺処分?偶然に偶然が重なり救われた強い生命力を持つ一匹の猫の物語。

負傷した状態でのリリースへの不安

大怪我で下半身を引きずっていたところを、保健所に収容された1匹のさくら猫。TNRされたのに保健所に入ってしまったことで、殺処分の対象となってしまいました。

ギリギリのところである保護団体に引き出してもらえましたが、その団体に長期間ケアする余裕はありませんでした。病院で「骨折は手術の必要なし」と診断されたこともあり、不安が残るなかリリースするか…と検討されていました。

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しかし、この連絡を受けた『のらネコたすけ隊』の猫キチさんが、再治療を行う方針での引き取りを申し出たのです!

あなごくんと名付けられたさくら猫

『あなごくん』と名付けられたさくら猫。猫キチさんが引き取ったその日に『のらネコたすけ隊』のかかりつけ医を受診したところ、まさかの手術可能との診断が出ました!そして1週間後の手術が決定。

とはいえ、激しく唸り猫パンチを炸裂させるあなごくん。洗濯ネットに入ったままのレントゲンだったため、正確な状態は確認できませんでした。

きちんと撮れたのは手術当日のこと。

両足骨折、大腿骨の付け根壊疽と、その症状は予想を遥かに超えた酷いものであり、大手術となったといいます。

もしあのままリリースしていたら、壊疽部分から敗血症を引き起こし命を落としていたかもしれません。

担当した獣医師曰く「あの状態で動いていたのはすごい。ひどい痛みで辛かっただろう」とのことで、改めてあなごくんの生命力の強さに驚いたと猫キチさんは話します。

術後の変化に嬉しい驚き

大手術を乗り越えたあなごくんを迎えに行った猫キチさんは、再び衝撃を受けることになります。というのも、常にシャーと威嚇し、猫パンチを炸裂していたあなごくんがとても穏やかで甘えん坊になっていたのです。

やはり、ひどい痛みで辛かったのでしょう。今では撫でられることはもちろん、抱っこも大好きな甘えん坊さんに。術後数日で4本足で立つことができるようになり、ケージをこじ開け脱走するなど、わんぱくっぷりも発揮しはじめているようです。

今後のあなごくん

あなごくんは3ヵ月の安静期間を経た後は、リリースではなく永遠のお家を探すことになりました。

さくら猫なのにも関わらず保健所に収容され殺処分されそうになっていたあなごくん。保健所から無事に引き出してもらい、さらに猫キチさんによって安全な場所と治療の道に導いてもらえました。

「たくさんの人々によって繋がれた命、保護活動をしていて本当によかった」と猫キチさんは語ります。

さくら猫としての猫生を全うすることはできませんでしたが、新しい家族と永遠のお家で暮らす穏やかで安全な猫生があなごくんを待っています。

※こちらの記事は情報掲載者より許可を得て掲載しております。
 掲載者名:のらネコ たすけ隊

あなごくん<前編>はこちら

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