側溝から救われた子猫の命と保護の現実

側溝から救われた子猫の命と保護の現実

ある男性が仕事帰りに側溝に落ちてあがれなくなっていた子猫を発見、保護しました。

側溝に落ちていた小さな命

保護

ある男性が仕事終わりに夜道を歩いていると、1人の年配の男性が側溝を覗き込んでいました。どうしたんだろう?と傍に寄ってみると、1匹の子猫が側溝から這い上がろうともがいていたそうです。

まだ小さすぎて、自力で這い上がることは困難と判断した男性は、その子猫を拾い上げました。そしてお家に連れて帰りました。

もう夜も遅く、開いているお店に駆け込んで、子猫のための粉ミルクと哺乳瓶を買って来て与えました。男性はその子猫の動画を撮り、里親募集を始めました。

相談

翌日、男性は私が代表になっている動物愛護団体に相談の電話をかけて来られました。

引き取ってほしかったようですが、こちらも子猫たちの保護が続いていたため収容するケージもなく、里親探しだけお手伝いさせていただくことになりました。

そして写真と動画を撮るために子猫に会いに行きました。

保護 私の写真

救出

男性は朝から夜まで働いており、その間は子猫のお世話ができないと、母親に預けていました。

年配のお母さんは「自分でお世話ができないのに、息子が拾ってきてしまった。人様に迷惑をかけてしまうのはいけん」と言われました。

でも、子猫を保護した息子さんは「それでも命やけぇ、見た以上放ってはおけん!」と反論されていました。

確かに、あのまま側溝に子猫がいたら、その時は側溝の水が乾いていたとしても、雨が降ったら流されてしまうかもしれませんし、野生動物に襲われる危険性もありました。

気が変わった!

こちらで保護するつもりはありませんでした。写真と動画だけ撮影してSNSで里親探しをするつもりでいました。

でも、保護主の男性の高齢のお母さんの一言で、その考えが変わりました。

「ロースハムをやったけど、食べんやった!」

塩分たっぷりのロースハムをこんな子猫にあげたら、死んでしまうかもしれない…予定を変更し、そのまま連れて帰ることにしました。

収容するケージがもうなかったので、夫が急遽段ボールで仮のケージを作ってくれました。

でも、出せ!出せ!とものすごく泣かれて辛かったです。

当時の投稿

下記は保護当時のFB投稿です。

『細江町保護の子猫、思っていたより大きかったです!

体重は380g、体はとても小さいのですが、歯がしっかり生えているので生後1ヵ月は経っている模様。子猫用ムース食べました!ミルボラ募集してましたが、取り消し!普通に里親さんか一時預かりさん募集です!

右目に軽い結膜炎あり、目薬のみの対応です。寄生虫は今のところ見当たらないそうですが、ノミがいた子なので後で出てくる可能性がないとは言えないとのこと。駆虫はしてもらいました。

他に問題はなく、とても元気な子です。

今のところ、ケージから出してくれとよく泣きます。三毛キジの女の子です。体が小さめ。人馴れしてます。』

命名

結局、預かりさんも里親さんも現れず、私の家でずっと保護しています。

命名:千夏(ちなつ)

でべそ

保護して1ヵ月後、千夏のおへそがどんどん大きく膨れてきました。そのうちうっ血してきたので、手術することになりました。

手術が近付いた時、でべそが破裂してしまいました。そして、手術となりました。

医療

千夏には、お見合いの話が3回、持ち上がりました。でも、いずれもダメになりました。

混合ワクチン接種も2回終わり、先日、避妊手術もしました。

1匹保護して、里親が中々決まらないと、いろいろ医療をかけなければならなくなり、なかなか現実、大変です。

最後に

千夏は、まだ私の家にいます。昨年9月18日の保護当時は生後1ヵ月くらいだった千夏は、生後半年くらいにまで成長してしまいました。

それでもまだまだ可愛い子猫です。里親募集中です!

※こちらの記事は動画や画像の撮影・制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
 掲載団体名:ディ・アンク

ディ・アンク

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