猫のお風呂の入れ方
必要なものを準備する
猫をお風呂に入れる際は、まず、シャンプーとタオル、猫に入ってもらうバスタブを用意します。シャンプーは必ず猫用のものを使用して下さい。人間用のものは猫には合わないので、絶対にやめましょう。
お風呂の後のタオルは、しっかり乾かすために大きめのものを2~3枚用意するのがおすすめです。。吸水性の高いタオルが人間用にもペット用にも販売されていますので、そういったものを購入するのも良いでしょう。猫が嫌がらなければ、ドライヤーも準備します。猫に入ってもらうバスタブには、洗面器やプラスチックケース、洗面所のシンクなども利用できます。猫の体が入る大き過ぎないものが良いでしょう。
お風呂嫌いな猫ちゃんで、バスタブに入るのを嫌がるようならバスタブは使用せず、シャワーやホースからのお湯だけで手早く済ませます。
ブラッシングと耳そうじをする
猫ちゃんをお風呂に入れる前に耳をきれいにし、ブラッシングをします。特に長毛種の猫では、スムーズにシャンプーをするためにも事前のブラッシングは大事です。
耳かきは綿棒やコットンを使って行います。綿棒を使う場合でも、指が入る範囲より奥には入れません。耳そうじをして、大量の耳垢や臭い、痒みなどの異常に気づいたら、動物病院で診てもらいましょう。猫の爪は定期的に切る必要がありますので、シャンプーをする時は爪もチェックして切っておくと良いでしょう。
バスタブを洗い、お湯を入れる
猫のお風呂は、シャワーだけで行う場合とバスタブにお湯をはる方法がありますが、バスタブを使う場合はバスタブを洗ってから、35~38度程度のぬるま湯を入れます。
少しずつお湯に慣れさせる
まず、猫に手で少しずつお湯をかけて、慣れさせます。慣れてきたら、バスタブに入れますが、猫をバスタブに入れる際は、抱えてゆっくりと足から入れるようにします。
バスタブを使用しない場合は、38度程度のシャワー(季節によって調節して下さい)で体全体を濡らします。頭は濡らさないようにしましょう。特に耳に水が入らないよう注意して下さい。はじめはシャワーヘッドを猫の体に沿わせたり、飼い主さんの手で水をうけたりして、シャワーからのお湯が直接猫の体にかからないようにすると、猫が受け入れやすいでしょう。
シャンプーで洗う
体がしっかり濡れたら、バズタブから猫を出してシャンプーを泡立て、軽くマッサージをするように洗っていきましょう。バスタブとは別の手桶などの容器に薄めたシャンプーを用意しておくと良いでしょう。
バスタブのお湯にシャンプーを適量とかし、泡立てて猫をバスタブから出さずにバスタブの中で洗う方法もあります。泡が目や耳に入らないよう十分注意して下さい。
シャワーですすぐ
38度程度のシャワーでよくすすぎます。または、バスタブのお湯を何度もかえながらすすぎます。すすぎ残しのないように、気をつけましょう。
ドライヤーで乾かす
猫は自力で体を乾かすことができないので、飼い主さんがしっかりと乾かしてあげましょう。乾かし方のポイントは、ドライヤーを使う前に、タオルドライをしっかりとすることです。大きめのタオル2~3枚をつかって、こすらないように水分を吸い取ります。
その後ドライヤーで乾かしますが、ドライヤーは、30センチ以上離して常に動かしながら風を当て、やけどに気をつけて使いましょう。暑い時季には、冷風を組み合わせて使っても良いかもしれません。
お風呂の後は、まだ毛が湿っていたり体力を消耗しているので、よく休ませます。体調を崩したり、せっかくきれいにした体が汚れないように、外に行ってしまわないように注意したいですね。
猫をお風呂に入れるコツ
お湯の温度を高くしすぎない
猫をお風呂に入れるお湯の温度はバスタブで35~38度くらいがちょうど良いそうです。シャワーだとしてもあまりお湯の温度が高いと、皮脂が洗い流されてしまうので気をつけましょう。お風呂に入れる頻度が多過ぎても、必要な皮脂まで取ってしまいますので注意して下さいね。皮脂を摂り過ぎると肌の乾燥につながります。肌を乾燥させないためには、シャンプー選びにも気を使ってください。
もちろんやけどをしてしまうほどお湯の温度を高くしてはいけませんし、低すぎる温度も猫の体を冷やしてしまうことがあるので注意が必要です。夏場でもぬるま湯にし、冷たい水は避けましょう。
シャワーの勢いは弱めに
シャワーの水流が強いと猫が驚いたり嫌がります。シャワーの音だけでもびっくりしたり嫌がる猫もいます。シャワーは強すぎないように、弱めを心がけましょう。直接シャワーのお湯をあてると猫が嫌がる場合には、シャワーヘッドを猫の体に沿わせたりシャワーから出るお湯を飼い主さんの手で一度受けてから猫にお湯をかけましょう。
いきなり顔にお湯をかけない
いきなり顔にお湯をかけると猫がびっくりして暴れることがあります。頭部にはお湯をかけないようにし、特に耳の中に入らないように気をつけて下さい。頭部は洗わずに絞ったタオルなどで拭いてあげるといいでしょう。
ドライシャンプーを使う
初めてのお風呂は、猫は怖がって暴れることがあるでしょう。全身を洗わないで部分洗いだけで済ませられることもあるでしょう。最初はお風呂場でタオルで体を拭く、次に体の一部にお湯をかけてみるなどして、少しずつお風呂に慣らしていくのも良いでしょう。それでも、どうしてもお風呂に慣れない猫ちゃんには、ドライシャンプーを使うという方法もありますよ。
猫はグルーミングをして体をきれいに保っているので、定期的にお風呂に入れる必要はないようですが、汚れが気になることもあります。お風呂に慣れていない猫ちゃんには、ドライシャンプーを使ってみるのも一つの方法です。
ドライシャンプーには泡タイプ、粉末タイプ、液体タイプがあります。ドライシャンプーは洗い流さずに拭き取るだけなので、水を嫌がる猫ちゃんでも使うことができます。被毛が濡れるのを極端に嫌う猫ちゃんには、粉末タイプがおすすめです。
猫はお風呂が好き?
猫は水が苦手
猫はもともと水に濡れるのが嫌いで、多くの猫ちゃんはお風呂を嫌がります。それは、猫の祖先であるリビアヤマネコが砂漠で生活していたためだとか。乾燥地帯に生きる動物は水が苦手なことが多いそうです。
猫の毛は油分の少ない細かい毛なので、一度濡れると乾きにくいようです。
猫によってはお風呂が好き
ネコ科の動物全てが水を嫌うわけではありません。ネコ科の動物でも泳ぎを得意とする種類もいます。また、飼い猫の中でも嫌がらずに水に入る子が多くいる猫種や、性格や慣れによってお風呂が好きな子もいるのです。
猫をお風呂に入れる頻度は?
猫をお風呂に入れる回数は、お風呂を嫌がらない猫でも月に1回くらいまでが良いのではないでしょうか。また、お風呂が苦手な猫を無理に入れるとストレスになりますので、そのような場合にはもっと少なくて良いでしょう。お風呂の回数が多過ぎると皮脂を洗い流してしまい、皮膚トラブルにつながることもあります。
子猫はお風呂に入れていい?
特に事情がない限り子猫をお風呂に入れる必要はありませんが、子猫のうちから慣らしておくと、成猫になってもお風呂に入れるのが楽になることが多いでしょう。ただ、あまり小さい子猫は体力がなく体温調節も自力では十分にできませんので、できるだけお風呂に入れない方が良いでしょう。
体力がついてきて、ワクチンも一通り済み感染症にかかる心配も減る3~4ヶ月くらいになってからお風呂に入れるのが良いかもしれません。
まだお迎えしたばかりで家に慣れていないうちもお風呂は控えましょう。保護猫でお風呂に入れる必要がある場合には、体力を失わせないように手早く、体温が下がらないようにお湯と部屋の温度にも気を付けて行いましょう。保護した猫には、動物病院での健康チェックやワクチン接種やノミ・ダニ駆除なども併せて行います。
猫のお風呂の入れ方、解説動画
椅子の上でシャンプーをしてもらう白猫さん
お風呂の椅子の上でシャンプーをしてもらう白猫さんです。嫌がらずにシャワーをかけてもらっています。この子はとてもお風呂に慣れている感じですね。手早く終わりました。
慣れている猫でなければ、このようにシャワーを勢いよくかけるのはやめておきましょう。
初めてのシャンプー
おたまちゃん、初めてのシャンプーです。洗面器にシャンプーを入れたお湯をはり、猫ちゃんを泡で洗っていきます。初めてとは思えない落ち着きぶりにびっくり。
洗面台のお風呂でキョロキョロ
洗面台にお湯をはったお風呂で体をきれいにしてもらっているライちゃん。始めはキョロキョロしていましたが、気持ちよさそうですね。
お風呂から逃げようとするふわふわの白猫さん
シャワーを嫌がって飼い主さんによじ登る白猫のポムさん。でも、もこもこの泡は気持ちがいいみたいです。お風呂の後はご褒美をもらいました。
お風呂が苦手な猫ちゃんの洗い方
シャワーで手早く洗っています。途中でおやつをあげるのもいい方法かも知れませんね。
キャットサロンのお風呂
キャットサロンでのお風呂の入れ方の動画です。参考になりますね。
プロのお風呂
こちらもプロにお願いした猫ちゃんのお風呂の動画です。シャンプー中は見られませんが、お風呂前の準備と乾かす様子が見られます。
まとめ
猫をお風呂に入れるコツと手順をご紹介しました。お風呂を嫌がる猫ちゃんは多いですが、ポイントをおさえて手早く行えばスムーズにシャンプーができるでしょう。
でも、どうしても嫌がって暴れる時は、猫ちゃんにとって大きなストレスになるので、お風呂には入れず、ドライシャンプーを使うなどして下さいね。猫のお風呂の動画もご参考に。
30代 女性 ひなた
まずは、シャワーの温度を適温にしてシャワーヘッドを体に沿わせます。するとジャーというシャワーの音がしないので怖がらないので静かにしてくれます。シャンプーも素早く終わらせるために二人で協力してするのが、オススメです。私はいつも、友人に手伝ってもらいます。
そのかわり、友人の猫ちゃんをシャンプーするときには私が手伝います。しかし、猫ちゃんのシャンプーは大変なので無理せずにトリミングサロンにお願いするのも安心ですよ。