適した猫のシャワーの温度は?
まず猫ちゃんをシャワーで洗う前に、どのくらいの温度で用意してあげるのが一番良いのでしょうか。
シャワーの温度は35度~38度のぬるま湯で
猫ちゃんの皮膚はとても薄いので、シャワーが熱すぎると火傷してしまう恐れがあります。
また、温度が高いと必要な皮脂も余分に流されてしまうので、ちょっとぬるいかな?と思う35~38度程度が猫ちゃんにとってはベストな温度になります。
猫にシャワーをする頻度
そもそも猫ちゃんにシャワーは必要なのでしょうか?
猫ちゃんはグルーミングといって自分で身体を舐め、清潔に保つ動物です。ですので、あまり頻繁にシャワーをしてあげる必要はありません。
長毛種であれば2ヶ月に1度、短毛種であれば半年~1年
長毛種の猫ちゃんであれば、シャワーは2ヶ月に1度程度で大丈夫でしょう。短毛種の猫ちゃんならば、シャワーは半年~1年のスパンでもなんら問題はありません。
ただ、肥満の猫ちゃんやシニアの猫ちゃんでグルーミングをあまりしない、うまくできない猫ちゃんであれば1ヶ月に1度の頻度でも良いです。しかしあまりシャワーをしすぎると、かえって毛を傷めてしまいかねません。
汚れたら汚れた部分のみ
トイレの失敗やイタズラ、お外に出かけたりして猫ちゃんが汚れてしまったら、汚れた部分だけシャワーをしてあげると良いでしょう。猫の身体全体が汚れてしまったら全体をシャワーで洗ってあげても大丈夫です。
猫にシャワーをする時のコツ
猫ちゃんは水に濡れるのが嫌いな子が多いです。
暴れる猫ちゃんを抑えながら、そしていかに猫ちゃんを怖がらせることなく、シャワーを素早く終わらせることができるかがとても重要になってきます。
そこで手際よくササッっと進められるように、シャワーをする際のコツについて触れていきたいと思います!
あらかじめお湯をためておく
まず、猫ちゃんを濡らす前に温度は35~38度くらいのぬるま湯を湯船や桶に溜めておきます。あまりお湯が多いと怖がるので、多くても猫ちゃんの首辺りまで、浅めで大丈夫です。
お風呂の前にブラッシングをしておく
毛玉は水に濡れるとカチカチに固まり頑固になります。
絡まりが多いと、洗う際に引っ張ってしまい皮膚を傷つけてしまうこともあるので、シャワーの前には念入りにブラッシングをしておきましょう。
シャワーの掛け方
シャワーを怖がる場合は、手にお湯を溜めて少しずつ猫に掛けてあげます。
シャワーの温度は37度前後くらいにし、ノミがいる時は顔から首、身体、お尻と濡らしていきます。ノミがいなければ首からで構いません。
耳に水が掛からないように注意しましょう。
水圧を感じないように、シャワーヘッドを猫ちゃんの身体になるべくくっつけて洗います。
シャンプーは猫用を使う
シャンプーは必ず猫用のものを使用してください。
手で泡だて、身体やおしりを洗っていきます。おしり付近は汚れやすいので特に丁寧に洗ってあげましょう。
すすぎは先ほどと同じく、上から下へ。シャワーヘッドをなるべく身体から離さず、洗い残しがないように入念にすすぎます。
猫にシャワーをした後の乾かし方
まずはタオルでしっかりと拭き取る
シャワーが終わり、次は乾かす番です。
まずはドライヤーを使う前にしっかりと余分な水分を拭き取ります。しっかり、とは言っても、強くガシガシと拭くのではなく、優しくこすらずに拭いてあげましょう。
ドライヤーはLOWで
多くの猫ちゃんはドライヤーの音が嫌いです。音を敏感に感じ取り、とても怖がって逃げようとしますので、あらかじめドライヤーの音に慣れさせておくとスムーズに乾かすことができます。
早く乾かそうとドライヤーを近づけると、ドライヤーの温度が高すぎて火傷をしてしまう可能性があるので、温風の設定を「LOW」にするか、猫ちゃんから離して乾かしてあげるようにしましょう。乾かす時は片方の手で猫ちゃんの目を保護し、風が目に当たらないようにします。
どうしても嫌がる場合
シャワー、あるいはドライヤーを嫌がり、どうしても洗えない時は、無理に洗う必要はありません。
無理強いしてしまうと、飼い主さんとの信頼関係も崩壊しかねません。お店や通販サイトには水がいらないシャンプーや、拭くだけで良いシャンプータオルなども売っています。
猫ちゃんの身体が汚れてどうにかしたい時は、それらを使ってキレイにしてあげると良いかと思います。
まとめ
猫の完全室内飼いなら汚れることはほとんどありませんが、外にも遊びに行く猫ちゃんであれば身体中泥だらけにしたり、ノミをつけてきたりとシャワーの機会はグンと増えますよね。
できれば子猫のうちからシャワーや水、ドライヤーに慣れさせておくと、成猫になっても嫌がらないので洗うのが楽になりますよ。
ドライヤーは、両手が空くように動物用のスタンドタイプのものや、猫ちゃんを入れると程良い温度の風が出て自然に乾かせるドライルームというものもあります。
このようなアイテムを使い、なるべく猫ちゃんにストレスを与えないよういろいろと工夫してあげると良いかもしれませんね。