猫の老化につながるNG行為
猫の老化を促進してしまう可能性がある飼い方は、こんなにあります。
1.刺激がなさすぎる
猫は静かな場所、環境が変わらないことを好むとは言え、あまりに刺激がなさ過ぎると早く老化することに繋がる可能性があります。短時間でも良いので一緒に遊ぶ時間を作ったり、たまに新しい猫グッズを取り入れたりして、適度な刺激を与えてあげましょう。
猫の性格によってはもし可能なら、新しい猫を迎えるのも良いですね。ただ、多頭飼いは様々な条件が整わないと難しい場合がありますので、慎重に行う必要があります。猫が楽しめる刺激を与えてあげることが大切です。刺激がストレスになってしまっては、元も子もないですから。
2.体を動かさない
体を動かす機会がなくなると、衰えるのが早くなります。特に老猫の場合は寝ている時間が長くなりますし、ジャンプなどもあまりしなくなります。無理して動かすのは良くありませんが、若い頃から猫に負担をかけない範囲で、遊ぶなどして体を動かす機会を作ってあげましょう。
3.過保護
猫は体が衰えてきても、自分でできることは自分でする生き物です。まだ動けるのに過保護にして、なんでもやってあげてしまうと、どんどんと老化が進行することが。
老猫の場合、なるべく寝床の近くにトイレや水飲み場を置くなどして、自分で動けるようにしてあげましょう。自分でできることは自分でさせてあげるのが愛情です。時間がかかってじれったく感じるかもしれませんが、辛抱強く待ってあげてください。
4.合わない食事を与える
猫のライフステージによって、必要な栄養は異なります。年齢に合った食事を与えてあげてください。例えば、老猫になったのに食事を変えないとカロリー過多になったり、子猫に成猫の食事を与えると栄養不足になったりと、不適切な食事は病気の元です。
特に老猫がカロリーを摂り過ぎると肥満の原因になったり、体に負担がかかって病気になりやすくなることも。老化を早める原因となりますので、十分注意してあげましょう。
また老猫用のフードには、抗酸化物質やオメガ3脂肪酸が含まれていたり、腎臓に配慮したミネラル含有率になったりと、カロリー以外にも様々な工夫がされているものも多くあります。
5.スキンシップがない
1匹で平気だと思われがちな猫ですが、実は適度な飼い主さんとのスキンシップを必要としていることが研究で分かっています。もちろん過度に接するのは良くありませんが、スキンシップが全くないのも考えもの。
孤独のあまり、早く老け込んでしまうかもしれません。忙しい毎日の中でも、猫との時間を取ってあげるようにしてください。
6.猫に与える水分量が少ない
猫はあまり水をガブガブと飲みません。猫によってはほとんど飲まず、水分不足になる場合もあります。そうなると体に負担がかかるので、老化を早める原因となってしまいます。
なるべく飲水量を増やすように、水飲み場を家の中に数カ所、設置してあげましょう。また、水単体ではあまり飲まないという猫の場合は、食事に水分を加えたり、ウェットフードを与えるなどして飲水量を増やしてあげてください。
猫にもっと水を飲んで欲しい場合には、水飲み場の数を増やす以外にも、容器を変えたり、水の温度を色々と試して好みの温度を見つけたり、循環式の給水器を利用するという方法もあります。
7.肥満猫にしてしまう
去勢・不妊手術をしていたり、完全室内飼いの猫だったりすると、肥満になりやすい傾向があります。もちろんどちらも推奨されていることなので、手術しない方が良い、外に出した方が良い、ということではありません。
日頃から猫が肥満にならないよう、注意して頂きたいということなのです。猫が可愛くおねだりしてくると、ついつい規定量を超えておやつやごはんを与えてしまいがち。でもそれは猫の肥満を増長し様々な臓器に負担をかけ、老化を早めることに繋がるのです。
心を鬼にして、必要以上に食事やおやつを与えないようにしましょう。それが、猫の為になります。
8.デンタルケアをしない
猫のデンタルケアはとても大切です。できれば最低でも週に3回程度は、歯磨きしてあげましょう。ただ猫の場合、嫌がってケアできないこともあります。そんな時は味付きのペット用歯磨きペーストを使うと、割とケアさせてくれることも。
なるべく子猫の時から口の中に飼い主さんが指を入れることを慣れさせると、スムーズに歯磨きできるようになるでしょう。
まとめ
老化はどの猫にも訪れますが、気をつけてあげることで、老化の進行をゆっくりにできるかもしれません。要は心身共に健康でいられるように、注意してあげれば良いのです。それが出来るのは、飼い主さんだけです。猫の健康寿命、伸ばしてあげましょう。
関節炎を患っている老猫は意外に多いそうです。
年をとって動きが悪くなってきたなと感じたら、まずはどこかに痛みがないか病院でチェックしてもらいましょう。投薬により痛みをコントロールするだけで、猫ちゃんの生活の質は大幅に向上します。
また長毛種の場合には、定期的なブラッシングで毛玉になる前の毛のもつれもなくしましょう。毛がもつれていると動く時に皮膚が引っ張られ、動くときの不快感や痛みの原因になることがあります。
このような対策をとった上で、猫が年をとっても出来るだけ自分で動けるようにしてあげましょう。