猫の粗相は病気?トイレ以外の場所でおしっこをするときの原因と対策

【獣医師監修】猫の粗相は病気?トイレ以外の場所でおしっこをするときの原因と対策

猫が粗相をしてしまうと困りますよね。実は猫が粗相をする原因は病気の可能性があるんです。原因となる泌尿器系などの病気やその他の原因についてご紹介します。また、猫が粗相してしまったときに役立つアイテムもご紹介します。

2022view

SupervisorImage

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫が粗相をするのは病気の可能性がある?

濡れたカーペットと猫

猫がトイレ以外の場所で、おしっこやうんちをしてしまうと、飼い主さんは困りますよね。たまたま失敗してしまったのか、トイレのしつけができていないことが原因なのかな、と感じるかもしれませんが、猫の粗相には病気が隠れている可能性があるんです。

病気によって、排せつが間に合わない、排せつをすると痛みがありトイレに入るのを嫌がる、などの理由があります。

猫が粗相をするようになる泌尿器系の病気

トイレを除く猫

膀胱炎

何度もトイレに行く、おしっこをするときに痛みで鳴く、トイレ以外の場所で粗相をしてしまう、おしっこの量が少ない、濁ったおしっこ、血尿などがこの病気の症状です。

膀胱炎の原因は細菌感染やストレス、おしっこにできてしまったストラバイトやシュウ酸カルシムの結晶です。特に太った猫はおしっこの病気になりやすいとされています。また、膀胱炎の原因がはっきりしないというケースもあります。

治療は、抗生剤や消炎剤などの薬の服用や皮下輸液を行います。結晶ができている場合は、療法食で結晶を溶かします。(ストラバイト結晶は療法食で徐々に溶けますが、シュウ酸カルシウム結晶は療法食では解けませんので結晶の種類によって治療法は変わります)他には、新鮮な水をいつでも飲めるような環境にする、粗相をしないようにトイレ環境を整えることも必要です。

尿路結石症

トイレの回数が増える、おしっこが少ししか出ない、血尿が出る、落ち着きがない、粗相をする、陰部を気にしてなめるなどが尿路結石症の症状の一部です。

この病気でできる結石は2種類あり、おしっこがアルカリ性に傾くとストラバイト結石、酸性に傾くとシュウ酸カルシム結石ができます。結石ができる原因は、食事のミネラルバランスや水を飲む量が少ないこと、猫の体質などです。

治療は、結石の状態にもよりますが、排尿ができる場合は療法食で結石を溶かす治療を行います。結石が尿道に詰まっている場合は尿道の結石を除去するために処置を行います。

慢性腎不全

慢性腎不全は徐々に進行し、多飲多尿、元気がない、貧血などの症状が現れます。腎不全になると水をたくさん飲むという症状があり、その結果薄い尿が多量に出るようになり、トイレ以外でおしっこをしてしまう粗相が増えることもあります。

原因は加齢、感染、尿路結石などです。猫の慢性腎不全は完治することができない病気で、進行を遅らせるために腎臓の負担を軽くする療法食や投薬が行われます。

猫が粗相をするようになるそれ以外の病気

トイレの横に立って見上げる猫

椎間板疾患

腰の骨の椎間板がヘルニアなどを起こし、周辺の神経にも障害があらわれ、粗相をしてしまったり、ジャンプや歩行などに影響が出たりします。

自力で排尿することが難しい場合は補助が必要になる場合もあります。交通事故や落下など外から強い力が加わることや、老化、肥満が原因です。椎間板の病気になりやすい猫種もいます。この病気の治療は炎症を抑える薬の使用、運動の制限、肥満の猫は減量、重度の場合は外科手術を行います。

マンクス症候群

脊椎の奇形や、後足の麻痺や排せつ障害などがあらわれ、マンクスという猫種に多い病気です。原因はしっぽがないマンクス同士の交配で、遺伝に関わる病気のため根本的な治療法がありません。繁殖に注意が必要な病気です。

猫が粗相をする病気以外の可能性

猫トイレの中に手を伸ばす猫

猫が粗相をする原因
  • トイレが汚い
  • トイレの大きさや形が嫌い
  • トイレのある場所が嫌い
  • 寂しい
  • マーキング

猫の粗相は病気以外にも原因はあります。猫トイレが汚れている、猫トイレの大きさや形、猫砂の感触が嫌いなど、トイレの環境が気に入らないという理由で粗相することがあります。

また、飼い主さんに遊んでもらえない、留守番が多くて寂しい、というストレスや自分に注目してほしいという理由で粗相をするケースもあります。さらにマーキングの意味で、おしっこをトイレ以外でしてしまう可能性も考えられます。

↓↓病気以外で猫の粗相についてはこちらをご覧ください。

猫が粗相をするときの対策

猫とカーペットを掃除する人の手

猫の粗相はすぐに止めさせることはできません。掃除をしてニオイを取る、トイレや砂の種類を変える、トイレの数を増やすなどが対策となります。

また、急に粗相をするようになった、同じ場所に粗相をしてしまうようになった場合、病気の可能性がないか検査をし、留守番の間や夜間はトイレをセットしたケージで過ごしてもらうようにしたり、布団には防水加工されたカバーを使用したりするのも猫の粗相の対策に有効です。

猫の粗相の対策に使えるアイテムをご紹介します。

ペティオ (Petio) ハッピークリーン 猫トイレのニオイ 消臭&除菌

ペティオ (Petio) ハッピークリーン 猫トイレのニオイ 消臭&除菌 500ml
335円(税込)

商品情報
・悪臭、気になる臭いを除菌&消臭

猫が粗相してしまった場合は、素早く掃除をしてニオイを残さないことが重要です。ニオイが残っていると再びおしっこをしてしまうからです。こちらのアイテムは、粗相をした場所の汚れを取り除いたあとに、スプレーをしてふき取ることで消臭と除菌ができます。

ジョイペット おしっこ汚れ専用おそうじシート

ジョイペット おしっこ汚れ専用おそうじシート2P
497円(税込)

商品情報
・25枚入りが二個セット
・除菌と消臭効果

粗相で汚れてしまった床やケージなどのお掃除シートです。丈夫なシートでお掃除がしやすいのが特徴です。また、消臭効果もしっかりしています。これ一枚でお掃除できる便利なアイテムです。

防水掛け布団カバー

メーカー直販 防水掛け布団カバー【犬 猫 オシッコ対策 ペットおしっこ対策】シングル 150×210cm (ブラウン)
5,697円(税込)

商品情報
・吸水性に優れ、洗濯できる布団カバー

猫の粗相で布団が汚れてしまうのを、防水カバーを使って防ぎましょう。こちらのカバーは、表面はやわらかな生地で裏地がラミネート加工されています。

表面だけに染み込み、水たまりができないので、まわりを濡らすことがありません。カサカサと音もせず、肌触りも良いので違和感なく使えると好評です。

まとめ

猫トイレに連れてこられた子猫

猫がトイレ以外の場所で排せつをしてしまうと困りますよね。しかし、猫の粗相は病気が原因の場合があります。膀胱炎、尿路結石症、慢性腎不全などを疑い検査を受けてみてください。

また、病気ではなくトイレ環境が気に入らない、寂しいなど猫が訴えている場合も粗相をすることがあるので、注意深く原因を探ってみましょう。