子猫におしっこを上手にさせる方法
生後間もない子猫は、まだ自力でおしっこをすることができません。親猫と一緒にいる環境であれば、親猫が子猫のおしりの辺りを舐めて排尿を促してくれます。しかし、親猫と離れて暮らす子猫の場合は、飼い主がサポートをし子猫におしっこをさせてあげることが必要です。
上手なおしっこのさせ方は、ぬるま湯で濡らした清潔なガーゼで、子猫の股間辺りをトントンと軽く刺激します。刺激をするときは皮膚への負担に配慮し、決して擦らないようにしましょう。
子猫は膀胱がまだ小さいため、おしっこを長時間溜めることができません。ミルクを飲ませた後は、毎回排尿を促してすっきりさせてあげましょう。
子猫におしっこをさせる方法を解説している動画
赤ちゃん猫におしっこさせる方法
こちらの動画では、飼い主の膝の上に子猫を仰向けに乗せ、片手で頭を支えてあげています。飼い主が子猫に「チッチ、チッチ」と声を掛けて、今はおしっこをする時間だよ~と伝えてあげながらトントン刺激しています。
飼い主の声掛けが自分に向けたものだとわかっているのか、ジッと飼い主の顔を見ている様子がうかがえます。
子猫のおしっこの仕方
子猫を仰向けの姿勢にし、片手で抱きかかえるようにして、自分の体にぴったりとつけています。体がくっついていると子猫は安心するのか、暴れることなくおとなしくしていますね。
まるで、おしっこをさせてくれる時間だとわかっているかのようです。トントンという刺激によって、おしっこが出ている様子が確認できます。
子猫のおしっこのしつけ方
トイレのしつけはいつから?どのくらいかかる?
子猫のトイレトレーニングは、いつからするのが良いのでしょうか。生後3週間ほど経つと、子猫は自力でおしっこができるようになってきます。その頃を見計らって、トイレのしつけを始めていきましょう。
猫は本来、土や砂に穴を掘って排泄をし、隠すように土や砂をかけるという習性があります。子猫でも本能的にその習性が備わっていますので、生後3週間程度の小さなうちからでもトイレのしつけが可能です。
トイレトレーニングは開始して早ければ1~2日、遅くても1~2週間ほどで完了し、あまり手間がかからないといわれています。
トイレの環境を整える
子猫のトイレトレーニングで必要となる猫用のトイレは、オープンタイプやドームタイプ、2重構造のシステムタイプなど様々な種類が販売されています。
成猫になるまでは、幅広い用途があるプラスチックのケースを猫のトイレに代用する方もいるようです。市販の猫用トイレを購入する際は、小さな体でも出入りがしやすい子猫向けのものを選びましょう。
トイレに入れる猫砂も様々な種類があります。お手入れのしやすさや子猫が好むものにすることが大事ですが、子猫の飼い方になれるまではおしっこの色やにおいなどが把握しやすいタイプがおすすめです。
トイレの環境は、洗濯機のそばなど大きな音がするような場所や、廊下や玄関など人の通りが多い場所は避け、静かで落ちつける環境にしてあげることが理想です。
トイレトレーニングの進め方
まず飼い主は、子猫がおしっこするときのサインを知っておきましょう。子猫がしきりに床の匂いを嗅いだり、床を掘るような仕草をしたりする様子が見られたら、おしっこがしたくなっているサインです。
サインを確認したら、子猫をそっと抱き上げトイレに連れて行ってあげます。ここで飼い主が慌ててしまうと、子猫が驚きトイレへの恐怖心が芽生えてしまうので気をつけましょう。すぐにおしっこが出なくても焦らずじっと待ってあげます。
トイレの覚えさせ方で、難しい手順はほとんどありません。サインを確認したらトイレに連れて行く、ということを何度か繰り返しているうちに、自然とトイレの場所を覚えてくれますよ。
トイレのしつけ時の注意点
子猫にトイレのしつけをするときに注意したいのが、失敗しても決して怒らないことです。おしっこをした後に怒ってしまうと「おしっこ=ダメなこと」と子猫が覚えてしまう可能性があるので気をつけます。トイレの中でのおしっこに成功したら、子猫を思いっきり褒めてあげましょう。
猫は自分の尿のにおいがする場所をトイレだと認識する習性があるので、トイレ以外の場所でおしっこをしてしまったら、すぐに掃除と消臭をするようにします。また、トイレを清潔に保つことは大切ですが、消臭のために香りの強い芳香剤を使ってしまうと、自分のトイレだと認識できなくなるので注意が必要です。
子猫のおしっこが少しおかしいとき
- 1日に3~4回
- 濁りのない薄い黄色をしている
子猫の正常なおしっこの回数と色が目安です。おしっこを観察すると子猫の健康状態、特に泌尿器系のトラブルがあるかどうかなどに気づくことができます。おしっこの回数はあくまでも平均的な数ですが、上記の回数より明らかに多い場合は病気を疑います。
白濁があるおしっこの原因は、細菌が繁殖したことによる膿尿などです。血尿やキラキラして見える結晶が混ざったおしっこも、膀胱炎などのトラブルが起きていると考えられるでしょう。
おしっこの状態だけでなく排尿時の様子も確認し、痛がっているなどの気になる症状がみられる場合には、病院を受診して検査を受けましょう。
まとめ
子猫におしっこをする場所を覚えさせるのは難しくないといわれていますが、子猫の性格や好みなど個体差もあります。
子猫にあった落ちつけるトイレの環境を整えてあげ、焦らず繰り返し練習を重ねていくことで、専用のトイレでおしっこをしてくれるようになるでしょう。子猫と飼い主の双方が、ストレスのないトイレトレーニングを目指したいですね。
女性 匿名
それぞれのねこちゃんによるかもしれませんが、うちでは皆これでうまくいきました。
もし赤ちゃん猫を保護することがあったら、参考にしてください