猫がうんちをもらす理由
猫がうんちをもらす(粗相)原因には大きく分けて二つあります。
猫の意志でわざとうんちをもらす(トイレ以外の場所でする)場合と、自らの意志ではなく出てしまった「便失禁」の場合です。
便失禁原因1:猫の年齢からくる要因
- 子猫
- 老齢猫
猫の身体が成熟していない子猫時代は、お尻周りの筋肉や神経等が出来上がっていないので、うんちを漏らす事があります。逆に猫が年を重ねシニア期に入ってくると、トイレまで間に合わなく、トイレの入り口の高さに対応できずにトイレに入る前にうんちをもらしてしまう事があります。
便失禁原因2:下痢便
人間の尿失禁や便失禁と同じように猫もうんちが緩くなり、下痢便になっている時はお腹に力が入るとうんちを漏らしてしまう事や我慢しきれずに出てしまうことがあります。床や寝床、布団の上に水っぽい便が落ちている時は下痢便でもらして閉まった可能性があります。下痢になる原因はたくさんあります。
便失禁原因3:先天的な病気
先天的に神経に異常を持って生まれてくる猫もいます。後半身の神経に異常があると排便が正常に出来ないことがあります。猫の品種である「マンクス」に多く見られるマンクス症候群は遺伝する神経や骨の障害で、後肢の麻痺やうんちをもらすなどの症状が見られます。
便失禁原因4:後天的な病気
- しっぽの怪我
- 腰周りの損傷
- 肛門周辺の筋肉への怪我
猫のしっぽは機能的でとても大切な部分です。猫のしっぽをひっぱったり、猫を踏んづけたりしてしっぽに何らかの障害が起こってしまうと排便に関する神経までもが傷つき、猫がうんちをもらすようになる場合があります。
猫がうんちをもらすと同時に後ろ脚の動きに違和感がある、麻痺している、しっぽが動かないなどの症状を伴うことがあります。交通事故や椎間板の異常など、猫の腰、肛門周りの筋肉や神経に損傷がある時もうんちをもらす事があります。
病気以外の原因1:トイレが気に入らない
- トイレ自体が気に入らない
- トイレの猫砂が気に入らない
- トイレの周辺環境が気に入らない
猫が病気以外でうんちをもらす時には、トイレにまつわる問題があります。
トイレ自体が好みでない、猫砂の形状や匂いが気に入らない、人通りのある場所にトイレがあるなど猫の好みにトイレが合わないとトイレの横や全く違う場所でうんちをする事があります。
病気以外の原因2:トイレが綺麗でない
猫が病気以外でうんちをもらす原因として、トイレが気に入らないのではなく、トイレの汚れやトイレの臭いが嫌で、わざとトイレ以外の場所でする事があります。システムトイレも注意が必要です。
病気以外の原因3:ストレス
猫が病気でもなく、トイレにも問題がないのにうんちをもらす時は、ストレスの場合があります。特に飼い主が不在時にうんちをもらす場合は、「飼い主と離れているのがつらい」など猫の抱えているストレスが原因のことがあります。
うんちをもらすと同時に鳴き声が増えたり、グルーミングも異常に増えたり、攻撃的になったり、逆に元気がなくなったりなどの症状を伴う事があります。
病気以外の原因4:ミドニング
マーキングのために尿をまき散らす猫の「スプレー」はよく知られていますが、マーキングとしてうんちをすることを「ミドニング」と言います。ミドニングは見た目とにおいの両方で自分をアピールすることのできるマーキング方法です。
猫がミドニングをするのかどうか、どんな意味があるのかははっきりと分かっていないこともあるのですが、「ミドニング」と考えられるトイレ以外の場所での意図的な排便が猫で見られることがあります。
部屋の目立つ所に「ミドニング」であるうんちがもらしてあった場合は、「自己アピール」、「縄張り」という意味合いがあるそうです。
特に去勢手術をしていないオス猫が急にうんちを見える所に粗相した時は、可能性が高いかもしれません。その他にうんちをもらすミドニングの原因には、多頭飼いでの猫同士の競争意識やストレスもあるようです。
猫がうんちをもらす時の対策
うんちをもらしても絶対に怒らない!
一番大事な事です。仕事から帰宅して猫がうんちをもらす様子を発見し、腹が立つかもしれませんが怒ってはいけません。猫を怒る事により逆にうんちをもらす回数が増えることや、他の問題行動がおこる可能性もあります。
病気が疑われる場合
病気が原因で猫がうんちをもらす場合は、早急に病院を受診しましょう。下痢便になる病気もいくつかあります。
子猫がうんちをもらす時
猫の身体の成長とともに、うんちをもらす事がなくなりますので何もしなくて大丈夫です。ただしトイレの場所をまだ理解しておらず、うんちをトイレ以外の場所でするのであれば、「しつけ」をしてあげましょう。
猫が老齢の時
便意を催してからトイレに入るまでに時間がかかるかもしれません。トイレの高さを低くしてトイレに入りやすくしたり、トイレの数を増やしてどこにいてもトイレが近くにあるようにしたりして、うんちをもらす機会を少なくし、猫用オムツの使用も考えてあげてください。人間と同じく猫の老化現象も、加齢とともに起こりますので防ぐ事はできませんが、猫の飼い主の両方が出来るだけ快適に暮らせるように対策をしましょう。
去勢手術を行う
猫がミドニングでうんちをもらす場合は、去勢手術を行うと改善される可能性があります。
トイレを綺麗にする、増やす
原因が病気以外でうんちをもらす場合は、トイレで猫がうんちをしたら、すぐにトイレを綺麗にすることから始めます。猫はトイレにうんちの臭いやうんち本体があるとトイレを使いたがりません。私たち人間もうんちやおしっこを流さない後のトイレでしたくはありませんよね?
うんちそのものをとるだけではなく、うんちの付いた砂もとり、トイレに付いているうんちをウエットティッシュでとるなどします。ウエットティッシュはアルコール無使用の物を使います。トイレの周りに落ちた砂も片付けます。
システムトイレは手間いらずですが、案外猫にとっては汚れを感じることがあるようです。トイレとその周辺のにおいにまで気を配りましょう。
留守の多い方はもう一つトイレを増やしましょう。トイレの数は「猫の数+1」が基本と考えられています。他に思い当たる問題がないのに粗相がなくならない場合は、留守がちではなくても、多頭飼いではなくても、トイレの数を増やすと良いかもしれません。
トイレ自体を変える
猫がトイレ自体を気に入っていないと考えられる時はトイレ自体を変えます。フード付きや付いていないもの、トイレの大きさ、トイレ内での体の動かしやすさなど様々あります。
トイレにフードがあるかないかだけでも、猫によっては大きな問題になることがあります。フードがあると安心してトイレを出来る猫、フードがあると周りが見えないので逆に安心してトイレが出来ない猫、フードによってにおいがこもりやすくなりフード付きトイレを使いたくない猫など、猫によって好みは様々です。
そしてトイレの中に使用する猫砂も粒の大きさから匂い、天然成分なのか固まる砂なのかなど猫の好みを探ります。
トイレの場所を変える
猫がトイレの場所を気に入らないでうんちをもらすと考えられる時は、静かな場所や猫が落ち着いてトイレを出来る場所へトイレを移動します。
ストレスを減らすようにする
ストレスの原因を探りストレスを無くす事により、うんちをトイレ以外の場所でする事は少なくなったり、しなくなったりします。飼い主との関わりが足りなくてストレスがある場合は、飼い主の生活を見直して、出来るだけ飼い猫と一緒の時間を増やします。病院では治らないストレスですので、猫のために原因を探ってあげてくださいね。
まとめ
猫がうんちをもらす8つの理由と対策についてお伝えいたしました。猫がうんちをもらしたりトイレ以外の場所でうんちをすると飼い主にも多大な影響がありますよね。
ですが猫も理由がなく、うんちをもらしているのではないのですよね。猫の生活が良くなれば飼い主も喜べますので、原因を解明していきたいですね。
50代以上 女性 匿名
40代 女性 匿名
高いところから、うんちをします(泣)
多頭飼5ニャンズ、トイレはデオトイレワイド×4、ニャンとも清潔トイレ×3設置です(泣)
2週間に1度、オキシクリーン漬けにして、アイポッシュまでしていますが、茶トラのみ場外です(泣)
新居へ引っ越し、ストレスもあるのでしょうが、2ヶ月なりますが、最初の1粒だけはトイレ内です笑
30代 女性 キサラ
本人は特に自覚ないようです。
気づけば鼻水が垂れている‥と同じような感じでチョロチョロ漏れ出てる感じです。
何でしょうか?
女性 ポチ
何が原因なのでしょうか………治るものなのでしょうか………。それとも体質的なものなのでしょうか………。
餌はカリカリ。少食。毎日普通の排便アリ。オヤツは猫用かつおぶしのみ。室内飼いですが走り回れる環境。
お知恵を拝借出来れば幸いです。