猫アレルギーの検査について
猫アレルギーの検査場所
猫アレルギーの検査を行っている場所は、ずばり病院です。理想を言えば大きな総合病院や大学病院にあるアレルギー科を受診すれば猫アレルギーの有無を調べてくれるのと同時に、他の物質にアレルゲンを持っていないか調べてくれます。
猫アレルギーの検査を行うと、猫アレルギーだと思っていたらダニやハウスダストがアレルゲンだったという場合もあります。猫を飼っているとどうしてもこれらの物質が部屋に飛散しやすいため、猫がいる場所でアレルギー反応が出るという場合もあります。そのため、猫アレルギーと勝手に決めつけるのではなく、まず病院でアレルギー検査を行うようにしましょう。
もし近くの病院にアレルギー科がないという場合でも、皮膚科、内科、耳鼻科でアレルギー検査を行ってくれます。ただし、個人病院やあまりにも小さな病院の場合、猫アレルギー検査を行ってくれない、または行ってもかなりの日数を要する可能性もあります。さらに皮膚科や耳鼻科の場合は、猫アレルギーの検査を行うだけでその後の対処法などは教えてくれないという場合もあります。アレルギー検査を行う場合は事前に確認をするのと同時に、アレルギー科のある病院が近くにないか探すことをおすすめします。
猫アレルギーの検査方法
猫アレルギーの検査方法としては血液検査であるRAST検査がよく行われる検査です。皮膚の表面を針で軽く刺すブリックテストという検査もあります。
いずれの検査も数回の猫との触れ合いで受けるのではなく、猫と数ヶ月間関わった後、アレルギーの判断材料として受けてみてはいかがでしょうか。
猫アレルギーの検査までの流れ
猫アレルギーの検査をする場合、まずは受診する病院の受付方法に従って検査を受けたいことを伝えます。病院の中には完全予約制をとっている病院もありますので、直接行って無駄足を踏むよりは事前に問い合わせをしてみたり、ネットで調べてから受診するほうがよいでしょう。
猫アレルギーの検査当日は軽い問診を医師から受けてから検査となります。検査の方法は血液の採取で、RAST検査がよく行われます。また最近では、皮膚の表面を針で刺すブリックテストという検査方法がとられるこもあります。
血液検査にしても、ブリテックテストにしても、アレルゲンと考えられる項目が多ければ多いほどたくさんとられることになります。アレルゲンと考えられる項目によっては、一回の検査に三回も血液を採取される場合もあるようです。どれだけの検査を行うかは医師と相談をして決めるようにしましょう。
採血が終われば検査室を有している病院ならば数十分後に、検査室を持たない病院はその日はそのまま帰宅となり検査結果が出る1週間後くらいに再度病院へ訪問し結果を聞くという流れになります。
猫アレルギーの検査にかかる費用
猫アレルギーの検査にかかる費用については、症状が出ている場合に検査をするか、無症状だが検査を行うかによって金額が大きく異なります。その理由は、保険が適用されるかされないかの違いに大きく関係しています。
症状に悩まされているため、猫アレルギーの検査を行いたいという場合ならば5000円以下で行ってもらえる場合もあります。しかし症状はないが、猫アレルギーの検査をしてほしいという場合は3万円以上かかる場合もあります。
猫アレルギーの検査費用は相場でいうと5000円~10000円となりますが、病院によって異なりますので事前に金額を問い合わせてから検査を行ったほうが安心ですね。
猫アレルギーの検査の種類はもっとあるのか
病院で猫アレルギー検査を受けたいが、病院が営業している時間に行くのは仕事の関係上難しい、まだ子供が小さくて病院へ行くのは気が引ける、病院まで遠すぎるなど、さまざまな事情で猫アレルギー検査を受けられないという方は多いのではないのでしょうか?
そんな方におすすめをしたいのが自宅で行えるセルフキットです。実はアレルギー検査は病院だけではなく、ネットで手に入るセルフキットを使って自分で自宅にいながら行えるのです。
検査方法はとても簡単で、購入したセルフキットの指示に従い指先などから血液を採取して、検査会社に郵送するだけです。費用は会社によって異なりますが6000円前後のところが多いようです。ただ、こちらも検査項目が増えると金額が上がるようなので、事前に確認をしましょう。
猫アレルギーの検査結果の見方
猫アレルギーの検査結果がわかったけど、検査結果の紙に書かれている数値がたくさんあるためよくわからない!そんな方もいるでしょうが、猫アレルギーの検査結果で注目をしてもらいたいのが、抗体の値です。猫アレルギーの項目の横に数字が書かれていると思いますが、この数値が高ければ高いほどアレルギー症状を引き起こす可能性が高くなるということです。
数値が10以下ならば陰性、つまりアレルギーを持っていないということです。11~20になると偽陰性、21~100以上になると陽性となります。この数値が高ければ高いほど、アレルギー症状は強くなりますので注意をしてみるようにしましょう。
猫アレルギーの症状
猫アレルギーの症状は花粉症と似ているため、「花粉症だと思って検査をしたら実は猫アレルギーだった!」なんてこともあるようです。軽度の症状としてはくしゃみや鼻水、目の充血や痒み、喉の痛みなどが挙げられます。重度の症状になってくると皮膚が痒くなったり腫れてしまうことがあります。また呼吸器系でアレルギー反応が激しくなった場合、呼吸困難になることもあります。
軽度の猫アレルギーの症状
- くしゃみ
- 鼻水
- 目の充血
- 目のかゆみ
- 喉の痛み
重度の猫アレルギーの症状
- 皮膚の痒み
- 皮膚の腫れ
- 呼吸困難
猫アレルギーが起こる原因
猫アレルギーなどのアレルギーを引き起こす原因物質をアレルゲンと言いますが、人によって何がアレルゲンとなるかは様々です。
例えば、猫の脂腺から出る「Feld1」という物質がついた猫のフケや抜け毛が空気中に舞って、それを取り込むことでアレルギーを引き起こす人はFeld1がついたフケや抜け毛がアレルゲンと言えます。猫アレルギーを発症する人の9割がこのFeld1がアレルゲンだそうです。
他にも、猫が体をペロペロと毛繕いした時についた唾液に含まれる「Feld4」というアレルゲンに触れることで、アレルギーを起こす人もいます。
アレルゲンは他にもいくつか存在しますが、なぜアレルゲンがアレルギーの引き金となるのかというと、アレルゲンが体内に入ることでヒスタミンという物質が反応して痒みなどの皮膚症状を引き起こすからです。
もし猫アレルギーがある方は、自分がどのアレルゲンがきっかけでアレルギーを起こしているのかを検査などを通じて知る必要がありそうですね。
まとめ
猫アレルギーの検査や症状、原因についてお話しました。バリニーズやベンガルなどのアレルギーを起こしにくい猫の種類はありますが、アレルゲンを持たない猫はいません。猫を飼うことになったものの実は猫アレルギーで結局手放すことに・・・なんてことにならないためにも、自分は猫アレルギーなのかを検査しておくことは大切です。猫カフェなどを利用して異変が起きないかを事前にチェックしておいて、万が一猫アレルギーの疑いがありそうならばしっかりと検査するようにしましょう。
30代 女性 ひなた
私も、少し猫アレルギーなので中学生の時に検査に病院へ行きました。当時は内科でしたがアレルギー検査もしてくださいました。
血液検査をして猫アレルギーだとわかりました。2年ほど前には、詳しく検査をしました。
猫ちゃんの唾液や毛に反応することがわかりました。検査内容は、注射器でプチプチと少量のアレルゲンを皮膚に入れて反応をみるという検査でした。猫アレルギーでも、唾液だけに反応する方もいらっしゃるみたいなので、詳しくわかると安心ですね。