猫の毛玉を防いだり、毛球症を予防する方法

猫の毛玉を防いだり、毛球症を予防する方法

抜け毛の量が増える時期には、こまめにブラッシングをしてあげることが大事です。今回は猫毛のお手入れ方法や毛玉症を防ぐ方法をご紹介します!

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫の換毛期はいつ?

草原に居る猫

猫の被毛は体温を調節するために、欠かせないものです。猫の換毛期はだいたい春先の3月頃や、少し肌寒くなってくる11月頃の2回があります。人間の衣類と同様に暑い時期は涼しく、寒い時期は暖かく過ごせるように毛の量を調節しています。

ただ、室内飼いの猫ちゃんが増えてきているので、室内にいると大きな気温変化はあまりありません。そのためお外の猫ちゃんに比べて換毛量はそこまで多くないことも多いです。

換毛期の猫のお手入れの方法は?

横たわる猫

換毛期は抜け毛の量が増えるため、長毛種の場合は1日に1回、短毛種の場合は1週間に1回程度ブラッシングをしてあげると良いでしょう。インターネット通販の専門店、ペットショップ、ホームセンターなどに、ブラシや櫛などが数多く販売されています。ブラッシングをすることで、抜け毛を取ることも出来ますし、愛猫とコミュニケーションが取れるなどのメリットがあります。

長毛種の猫のお手入れ方法は?

長毛種の場合はブラッシングを怠ると毛玉が出来てしまいます。毛玉が出来ると見た目の印象が悪いだけでなく、皮膚の炎症や疾患などの原因になるため、猫ちゃん専用の櫛を使ってほぐしてあげると良いでしょう。

毛玉が大きい場合は櫛でほぐすのは難しいケースもあるため、安全性の高いハサミを使ってカットをしてあげて下さい。猫ちゃんは動いて難しい場合もあるので、できないと思うようであれば無理せず病院さん、もしくは猫ちゃんができるトリミングさんに頼んでみてください。

月に一回程度入浴をさせている飼い主さんも多いですが、ブラッシングをせずにシャンプーをすると、毛玉が出来る原因になります。

猫の毛玉症に気をつけよう

猫の毛を見る猫

毛球症とは?

猫は獲物を狙う性質がある動物なので、体をなめて体臭を消しています。体をなめると体内に毛が入ってしまいますが、普段は吐いたり、便と一緒に排出をされています。うまく体外に毛が排出されず、体内に留まっている場合は毛が固まりとなって消化管に詰まる毛球症などの病気を引き起こす可能性があります。

毛球症の症状

毛球症に罹ると、食欲不振や嘔吐、便秘などの症状が見られるため、放置をしておくと腸閉塞などの病気の原因になってしまいます。気になる症状が見られたら、動物病院を受診して診察を受けることが大事です。

毛球症が悪化すると開腹手術が必要になるケースもあるため、軽視をしてはいけません。

毛球症の予防には猫草を試してみて!

体内に溜まった毛をうまく排出させたい場合は、市販の猫草を食べさせるのがお勧めです。猫草はイネ科の植物ですが、食物繊維が多く含まれているため、便通を整えたり、吐くことで毛玉を排出する効果があります。

ホームセンターなどで販売されているため、自宅に種を常備しておくと便利です。

猫の被毛を美しく保つ方法

寝転んだ状態でブラシをされる猫

シャンプーやブラッシング

猫は柔らかく美しい被毛が魅力的な動物なので、基本的には自分で毛づくろいをしてキレイにしていますが、美しい光沢や艶を維持するためには、自宅でブラッシングなどのお手入れも必要な場合があります。定期的にブラッシングをしてあげたり、もしねこちゃんが受け入れてくれるのであればシャンプーをしてあげるのも良いでしょう。

猫の毛艶は健康のバロメーター

猫をブラッシングする女性

猫の被毛に艶がなくなったり、フケが増えてきたり、皮膚に炎症などがある場合は、皮膚疾患やノミやダニなどの寄生虫が原因の可能性があるため、早めに動物病院の獣医師に相談して下さい。

ノミやダニなどの寄生虫が原因の場合は、首の根元に専用の薬剤を付けることで、改善することが多いです。皮膚に赤みや湿疹などがある場合は、皮膚疾患の可能性があります。

定期的にブラッシングをすると、皮膚の病変も発見しやすいなどのメリットがあります。

毛球症などの病気を予防するためには、毛玉対策のキャットフードやおやつも豊富に販売されているため、定期的に食べさせるのもお勧めです。

まとめ

ブラッシングされる猫

猫の被毛は体温を調節する役割があるため、春先の3月頃と少し肌寒くなる11月頃に換毛期があります。換毛期は抜け毛の量が増えるため、そして長毛腫の子の場合には毛玉になるのを防ぐために、こまめにブラッシングをしてあげることが大事です。

毛球症は病気の症状がひどくなると、開腹手術が必要になるため、気になる症状が見られたら動物病院で診察を受けることが大事です。

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