猫の麻酔を解説!種類、方法、死亡率や副作用について

猫の麻酔を解説!種類、方法、死亡率や副作用について

猫に全身麻酔は、危険があると言う飼い主さんが多いのではないでしょうか。しかし猫が病気やケガで手術をするとなれば、麻酔が必要になります。猫に麻酔が危険な理由や、麻酔について色々と知っておくのも大切です。

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猫の麻酔の種類

麻酔イメージ

猫の手術に、麻酔は欠かせません。
あなたの愛猫に手術が必要になることもあるので、知っておくと良いと思います。
猫の麻酔の種類は、大きくわけて2つです。麻酔の種類について紹介してみましょう。

全身麻酔とは

全身麻酔をすると、猫の脳に麻酔が効いて眠りにつかせてしまう状態になります。
麻酔が効いていると意識がないので、痛みも感じることなく寝ている間に処置ができるのです。

全身麻酔のメリットは、無意識、無痛、不動の状態なので、刺激やストレスが猫の脳に記憶として残らないと言われています。
デメリットは、麻酔料が高い、絶食が必要、体に負担がかかることです。

局所麻酔

局所麻酔は、猫の体の一部に麻酔をかける方法です。
全身麻酔と違い、意識はあるけど痛みを感じないのが特徴です。
神経に麻酔をかけてその部分の痛みを感じられないようにします。麻酔が必要な付近に、注射麻酔をするのが一般的です。

局所麻酔のメリットは、全身麻酔に比べて安価なこと、絶食の必要がない、危険性が少ない、術後はすぐに歩行可能であることです。
デメリットは、麻酔注射がとても痛いことです。
また、意識があるので、痛みはなくても暴れてしまい手術ができないことがあるそうです。

猫に麻酔をかける方法

手術前に注射で麻酔をされる猫

猫に全身麻酔をする際、方法として2種類があります。
吸入麻酔と注射麻酔について紹介してみましょう。

吸入麻酔の方法とは

吸入麻酔は、肺から吸入して脳に伝わる麻酔性ガスを吸うことにより、全身麻酔をかける方法です。局所麻酔には、口から気道を広げるために気管チューブを入れ、麻酔薬を送りこむのが安全と言われています。
肺に麻酔や酸素を安定して送ることができるそうです。
猫が暴れてしまわないように、チューブを入れる前には鎮静剤や麻酔注射を投入します。

吸入麻酔は、麻酔の濃度の効き目によって上げたり下げたりできるので、安全性が高いのです。
そのため覚醒時間も早いので、短時間の手術に使用することが多いとされています。
しかし、麻酔装置や麻酔薬が高価なことがあります。

注射麻酔の方法とは

注射麻酔は、麻酔装置を使わず注射のみで麻酔をする方法です。
一定の麻酔量の注射を打つと、その一定の時間だけ麻酔がかかります。足りない場合は、追加して注射麻酔をしていくそうです。
猫の個体差により、麻酔の量から効きすぎたり、全く効かなかったりする猫もいるそうです。

注射麻酔は、麻酔装置を使用しないので、安価でできるのがメリットです。
注射の量は基準がありますが、多くても少なくてもそのときに対処のしようがないので、コントロールがしにくいのがデメリットです。また、覚醒に時間がかかることもあります。

全身麻酔を行う前日は

病院によっては異なりますが、全身麻酔をする際は絶飲食の病院もあれば、絶食だけで、水はよいとされる場合もあります。
絶食させる時間も、病院により違うので確認してみるといいでしょう。
絶食の理由は、全身麻酔をしたときに食べた物が逆流して、嘔吐できないので、窒息する可能性があるからだそうです。

麻酔が危険な猫

手術前に麻酔を吸引する子猫

アレルギーのある猫

猫に麻酔を使用する場合は、全身麻酔の吸入麻酔が多いと言われます。
安全に行えるように麻酔中に各種モニターを使用しています。だからといって100%安全が保証されることはありません。

猫に麻酔が危険なのは、アレルギー反応から副作用が起きることもあるからです。
心拍数が乱れる、呼吸困難になる、血圧が低下する症状がでるそうです。症状が酷くなると、命に関わる危険性もあると言われています。

臓器の機能が低下している猫

そして、猫に麻酔をすると肝臓や腎臓に負担がかかるのです。
猫の体の臓器が、麻酔に対して正常に戻そうと働きかけます。なので、臓器の機能が低下している猫や心疾患を患っている猫、高齢の猫には負担がかかるリスクが大きいのです。

麻酔による猫の死亡率

ハートのクッションと横たわる猫

麻酔による死亡率

健康体の猫でも、麻酔死亡率は1000頭に一頭の割合だそうです。
麻酔による死亡率は、健康な猫で0.11%、疾患のある猫で1.4%だと言います。また、全身麻酔による死亡率は0.26%、鎮静剤による死亡率は0.12%と言うことです。

麻酔で死亡する理由

麻酔による事故の原因は、麻酔薬によるアレルギー、心臓や腎臓に疾患があった、急激な不整脈による心停止などです。
猫に全身麻酔手術が必要となるときは、健康体の猫と体の悪い猫では、麻酔のリスクも大きく変わってしまいます。
麻酔による死亡も、アレルギーによるものだと使用してみないと判断しにくいこともあるので、難しいところではないでしょうか。

麻酔による猫の後遺症、副作用

こちらを見上げて見つめる猫

麻酔をかける後遺症

猫に全身麻酔を使用すると、後遺症はゼロではないようです。
神経障害、アレルギー反応、肺塞栓症 、脳や目の障害などの後遺症がまれにあるそうです。

麻酔による副作用

麻酔による副作用は、猫にも考えられます。肝臓、腎臓の損傷や脳、心臓への影響です。
猫の麻酔薬は、鎮静剤と併用して量を使用するので、副作用が起こる心配はさほどないそうです。

麻酔を猫にかける際の費用

寝転んでお金で遊ぶ猫

猫の病院の治療費は保険がないので高額になってしまいます。
あらかじめ、手術の費用を把握しておくとよいでしょう。病院によって様々なので、一度確認してみるといいでしょう。平均値を参考に目安としてください。

·局所麻酔 2000円~
·全身麻酔(注射)6500円~
·全身麻酔(吸入)10000円~/時間
·鎮静剤 3000円~

猫麻酔についてまとめ

猫を抱く飼い主と笑顔の獣医師

猫の麻酔は、全身麻酔が多いとされています。
その中でも、吸入麻酔で行われることがほとんどとされています。

猫に全身麻酔をかけるのは、不安と言う声が多いです。
しかし、手術をするには麻酔は必須になります。猫の手術をしなければいけない状況のときに、信頼できる病院や獣医師さんなら任せても良いと思えるかも知れません。
事前に説明をきちんと細かくしてもらうことです。
納得した上で、手術を行うかを決定するといいと思います。

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