アメリカンショートヘアの寿命と長生きのコツ

アメリカンショートヘアの寿命と長生きのコツ

概要

  • アメリカンショートヘアの寿命は約12~13年
  • 寿命を延ばす方法は完全室内飼いにすること
  • 怪我や病気にはなりにくいが肥満になりやすいので注意が必要

アメリカンショートヘア(アメショー)は誰もが知っている有名な猫の種類だと思います。そのアメリカンショートヘアの寿命についてまとめてみました。そして、愛猫が長生き出来るように、飼い主がアメリカンショートヘアの寿命を伸ばすために気をつけたいことなどをまとめてみました。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

アメリカンショートヘアの平均寿命

2匹のアメリカンショートヘア
アメリカンショートヘアの平均寿命
約12~13年

猫を飼育するということは、家族として迎え入れることと、その命を預かることです。飼い主の方は、少しでも長く一緒に居たいと思います。そこで、アメリカンショートヘアの平均寿命は今どのくらいなのか、寿命を少しでも長くしてあげるにはどうすればよいのか、まとめました。

アメリカンショートヘアの寿命は、約12~13年だといわれています。この12~13歳は、人間の年で約70~80歳です。猫の平均寿命が約15歳といわれているので、少し寿命が短くなります。

猫は10歳から高齢猫

10歳になると、おじいさん・おばあさん猫ですので、飼い主の方も日頃から健康管理や食事などに気をつけましょう。それから、同じアメリカンショートヘアでも猫によって老化の進行にそれぞれ差があります。なかには、20歳を超える長寿の猫もいるそうなので、長生き出来るように猫の健康管理に気を配りましょう。

アメリカンショートヘアの寿命を延ばす方法

アメリカンショートヘアのアップ

アメリカンショートヘアは、性格が明るくとても社交的な性格で、飼い主以外の人や他の猫や犬と仲良く出来ます。猫の多頭飼いをしたい飼い主さんにぴったりの猫種です。頭も良いので、しつけもしやすい猫です。そんなアメリカンショートヘアの寿命を延ばすには、どのような飼育方法が良いでしょうか。猫のライフスタイルによって寿命が違うことも分かりました。

室内飼いの猫の方が長生きすることが多い

家の外に出ることがある猫と、全く外に出ない猫(室内飼いの猫)では、平均寿命に差があることがわかりました。
「一般社団法人ペットフード協会」が、平成25年に行った調査では、家の外に出ることがある猫の平均寿命は13.2歳、家の外に出ない猫では16.0歳というデータになっていました。この結果をみると、寿命を長くするには、室内飼いの方が良いことになります。では、なぜ室内飼い猫の方がなぜ長生き出来るのか、まとめました。

室内飼いが良い理由

室内飼いのポイントは、猫が家の外に出ないことです。アメリカンショートヘアだけではなく、猫は好奇心旺盛なので、外に出たがります。しかし、猫にとって家の外は、色々な危険があります。次に、どんな危険があるかまとめました。

  • 道路を走行する車や、自転車などに衝突する交通事故
  • 犬や他の猫とのケンカによるケガ
  • 他の猫の病気の感染や、細菌、ウイルスの感染

このように、外に出ることが多い猫ちゃんは、交通事故やケンカによるケガ、感染症等によって命を落としてしまうことも少なくはありません。
家族と同じ猫ちゃんには、出来るだけ寿命を延ばし長生きをしてもらいたいものです。室内飼いを考えてみてはいかがでしょうか。

日本ペットフード協会の2015年の調査で、室内飼いの猫の平均寿命は16.40歳、放し飼いにしている猫の平均寿命は14.22歳という結果になりました。放し飼いの猫に比べて、室内飼いの方が、約2年も寿命が長くなります。長生きする為には、室内飼いの方が良いことがわかりました。

アメリカンショートヘアの寿命に関わる病気

ベッドの横のアメリカンショートヘア
アメリカンショートヘアがかかりやすい病気

  • 糖尿病
  • 関節疾患
  • 肥大型心筋症
  • 急性腎不全

猫の寿命を長くする為には、室内飼いで健康管理をすることです。日頃から、猫を観察して病気の早期発見や病気の予防にしましょう。アメリカンショートヘアがかかりやすい病気なのかまとめました。

アメリカンショートヘアは病気に強く、がっしりとした体つきなので、怪我や病気になりにくい猫種だそうです。しかし、アメリカンショートヘアは、食欲旺盛な猫種で比較的肥満になりやすいそうです。肥満が要因で発症する、病気もあるので注意が必要です。

糖尿病

肥満の猫や妊娠した猫など発症します。先天的な要因とストレスが原因と考えられています。

関節疾患

体重が重くなり関節に負担がかかると、関節疾患になります。発症すると慢性的な痛みがあり、体を動かすことを嫌がるようになります。

肥大型心筋症

心臓が分厚くなって心臓の機能が低下し、猫の呼吸が荒くなります。

急性腎不全

腎臓の機能が急に低下し、数時間~数日間で機能が果たせなくなる恐ろしい病気です。尿路結石が原因となる例が多いです。

いつもと違うなど、猫に異変を感じたら、動物病院に連れて行きましょう。それから、肥満にならないように、日頃から猫が運動出来る環境作りや、猫の食事のコントロールも大事です。そうすることで、猫の寿命を長く出来ると思います。

まとめ

眠そうなアメリカンショートヘア

アメリカンショートヘアは、飼育しやすい猫種です。怪我や病気になりにくい猫種で、社交的で頭も良く、しつけもしやすい猫種です。それから、室内飼いが良いと思います。アメリカンショートヘアを、家族として迎え入れた時は、肥満な猫にならないように、飼い主の方が気をつけてあげて下さい。

投稿者

女性 ケロキ

アメリカンショートヘアはむっちりとした体型の子が多いイメージです。太りやすいということは、そこから病気につながってしまうことも考えておかなければいけませんね。ケガをすることが少ないとしても、室内での飼育が安心だと思います。知り合いがアメリカンショートヘアを飼育していましたが、外にお出かけもしていました。野良猫とケンカをして傷を作って帰ってきたこともあったようです。また、我が家の猫は野良の子猫の時に、背中に大きなケガを負っていたのを保護しました。他の猫に襲われてケガをしたのだと思いますが、幸いにも病気の感染はなく、保護してからは室内です。
猫は10歳までは元気に過ごしていても、そこから急に体調を崩し始めるというのを聞いたことがあります。若い頃から健康管理をして急な体調不良になることを防いであげたいですね。
投稿者

20代 女性 ゆず


糖尿病の症状として飼い主が気づいてあげられることは幾つかあります。・急に水を大量に飲むようになる・食べる量が増える・しっかり食べているにも関わらず体重が減少する・いつもよりおしっこの量や回数が増える・腹部が膨れてくるなどがあります。これらは必ずしも糖尿病の症状だとは言いきれませんが注意は必要です。糖尿病になる原因は様々ありますが、一番の要因はやはり肥満でしょう。量を調節しないでエサをあげたり、愛猫がエサを早食いしてしまうのもよくありません。食事制限と充分な運動で事前に防ぐ努力をしましょう。しかし、どれだけ注意していても気づかないうちに発症しているのが病気というものです。心配な人は定期的な検診をすること。これが一番です。
投稿者

40代 女性 ぱくちぃー

20年前からしたら、猫の寿命の長さは大幅に伸びている事は間違いないと思います。
猫を室内で飼う人が増えて、キャットフードの質が上がって、獣医療の発展もした事が、寿命が延びた理由なのかな、と個人的に感じます。
けれど、寿命が延びたその分、掛かる病気の重さも比例しているかもしれません。

圧倒的に高齢猫に多い腎臓病。その他、口内炎や肝臓病、大きな病が忍び足で寄ってくる事も少なくないです。
健康を心掛けてあげていても、来る時は来る。
そう心構えをして高齢期を過ごしてあげると、飼い主さんの心にゆとりもできるかもしれません。
愛猫がお世話になっている動物病院の先生は、最後を動物病院で迎えるよりも、ご自宅でお別れができた方が、ペットロスも軽減できるのでは?とおっしゃってます。

その通りだな、と共感です。
投稿者

30代 女性 namie

これはアメリカンショートヘアに限らず言えることですが、愛猫に一日でも長く健康に生きていてもらう為には、完全室内飼いの徹底が重要なポイントになると思います。家を自由に出入りしている場合は、交通事故や感染症の心配はもちろん、飼い主が愛猫の体調の変化に気付くことが遅れる場合が多くあります。

食事量や飲水量を把握できないことや、外で用を足す猫の場合は、排泄物の状態の確認もできませんよね。何日もオシッコやウンチが出ていない、血尿や血便が出ているなど、完全室内飼いであればすぐに気付くことができるものも、発見が遅れたり、もしくは気付くことがないままになってしまうかもしれません。

また、逆に完全室内飼いの場合のデメリットといえば、運動不足による肥満です。しかしこれは、上下運動ができるスペースを確保したり、食事量や遊んであげる時間を調整すれば防ぐことができるものです。アメリカンショートヘアは、とても太りやすと言われているので、体重管理には特に注意が必要ですね。
投稿者

40代 女性 かえで

祖母はたくさんの猫ちゃんを保護して飼っていました。その中にアメリカンショートヘアがいました。その猫ちゃんは2才くらいの時に保護しました、そのときに獣医さんに診ていただきましたが病気も怪我もなくて元気でした。しかし、5才になった頃に急におしっこが出にくくなりにゃあにゃあと苦しそうに声を出すようになりました。おかしいなと思ったので獣医さんに診ていただいたところ尿ろ結石になっていました。すぐに入院して結石を溶かす薬を少し飲ませて様子を診ていただきました。なかなか全てを溶かせなかったので、尿ろカテーテルでストルバイトを排出する治療をしていただきました。
すっかり、元気になった猫ちゃんは、15年生きてくれました。
尿ろ結石以外は病気をしませんでした。アメリカンショートヘアは病気をしにくいと聞きますのでなるほどその通りだなと思いました。 
投稿者

40代 女性 くらさん

実家のアメリカンショートヘアの猫ちゃんは小さな頃から、ステロイドのお薬を使っていたので軽い糖尿病と腎臓病にかかってしまいました。妊娠したのも引き金になってしまったみたいです。
獣医さんにも、子猫の時から糖尿病や腎臓病に気を付けるようにと言われていましたが、糖尿病は、妊娠が引き金になるとは、知らなかったので驚きました。
腎臓病は血液検査の結果値が安定していました。
糖尿病で、治療と共に少し痩せましたが、なんとか元気で安定しています。糖尿病は怖いけど治療をしっかりして、獣医さんがおっしゃる通りに生活すると健康な猫ちゃんと同じように過ごすことができます。
どんな病気も早期発見して長生きさせてあげたいですね。
投稿者

30代 女性 匿名

アメショの愛猫が8才時に肥大型心筋症が早期で発見されました。治療法は無いため対処療法で毎日お薬を飲ませて一年になります。受診のきっかけは週一程度の嘔吐と食欲不振でした。始めは胃潰瘍と思われましたがエコーで心臓の壁が厚くなっていることがわかりました。血栓症などの症状が出てしまうと回復が難しいそうなので、定期検診の受診やちょっとした変化を見逃さずに早期発見してあげることが重要かと思います。
投稿者

40代 女性 ゆきなちゃん

アメリカンショートヘアは、今まで5匹飼いました。
どの子も、捨て猫でしたので子猫のときから飼い始めました。拾ってすぐに、ミルクを飲ませて獣医師に診てもらい、健康なことを確認したら予防接種をして、家に帰ってきました。
そんなことが、あってから7年が経ちました。
アメリカンショートヘアちゃんたちは、それぞれの家庭で元気に過ごしています。
うちのアメリカンショートヘアは、とても好奇心旺盛な猫ちゃんですので、割ったらあぶないものは、隠しています。最近のごはんは、趣向をこらしてカリカリに猫ちゃん用の出汁で野菜を少し煮込んで煮干しごと、トッピングをしています。なかなか食べなかった猫ちゃんもガツガツたべてくれるようになり、快便になりました。キャットタワーに登ったりして、活動的になって安心しています。このまま、元気に長生きしてほしいと思います。

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