猫のおしりは基本的に拭かなくていい
基本的に猫のおしりは飼い主が拭く必要はありません!猫のグルーミングの一環で排泄後は猫はおしりを舐めて綺麗にしていますので飼い主さんが「拭く」など手を加えなくても大丈夫です。
ただしなんらかの問題があるときは飼い主さんが猫のおしりを拭く方が良い場合があります。
猫のおしりを拭くべき4つのタイミング
1.下痢便や軟便でおしり周りが汚れている!
猫が下痢便や軟らかい便のためにおしり周りが汚れてしまう事があります。普通はそのまま猫自身がグルーミングをして綺麗にするはずですが、拭く様子が見られない時は猫のおしりを拭く必要があるでしょう。
そのまま放っておくと猫のおしりの健康上にも良く無いですし、猫が移動をすると部屋の中は汚れてしまいます。
2.猫がおしり周りをグルーミングできない!
猫が高齢になってくるとグルーミングの頻度も減るので代わりに飼い主さんがおしりを拭く必要がでてきます。そのまま放置しておくと便が固まってしまい肛門に傷つけてしまうことがありますので気が付いた時には飼い主さんがおしりを拭くようにしましょう。
3.猫が太り過ぎておしりに届かない!
肥満気味の猫は顔が届かずにおしりが汚れたままになってしまう可能性が多くなります。その場合も飼い主が猫のおしりを拭く必要があります。また、太り過ぎないように猫のフードや、量を見直す事も大切です。
4.長毛種の猫は便が毛につきやすい!
長毛種の猫は肛門の周りの毛も長い毛が生えていますので、毛に便が付いてしまう事がよくあります。上手に便を付けないで排泄できる猫であれば問題はありませんが苦手な猫には飼い主がおしりの周りを拭く必要があります。
猫のおしりの正しい拭き方
排便後のおしりの汚れが乾く前でしたら、お湯で湿らせた柔らかい布やタオルもしくは赤ちゃん用のおしりふきで軽く押さえて便を吸着させ優しく拭きます。肛門周りはデリケートですから強くしつこく拭く、こするなどはいけません。
固まった便の拭き方
排便後に時間が経って便がおしりに固まってしまった時は、先ほどのお湯で湿らせた布やタオルを少し長めにおしりにあてて便に水分を移動させておしりからはがれやすくしておきます。
便がふやけてから猫のおしりを優しく拭くようにしましょう。
おしり周りの毛についた便は?
おしり周りの毛についた便を無理に拭くと汚れが余計に広がってしまいます。その場合はノミとりコームが活躍します。便を潰してしまわないようにノミとりコームを毛の流れに沿わせ、優しく便を取り除きます。
排便から時間が経って便が乾いている場合にノミとりコームを使用するとコームに便がひっかかり猫が痛がってしまいます。
まずは便の付いている部分にお湯で湿らせた柔らかな布やタオルをあてます。毛に付いている便に水分が吸収され外れやすくなっている状態で先程と同じく優しくノミとりコームで毛をすくうと便だけが簡単にはがれてきます。
長毛種の猫はおしりの周りの毛を短くカット
長毛種の猫でも排便時に汚さない猫と汚れてしまう猫といます。排便時に汚してしまいやすい猫のおしり周りの毛をあらかじめ短くカットすることにより、ある程度防ぐことができます。
猫のおしりを拭く時の注意点
猫のおしりを拭くのにティッシュは使わない
肛門周りは非常に柔らかくデリケートで敏感ですから、猫のおしりを拭く時は硬めのティッシュやウエットティッシュは使わない方が良いでしょう。
柔らかい布やタオル、もしくは人間の赤ちゃん用のおしりふきで猫のおしりを拭くようにしましょう。
おしりを拭き過ぎない
猫のおしり周りの毛の生えていないところは直腸粘膜の続きである柔らかい部分ですから、拭きすぎると赤くなったり、簡単に傷ついた炎症をおこしてしまいます。愛猫のために良かれと思っておしりを拭くはずが逆におしりに傷をつけてしまわないように気をつけてください。
どのくらいの頻度でおしりを拭くケアが必要になるか調べると良いでしょう。何を嫌がるかもそれぞれの猫によって違います。
まとめ
猫のおしりは拭くべきなの?正しい拭き方と注意点についてお伝えをいたしました。以前ですがわが家の愛猫のおしりを拭きましたら非常に嫌がられてしまいました。病院で伺うと汚れておらず飼い主の私の勘違いでした。
猫のおしりの汚れはどこまで拭く必要があるのか知らないと不必要な事もしてしまいます。おしり周りの気になる飼い主さんは一度かかりつけのお医者様にご相談することをおすすめいたします。皆様の愛猫の健康をお祈りしております。