猫の後ろ足の爪は切らなくても問題ない
猫の後ろ足の爪は、基本的に切らなくて大丈夫と言われているのを知っていますか?
猫の爪切りは本当に大変で、「伸びてきたからそろそろ切らないと...」と憂鬱になってしまうこともあると思います。
しかし、猫の爪切りは基本的に、後ろ足の爪は切らなくて大丈夫だと言われています。
そこでここでは、猫の後ろ足の爪は、基本的に切らなくて大丈夫な理由について、ご紹介させていただきます。
爪が伸びるのは前足だから
基本的に、猫の爪がよく伸びるのは「前足の爪」です。
猫は昔、野生に生息していたとき狩猟をしていました。獲物を捕まえるときに必要なのは「前足の爪」です。
前足の鋭い爪で獲物を捕まえるなどの武器の役割をしていました。
それにより、猫は前足を爪研ぎするんですね。
よって後ろ足の爪は切らなくても大丈夫だと言われています。
後ろ足の爪は、そこまで伸びないから
猫の後ろ足の爪は前足のように伸びません。猫の後ろ足の役割は、狩猟をするためでなく
- ジャンプをしたときに上手に着地する
- 素早く駆け出しをする
- 力を入れたときに踏ん張る
これらのようなときに、活躍をしています。
ですので、後ろ足の爪がそこまで伸びることもないので、後ろ足の爪切りをする必要もないと言われています。
歩くときに削れたりしているから
猫は、歩いたり走ったりするときに、後ろ足が床に擦れて削れています。
猫の後ろ足は、爪が伸びにくいこともあるので、切らなくて大丈夫だと言われています。
噛んで剥がしているから
猫は自分で後ろ足の爪を噛んで剥がしています。
たまに後ろ足をあげて口に持っていっているときがありますよね。
この行動は、器用に爪を噛んで剥がしているんです。
よって、後ろ足の爪は切らなくて大丈夫と言われています。
猫の後ろ足の爪切りが必要な場合
前述では、猫の後ろ足の爪切りは、基本的に必要ないことをご紹介させていただきましたが、実は猫の後ろ足の爪切りが必要な場合もあります。
そこでここでは、猫の後ろ足の爪切りが必要な場合について、ご紹介させていただきます。
巻き爪
猫の後ろ足の爪は、前足のと同じように層になっています。
しかし、前足の爪研ぎしかしませんよね。実は後ろ足は猫がかじって剥がしていたり、自然と剥がれていたりすることがあります。
しかし、上手に剥がれることがないと、後ろ足の爪が「巻き爪」になってしまうこともあります。巻き爪になってしまうと、人間と同様に痛みを伴いますので、老猫になって自分でお手入れをしなくなった猫などには、きちんと飼い主が爪切りをしてあげる必要があります。
引っかき傷防止
猫の後ろ足によって、「引っかき傷」ができてしまう可能性もあるので、防止をするためには爪切りをする必要があります。
猫がおもちゃや腕にしがみついてケリケリとすることがありますよね。
このケリケリと蹴ってしまう行動によって、飼い主が怪我をしてしまう可能性もあります。
また、猫自身も後ろ足で耳を引っ掻いたときに、傷つけてしまう可能性もあります。
傷つけてしまった皮膚は菌が侵入してしまうと、「皮膚炎」などの病気を招いてしまう可能性もあるので、これらのような行動がある猫には、後ろ足の爪切りが必要でしょう。
猫の後ろ足の爪を切る方法
猫の後ろ足の爪を切る方法は、どのようにすれば良いのでしょうか。
猫の爪切りは、前足も後ろ足も大変ですよね。実際に爪切りをするときに、戸惑ってしまうことがないように、ここでは猫の後ろ足の爪を切る方法について、ご紹介させていただきます。
方法
猫の後ろ足の爪切りをする方法をご紹介します。
猫の爪は前足も後ろ足も、半透明なところとピンク色になっている部分があります。
ピンク色に見えるところには、
- 血管
- 神経
これらのようなものが通っているので、避けて切ることがコツです。
先端の、とがっている所を少し切る程度で考ると良いでしょう。
そして、猫の爪切りは緊張してしまいますが、「コミュニケーションをとりながら」猫も飼い主もリラックスをした状態でカットするようにしましょう。
また、猫が怖がっているときには、無理をせず、後ろ足の爪が切れそうなタイミングで、
- おもちゃなどを見せて気をそらす
- ケージなどの狭い場所にいれて落ち着かす
などをして、工夫をしながらカットをしてみてください。
頻度
そして猫の後ろ足の爪切りの頻度ですが、猫の後ろ足の爪は前足ほど伸びません。
ですので1か月~2か月に1度切る程度で大丈夫でしょう。
しかし巻き爪などの心配があるとき、引っかき傷防止をしたいときなどは、気になったときにカットするようにしましょう。
注意点
猫の後ろ足の爪切りの注意点は、
- 深爪などの怪我をしないようにする
- 嫌がるときは無理をしない
ということです。
猫の爪は深く切りすぎると痛みを伴い、深爪になってしまいます。
きちんと血管や神経がある場所を避けて切るようにしなくてはいけません。
また、パニックになってしまうほど嫌がるときには、無理に爪切りをしないようにしましょう。
どうしても後ろ足の爪が切れないときには、
- 動物病院
- ペットショップ
これらのような場所に依頼をしてカットをしてもらうと良いでしょう。
まとめ
猫の爪切りは大変ですよね。でも猫の爪切りは、基本的に後ろ足はしなくても大丈夫です。
あまり伸びないことや、猫が後ろ足の爪は噛んで剥がしていることもあるので、必要ないと言われています。
しかし、巻き爪の心配があったり、引っかき傷を作ってしまったりするような心配があるときにはきちんとカットをしてあげてくださいね。