猫を室内飼いするのは、かわいそうなのか?
猫を室内飼いするのは、かわいそうなのでしょうか?かわいそう派の意見を聞いてみましょう!
- 意見1 猫は自由な生き物だからかわいそう
- 意見2 外をずっと見てるからかわいそう
- 意見3 家の中だけではストレスが溜まるからかわいそう
- 意見4 脱走する猫がいるからかわいそう
- 意見5 虐待だ!
意見1 猫は自由な生き物だからかわいそう
猫は自由気ままに生きていて、奔放な動物だから、室内飼いをするのはかわいそう、という意見があります。本当に猫を外に出すのが、猫にとっての幸せなのでしょうか?
意見2 外をずっと見てるからかわいそう
室内飼いをしている猫が窓から外をじっと眺めている。その姿を見て、「本当は外に出たいのかな?」とかわいそうに感じる飼い主さんは多いよう。
ですが猫からすると、怪しいヤツがいないか、見張りをしているようです。確かに外の鳥や虫を見つけ、捕まえられないもどかしさを感じることはあるようですが、「外に出たいにゃ〜ん!出してぇぇぇ!」とはあまり、思っていないよう。
もしそう思っていたら、窓をガリガリ引っ掻いたり、鳴き声をあげたりして、出してアピールするはずです。
意見3 家の中だけではストレスが溜まるからかわいそう
家の中にだけいるとストレスが溜まる、という意見があります。猫の生活環境によっては、そういう場合も。平面だけでなく、上下に運動できるキャットタワーなどを導入し、猫が適度に運動できる環境を整えてあげると良いでしょう。
猫の行動範囲は、ご飯が得られるかどうかにより、変化することが分かっています。野良猫では、食べ物を求めて広範囲を動き回らなければいけませんが、常に安定してご飯が得られる飼い猫は、そこまで広い場所を必要としないのです。
ですから、ご飯がちゃんと食べられて適度な運動ができる環境なら、たとえ室内でも猫は満足してくれると言えます。
意見4 脱走する猫がいるからかわいそう
まれに、家を脱走してしまう猫がいます。元野良猫や、発情期を迎えた猫では、その傾向が強いです。脱走するのは、外に出たいからでは?という意味がありますが、脱走してもしばらくすれば、大抵は家に戻ってきます。
我が家にも元野良猫がいますが、確かにうっかり窓を閉め忘れた時に、何度か脱走してしまったことがあります。でも、ちゃんと戻って来ましたし、今ではあまり出ようとしません。
また、室内飼いの猫は家の中が縄張りなので、外に出たは良いけれど、縄張りの外に出てしまった事で逆に、恐怖を感じる猫もいます。
意見5 虐待だ!
猫を室内飼いして閉じ込めるのは虐待だ!という意見も。室内飼いでストレスが溜まり、凶暴化してしまう猫も、稀にいます。そういう猫をそのままにしておけば確かに、虐待に当たるでしょう。
ですが、猫が退屈しないように様々な対策を行い、猫が満足する生活を送らせることが出来ていれば、果たしてそれは虐待に当たるのでしょうか?
猫を室内飼いすることのメリット、デメリット
猫を室内飼いすることのメリットは、たくさんあります。
メリット
猫を室内飼いする事のメリットを、見て行きましょう!
- 事故や病気などから守れる
- ご近所迷惑にならない
- 寿命が伸びる
- 行方不明にならない
メリット1 事故や病気などから守れる
もちろん、室内にいても100%、事故に遭ったり病気になったりしない訳ではありませんが、外に出るよりかはリスクはかなり少なくなります。感染症のワクチン接種をしておけば、病気にかかるリスクは更に抑える事ができます。
メリット2 ご近所迷惑にならない
猫にまつわるご近所トラブルで多いのが、排泄の問題です。愛猫がご近所のお宅の花壇で排泄してしまっては大変です。完全室内飼いにすれば、そのようなトラブルは防げます。
メリット3 寿命が伸びる
データがはっきりと示しているのが、外出する猫としない猫の平均寿命です。外出する猫ではその寿命は、約13歳です。室内飼いの猫では、約15歳。2歳ほどの差があります。たった2歳とは言え、人間の年齢に換算すると、8歳ほどの差になります。
参考までに、野良猫の平均寿命は2~3年とも、5年程度とも言われています。いかに外での生活が過酷かを、物語っています。
メリット4 行方不明にならない
外出する猫で良く聞くのが、愛猫が戻ってこないと言う話です。一度外に出た猫がいつ戻ってくるのかは、神のみぞ知る事です。数日で戻ってくる場合もあれば、数ヶ月、数年後に戻ってくる場合も。または、戻ってこないかもしれません。外では猫の身に、何が起こるか分かりませんから。
室内飼いであれば、愛猫が行方不明になる事で、飼い主さんが辛い思いをすることもありません。
デメリット
猫を室内飼いすることのデメリットも、考えてみましょう。
- 室内での事故
- ストレス
デメリット1 室内での事故
室内でも、事故に遭う可能性はゼロではありません。例えば、お風呂への転落や高いところからの墜落、爪を引っ掛けるなども考えられます。これらは、飼い主さんが対策を施せば、ある程度予防することが可能です。
デメリット2 ストレス
前述したように、完全室内飼いでストレスが溜まってしまう猫も、稀にいます。十分動き回れるスペースを作ってあげたり、多頭飼いして遊び相手を作ったり、飼い主さんが遊び相手になるなどして、猫のストレスを和らげる方法も。
ハーネスとリードに慣れさせて、飼い主さんと散歩に行く手段もありますが、色々と準備が必要になりますので、かかりつけ医に相談することをオススメします。
まとめ
このようにして見ていくと、猫を完全室内飼いにしても、絶対にかわいそう、と言う訳ではないのではないでしょうか?猫が室内だけで満足してくれるよう、環境を整えれば良いのです。とは言え、結局のところ、猫を外に出すか否かは、飼い主さんの考え方に寄ります。
ただ、猫の譲渡を受ける場合、完全室内飼いが条件の場合もあります。我が家も、シェルターから頂いた猫は、それが条件となっていますので、安易に出してもOK、と言う訳ではないのです。愛猫にとっての幸せが何か、飼い主さんが十分に考えてあげてください。それが、飼い主さんとしての務めでもあります。
40代 男性 にゃぁ専門
日本に限りませんが、住宅密集地で猫を外飼いするのは猫嫌いの方に喧嘩を売るようなものですから、猫に対して直接的間接的、意識的無意識的を問わず、結果として猫が被害を受ける可能性があります。
例えば、ドイツでは外の縄張を巡視中の猫は猟の獲物として駆除される可能性がありますので、隣人に不快な思いをさせると飼い主が見ているときに駆除されてしまう可能性があります。
こんなことは日本では起きないでしょうが、猫嫌いの人に迷惑を掛けて猫が得することは無いと思います。
室内の方が好きだったり、外飼いはマジ勘弁な猫もいると思いますので、そんな猫にとって外飼いは虐待でしょう。
元野良猫の中には、あらゆる飼い方を試してもお出掛けしないと気が済まない個体もかなりいると思いますので、そんな猫にとって完全室内飼いは虐待でしょう。
完全室内飼いをすれば外飼いより長生きするかもしれませんが、長生きしたことで痴呆を発症したり他の疾患によって苦しむ可能性が高くなることを併せて考えると、人間と同じで、長寿=幸せ。とはいえないと思います。
ですから、室内飼いと外飼いについては飼い主と猫の考え方というか性格や相性、年齢や居住環境等の変化によって柔軟に決めることだと思いますが、保護猫の殆どが里親条件に終生完全室内飼いを入れているのは、里親飼い主と里子猫にとって不幸な場合があるように思います。
40代 女性 匿名
30代 女性 蒼桜
勿論譲渡の条件に完全室内飼いもありました。
窓なども脱走防止の対策もしています。
窓から外を眺めるのが日課の3にゃんですが‥。
ハーネスをつけしっかり抱え外に出てみたことがあります。
怖がって玄関から一歩出て断念しました。
病院など以外外には出していません。
猫それぞれなんだろうと思います。
男性 茶トラ三等兵
凄く悲しくなりますし、暫くその道は避けるようになりました
車に轢かれさえしなければ...
もっと長く生きられた
他にも猫を嫌う人間による虐待行為
感染症などの病気
カラス、野犬に襲われ亡くなる場合もあります
家族の一員として迎え入れたのに放し飼いにしていたら家に帰って来なくなった...
そんな状況耐えられません
僕はメリットよりデメリットの方が多いと思ったので完全室内飼いにしました。
20代 女性 匿名
それだけに猫を外飼いする飼い主には本当に腹が立ちます。
飼い猫が他の家や学校、保育園、公園等を糞尿で汚しているのに何故平気でいられるのでしょうか。自分の猫が人を傷つけたり、感染症をうつしてしまったら責任を取れるでしょうか。車を傷つけたり、池の鯉を襲ったり、野鳥を殺したりしている可能性を何故考えられないのでしょうか。
というか、猫にそうした行動を取らせて猫嫌いを増やされるのは迷惑です。
「外に出たい猫にとって完全室内飼いは虐待」という意見は、自分の飼い主としての甲斐性の無さ、想像力の無さを露呈しているに過ぎません。猫が愛玩動物としてきちんと可愛がられない、飼い主に守られていない状況こそ寧ろ虐待じゃないですか?
全国津々浦々何処の自治体だって完全室内飼いを推奨していますよ。
50代以上 女性 匿名
うちは男の子と女の子のきょうだいで、近所をさまよっているところを保護しました。当時3ヶ月くらいで、現在7歳。2匹とも病気ひとつせずに元気で、わがまま放題。ベランダには家族のひとりが監視付きで毎日出してます。飼い主から見ると、ストレスがあるようには見えません。
40代 女性 みい
完全室内飼育の条件が誓約書に記載してあるようなしっかりした保護猫活動団体ですと、まず施設で保護をしている間にその猫ちゃんの性格や病気・怪我の有無や年齢などから判断した上で、野良でも大丈夫なこ・室内飼育に不適切なこは、病気や怪我の治療・避妊去勢手術を受けさせて元の縄張りのあたりに戻すTNRを行っていますので、皆さまが譲渡を受けられる猫ちゃんは、どうしても外に出すにはリスクがありすぎる…と判断されたこばかりです。
完全室内飼育が条件として譲渡を受けた場合には、必ず守って頂きたいと思います。
ただ、狂ったように出たがってしまっているなど、異常なほどですと外に出すほうが良い場合もありますが、そのこの縄張りに戻さないといけませんので、必ず譲り受けた団体に相談してください。
50代以上 男性 あかり
でも、現在の日本の住居や家庭状況を考えれば、自ずから室内飼いの方がより安全だし効率が良いという判断になりますよね。
かく言う私もそう。
でも、見果てぬ夢として、猫ちゃんが楽しそうに野山を駆ける図は常に頭の片隅にあります。人の人生もそうですが、100パーセントの幸せは無いということでしょうね。