猫を飼う前に「適した部屋作り」をしよう!
猫ちゃんの飼育について、「狭い家だけじゃかわいそう」という方が居ますが、実際には全くそんなことはありません。むしろ家の外には危険がいっぱいです!誰か悪い人に虐められるかもしれない。他の猫と喧嘩して怪我をしたり、病気(猫エイズや猫白血病などの恐ろしい病気も)をもらってくるかもしれない。事故に遭ってしまうかもしれない。やっぱり動物を飼うなら「完全室内飼い」がいいと私は思います。
「ずっと家の中で猫が退屈してしまわない?」と思っているなら、大丈夫です!猫ちゃんが過ごしやすいように家の環境を整えて部屋作りをしてあげれば、そこを自分のナワバリとして覚えてくれ、快適に過ごしてくれますよ。
①猫が快適な温度を保てる部屋作り
部屋作りでまず一番気をつけるべきところは「暑さ・寒さ」です。これは猫の命にも関わってきますので、一番気をつけてあげましょう。お住まいの家や地域によっても暑さや寒さは変わってきますので、お住まいの場所に合わせた工夫が必要です。
- 夏…冷房、換気、保冷シート、保冷マット
- 冬…暖房、湯たんぽ、ペット用ホットカーペット、猫用ベッド
冬場は暖かい場所を作ってあげれば、寒い時は猫はそこで過ごしますからそこまで心配は要りません。ですが、夏場は要注意!室温が高すぎると熱中症になってしまう危険もあるので、猫のために部屋を適温にし、猫の飲み水も部屋の中に何箇所か置いてあげるといいでしょう。
うちの猫は夏場は水に1つ氷を浮かべてあげるんですが、遊びながら水を飲んでくれます。ビチャビチャにされますが(笑)
②猫の部屋はなるべく2部屋以上にする
猫を退屈させないためには、猫1匹につき2部屋は確保したいところ。その分猫が遊ぶスペースも増えますし、お客さんが来たときにも猫ちゃんが隣に隠れることが出来ます。
ただ、家庭の事情や予算の関係でどうしても難しいこともありますよね。そんな時はカーテンやパーテーション、棚などで仕切りを作ったり、収納用品などで猫用のトンネルを作ってあげたり、工夫をすれば問題ありません♪
③猫の脱走を防止する部屋作り
猫はとってもすごい脚力を持っています。高いところもぴょーんと軽々登るし、逆に高いところから平気で飛び降りたりもします。そして、すばしっこい!玄関や窓、網戸から脱走されないように気をつけて部屋作りをしてください。網戸くらいなら簡単に引きちぎってしまうので注意が必要です。
間取りとしては、玄関に行くまでにドアのあるお部屋だと猫の脱走防止に有効です。窓の脱走対策としては、100均で「ワイヤーネット」「突っ張り棒」「結束バンド」を買ってきて自作したりしている人も多いです。筆者も作ってみましたが、結束バンドで何箇所も固定すると相当しっかり止まります。
④地震に備えた部屋作り
日本はとても地震の多い国ですよね。小さな猫ちゃんに、大きな家具が倒れてきたら…考えただけでぞっとします。猫がいつもいるスペースには大きな家具は置かない、どうしても置くなら固定する。事前に対策をしておくだけで、猫も飼い主さんも安心して生活が出来ます。
⑤猫が部屋を見渡せる場所(高いところ)がある部屋作り
猫は高いところに登るのが大好き!キャットタワーやキャットウォークがあれば、狭い部屋でも上下運動が出来るので、ストレス発散&運動不足解消になります。
キャットタワーを買わなくても、家具や収納を組み合わせて猫が登れるようにするだけでも立派な部屋作りです。壁に穴を開けても問題なければ、材料を買ってきてキャットウォークをDIYするのも楽しいです!家具や収納棚の上に物を乗せずに空けておけばそこも猫の居場所になります。
⑥窓から景色が見える部屋作り
気づけば窓の外を見つめている…それくらい、猫は窓から外の景色を見ることが好きです。特に、鳥が窓辺にやってきた時の反応は面白いです(笑)ストレス発散にもなるので、是非窓から外が見えるように工夫してあげましょう。
⑦猫が安全だと思えるような部屋作り
猫は、高いところの他に、狭いところも大好きです。家具の隙間、ソファの裏、戸棚の中、タンスの中…柔軟な体で、あらゆるところに入り込みます。猫を飼っている人なら「え!?そんなところに居たの?」という経験もあるのではないでしょうか(笑)猫が隠れそうなところは清潔かつ、安全にしておきましょう。
また、入り込んでほしくないところがあれば赤ちゃん用のロックをしたり、入れないように工夫しておくと、猫ちゃん一人のお留守番の時にも安心です。勿論手作りや市販の隠れ家もOK!猫ベッドが1つあれば、隠れ家にもベッドにもなるので便利です。
⑧猫の爪とぎが設置できる
猫は引っ掻くのに丁度いい素材を見つけると、バリバリと爪とぎを始めます。安物のカーテンでも、高級なソファでも、どんなものでも一切容赦ありません。しかし、爪とぎは猫にとって絶対に必要なことなので、やめさせることは出来ません。
伸びたら爪を切る。引っかかれたくないものは猫が入れないところに隠しておく。壁紙はフィルムを張っておく。ソファにはカバーを掛けておく。…諦める(笑)あとは、家のあちこちに爪とぎを用意しておくと、他の場所で爪とぎするのを少し防ぐことが出来ます。
爪とぎには紙(ダンボール)、麻、布など色々素材があるので、色々試してみると猫ちゃんの好みもわかって面白いですよ♪
⑨猫が食事する場所・トイレが離れている部屋作り
野生で暮らしていた頃の猫は、排泄場所と食事場所は分けて暮らしていました。このふたつが近くにあると、ご飯をあまり食べなかったりおしっこやうんちを我慢してしまったりすることも。
冬場はあまり寒すぎる場所にトイレを置くと猫も面倒がってしまうので、あまり室温の差がない場所に置くのがオススメです。
⑩猫のトイレの砂取りマットが設置できる部屋作り
トイレの砂が部屋のあちこちに散らばっている…これも猫あるあるの一つ(笑)猫さんの可愛い可愛い肉球に、トイレの砂が挟まってしまうんですよね。トイレの前に砂取りマットを置くと、そこで砂が落ちるようになるので便利!
⑪猫の毛玉吐き対策された部屋作り
猫は毛玉を吐く生き物です。個体差があり、吐かずにうんちとして出すことが多い子もいればしょっちゅう吐いている子もいるそうです。(毛玉を出しやすくするフードなんかもあります)
さて。毛玉とは言いましたが、真ん丸の毛玉をころっと吐き出す訳ではなく、早い話が「ゲロ」です(笑)毛玉を吐くという特性から、猫は吐きやすく、お腹が空きすぎてご飯を一気にドカ食いしてしまった時にも吐く場合があります。
というわけで、カーペットだとお掃除が大変になってきます。ラグマットを敷くにしても、自宅で手軽に洗えるように洗濯可能なものがオススメです。今はペットや赤ちゃんが汚してしまうことを見越して考えられた「タイルマット」も主流になってきています。タイルマットの場合、汚れてしまった部分だけ外して洗えばいいのでお手入れが楽チンです♪
猫と過ごすための部屋作りについてまとめ
「ここがちょっとな…」と不便に感じることがあれば、どんどん工夫して変えていきましょう!その“ほんの少しの工夫”による部屋作りで、猫ちゃんとの暮らしがもっと快適に、もっと楽しくなりますよ♪
20代 女性 まかろに
わんちゃんなら、お散歩に行く事で外の世界を知れますし息抜きだって出来ます。自然を感じることも出来ますが、猫ちゃんは完全室内飼いの場合はお散歩に行く事もほとんどなく、たまにハーネスを付けお散歩する猫ちゃんを見かけたことがありますが、ほとんどの猫が外に出ないと思います。
室内飼いの猫ちゃんにとってお家の中が全てですから居心地の良い空間で快適に過ごして貰うために意識して部屋づくりをするのはとても良いですね〜。
こちらに書かれている11つの事を真似できる部分は参考にし、難しい場合はそれに近くなるように工夫したりするなどしてなるべくストレスのないように生活させてあげたいですね。
室内の温度の設定や脱走を防止する部屋づくりは特に必要ですし、お家の広さは関係なくできる事なのでぜひ対策して欲しいと思います。
40代 女性 しっぽ
窓はありますが網戸がないので、一切開けませんが、猫ちゃんは、楽しんでいます。キャットタワーも設置し、二段目でクッションのようなもので休めるようにしました。一番上からも、窓の外を眺められるようにしました。室温は冬は寒すぎないようにし特に夏は、暑すぎないようにそして冷やしすぎないようにしました。年中室温には注意しています。
うちの猫ちゃんは、本棚の本の間に座るのが好きなのでいつも掃除をして綺麗にするようにしています。玄関は二枚扉なので安心しています。
40代 女性 みなちゃん
たとえば、キャットウォークはDIYしました。
小さな頃から物を作るのが大好きでしたが、猫ちゃんのために作るのが初めてだったので、楽しかったし力が入りました。届かないところは脚立も使って少し複雑に作りまして猫ちゃんに楽しんでもらおうと思いながら作りました。
猫ちゃんは想像した通りに喜んでくれて、今でも飽きずに遊んでくれています。
キャットウォークやキャットタワーなど、猫ちゃんの部屋には遊ぶものでいっぱいにしました。
トイレからは離れた場所に飲み水を置いておくことにしました。トイレも常にきれいにするように、気を付けました。窓のそとも眺められるように本棚を置き、昇るとそこから窓のそとを眺められるようにしました。家具は全て動かないように工夫しました。安全な猫ちゃんの部屋創りは、とてもたのしいです。これからもいい案が思い付いたらまた実践したいとおもっています。
50代以上 女性 ふるごん