猫と金魚を同居させる時に気をつける事
金魚を飼いたいけれど、猫がいるからと諦めていませんか。確かに、猫と金魚を一緒に飼うのは、金魚を猫にいたずらされないか、食べられたりしないか、心配です。猫と金魚を同居させる時には、気をつけなければならないことがいくつかあります。
蓋をする
猫が金魚に手を出せないように、水槽に蓋をします。しっかりと蓋がされていれば、猫も金魚を取ろうとするのを諦めざるを得ませんね。基本的に蓋があれば金魚を守ることができます。
もともと蓋のついている水槽もありますが、アクリルなど軽い素材の蓋では猫が開けてしまう危険性がありますので、できればガラスの蓋がいいでしょう。蓋がずれないよう、テープで固定したり上におもりを置くと安心です。
金網で蓋をするのも効果がありますが、持ち上がらないように固定する必要があります。網目から猫が前足を入れてしまうことがありますので、目の細かい金網を使用して下さい。
金魚の水槽の水は、たくさん入れてしまうと、猫の前足が届いてしまう可能性があります。万が一、網目から猫の前足が水槽に入ってしまっても、網目から水までの距離があれば、水がない所には金魚も来られませんので、猫が金魚を捕まえる心配は少なくなります。
小さめの金魚鉢では、蓋があっても、猫が体当たりをすれば倒れてしまいます。猫が倒さないためには、金魚鉢より水槽の方がいいでしょう。アクリルの水槽であっても、水が入ると、猫が倒せないくらいの重さになります。
金魚に触らないようにしつける
猫の中には、始めから金魚に興味を示さない子もいます。金魚に興味のない猫なら助かるのですが、多くの猫は動いている金魚にじゃれついたり、捕まえて食べるなんてことも。猫に金魚を捕まえないよう言っても、わかりません。ただ、金魚に手を出さないよう、しつけることは可能です。
金魚に触らないようしつける方法ですが、猫が金魚の水槽に近づいたら、「ダメ」「ノー」などと低い声で言います。これを繰り返していれば、猫も水槽に近づいてはいけないということを学習します。怒鳴ったり、大声を出すのは猫を怖がらせるだけなのでやめましょう。
また、猫が金魚の水槽に近づいたら、手を叩いて大きな音を出すなどしても、効果があります。この場合は、大きな音を出しているのが飼い主であると気づかれないようにして下さいね。飼い主になつかなくなってしまうことがあるからです。根気よく続けましょう。
猫と金魚を同居させる時のポイント
猫と金魚を同居させる時のポイントは何でしょうか。
金魚の水槽の場所
水槽は平らで強度のある場所に置きましょう。水槽を置く台は、水槽より一回り大きめのものがおすすめです。
万が一猫が水槽に乗ったり体当たりしても、ある程度の大きさがあれば台から落下するのを防ぐことができます。猫はジャンプ力がありますので、あまり高い所に置くのは意味がありませんし、水槽の清掃なども大変です。
水槽を置く部屋へ猫を入れないようにするのもひとつの方法です。特にいたずら盛りの子猫は、金魚が動いているのに興味を示します。
金魚を食べたりしないまでも、水槽に乗ったり、わずかな隙間から、水に前足を入れたりすることはあります。そのような環境では、金魚にとってもストレスです。猫がまだ小さいうちは、金魚の水槽を置いた部屋へ猫を入れないようにした方がいいでしょう。
金魚のためには、直射日光の当たらない、静かな場所が適しています。
猫が近づきにくい環境にする
猫が、金魚の水槽に近づきにくい環境を作ります。水槽を乗せた台に粘着テープなど接着面を上にしてを貼っておくと、台に飛び乗った際にテープが猫に貼りつくので、嫌がります。これを繰り返していると、猫は金魚の水槽が乗っている台に興味を示さなくなるというわけです。
コード類にも気をつける
金魚を飼う時には、水槽にエアーポンプを入れます。エアーポンプは電気で動くものなので、コードがついています。このコードを猫がかじったり、いたずらすることがあるので気をつけましょう。
特に歯が生え変わる時期の子猫は、歯がムズムズするのでコードをかじる癖のある子が多いです。コードを保護するために市販のコードカバーをつけることをおすすめします。プラスチックのカバーや、スパイラルチューブでコードに巻きつけて使用するものなどがあります。
まとめ
猫と金魚を同居させる……動くものが大好きで、魚を食べる猫と金魚を一緒に飼うなんで不可能なようにも思えます。しかし、注意点をおさえておけば、猫と金魚を一緒に飼うことも夢ではありません。
猫が金魚を捕まえないよう水槽には蓋をしたり、猫が水槽に近づかないようしつけることで、金魚も飼うことができます。猫が水槽に近づきたがらない環境にすることも効果があるのです。
水槽の置き場所やエアーポンプのコードにも気をつけるなどして、水槽の中の金魚にも癒されたいですね。