アパートで猫を飼う時の注意点
- アパートのご近所や大家さんに迷惑をかけないようにする
- 猫と飼い主のストレスを溜めないようにする
- アパートで暮らす猫が脱走しないようにする
アパートで猫と暮らす時の注意点は、この3点に全てのトラブルが集約されるでしょう。それでは詳しく分析していきたいと思います。
1.日本人の4分の1は動物嫌いであることを自覚!
猫好きな方からしましたら「動物嫌い???」とお考えになると思いますが、アパートに住む方の4分の1は猫嫌いと思っていただいて間違いがありません。
猫嫌いな原因は人それぞれですが「猫アレルギー」「猫に対する恐怖感」などある事を飼い主側が自覚している事が大切です。
2.猫のおしっこやウンチの臭いに注意!
猫が好きでも「臭いは困る!」と思っている方は多く、猫とアパートで暮らす最大の問題は「臭い」と言っても良いと思います。
完全室内飼いにしていてもアパートのベランダには出れる猫の場合、ベランダでトイレをしてしまう事があり臭いが他の部屋にも及び近隣トラブルになる事があります。
そして部屋の中でも妊娠や去勢をしていないと非常に臭いのきつい尿をしてしまう事が多く問題になります。
最近は少なくなりましたが、室内室外と両方を行き来する猫がアパートの共有部分である踊り場や廊下、アパートの庭や駐車場などでトイレをしてしまこともあります。
3.猫の鳴き声や運動による騒音に注意!
音は意外な所で響きますが、猫の声も例外ではなくアパートに鳴き声はしっかりと聞こえてしまいます。通常の鳴き方でも頻度が多いと近隣トラブルになりかねません。
そして去勢避妊を行っていない猫は発情期に特有の声で鳴きます。アパートの中には猫の発情期の声を聞いてストレスになるという方がいるかもしれません。
騒音には鳴き声だけではなく、猫の習性である夜中や早朝の狩りによる通称「運動会」と言われるような走り回る足音もあります。
4.退去時の部屋の現状復帰に細心の注意!
ペット可の賃貸アパートに住む場合は敷金礼金が少し上乗せされていると思いますが、それでも現状復帰にはほど遠くなってしまう事が多いようです。
猫と暮らしていたアパートを出る際、猫による爪とぎが行われボロボロになってしまった壁やふすま、飼い主では気が付きにくいウンチやおしっこのアンモニア臭がこびりついてしまった部屋全体の状態など敷金礼金ではまかなえなくなることもしばしばあり退去費用を請求されることもあります。
5.アパートで一人暮らしの場合の注意点
特に夏、日中アパートに猫だけで留守番をさせる場合の注意点がいくつかあります。エアコンは常に点けていきますが万が一エアコンのスイッチが切れてしまった事を想定し、換気扇を回し窓を少しだけ開けて通気をしておくようにします。
そしてお風呂場などは涼しいのでドアを閉めないでおきます。猫の飲み水も入れておくと良いでしょう。冬場と違い食べ残しのフードが腐りやすくなりますので、ウエットフードは避けてドライフードにします。
アパートで猫を飼う方法
ペット可のアパートで猫と暮らす
アパートの規約に沿った猫の飼育をする事が大切です。猫は何匹までか、届け出の有無などルールを守って猫を家族に迎えることから始めます!
そして大家さんへのご挨拶も欠かさないようにします。
生活スタイルに合う猫の種類を選択
新たにアパートに引っ越してから猫と暮らす場合は「猫の種類」「オスかメスか」「年齢はどうするか」考える方がよいでしょう。
アパートで留守番をさせる事が多い場合は大人しい猫の種類を選んだり、子猫や老齢の猫など常に気を配らなければならない年齢の猫は選ばないなども大切な事です。
オスとメスでは運動量も変わってきますので、アパートで暮らす飼い主の生活スタイルを見直してより合う猫と暮らすようにします。
アパートによっては一匹だけと規定されていることもありますが、大丈夫でしたら二匹飼いも子考えてみてください。金銭的には倍かかりますが、猫同士で生活スタイルを作ってくれるので飼い主の気持ちの負担が減り猫にとっても大変に良いそうです。
猫の生活エリアを確保
- キャットタワー
- トイレの設置
- 爪とぎ場所
- 静かにできる場所
- 玄関に飛び出し防止扉設置
アパートで猫が上下運動が出来るように棚の配置を工夫したり、王道であるキャットタワーを購入したりします。トイレは臭いがアパートや部屋の外に出づらいものが色々と販売されています。猫の好みが最優先ですが選択肢は沢山あります。
爪とぎには「麻縄」「段ボール」「木」「布」など様々ありますので猫の好み優先で用意してくださいね。テレビや電灯が点いていても気にならないように薄暗く狭い場所(段ボールなど)を作っておきます。
アパート自宅の玄関には飛び出し防止をするための工夫が必要かもしれません。
部屋の壁や床の防御をしておく
フローリングには「猫の滑り止め」「床が爪で傷つく」事を防止をするために敷物を敷いておくのも良いアイデアです。
アパートの壁を保護するために後付けで爪とぎを装着出来る優れものもありますので、猫を迎える前に取り付けておくのもおすすめです。
アパートが和室タイプで障子や襖がある場合、寒さなど問題がなければ始めから取り外しておく方が良いかもしれません。
空気清浄機もしくは脱臭機を用意すると臭い対策ができ長い目でみても非常に経済的です。最近は1万円以下でも優秀な機器があります。
アパート近くの動物病院を確保する
アパートで猫を飼う時は去勢避妊手術を行うことにより発情期の排泄時の臭いや鳴き声が解消されたり緩和されたりします。その他ワクチン接種など猫の健康状態を維持するためにも近くに信頼出来る動物病院を見つけておきましょう。
そして急な出張や外泊がある場合に備え、ペットシッターやペットホテルも探しておくと良いでしょう。
隠れてアパートで猫を飼う場合のリスク
「猫が窓際にいる」「「猫の鳴き声が聞こえる」「猫が飛び出して来た」などペット不可のアパートで猫を飼っていることがばれてしまう原因は沢山あります。
高額な請求
アパートで猫を飼っているのがばれてしまった時のリスクは非常に高い事を知っておいてください。高額な違約金やリフォーム代を請求され、アパートから退室させられることも勿論あります。
猫へのストレス
ただしアパートで猫を飼う際の一番の問題は猫にとってストレスをかけてしまうことです。窓際に猫は行くのが好きなのに行けない、常にカーテンを締めっぱなしにして日光浴ができないなど体力的にも精神的にも不健康になってしまいます。
そして猫が病気になっても近所の病院には連れて行けませんので猫の病気が悪化してしまう危険性をはらみます。アパートの他の部屋の前を通るのにキャリーバッグを使用出来ないため猫にも大きなストレスをかけてしまいます。
隠れてアパートで猫を飼う時、結局はいつもビクビクして猫と暮らしていると猫にも飼い主にも重大なストレスがかかります。
まねきねこ不動産 1―仙台不動産事情 (ねこぱんちコミックス) 空乃 さかな
まねきねこ不動産 1―仙台不動産事情 (ねこぱんちコミックス)
こちらの漫画には不動産屋さんと入居者と猫の関係が書いてあり納得する事が多いです。
まとめ
アパートで猫を飼う時の5つの注意点と飼い方につきましてお話をさせていただきました。
飼い主が周りに気を遣い過ぎると猫にも伝染し神経質な猫になってしまうことが多くなります。
猫との暮らしには嬉しい事がいっぱい詰まっています。お互いに生活空間を共有出来るように猫と飼い主がそれぞれの時間を過ごせるように考える必要があります。住んでから起こる様々な事に対処するために、住む前の準備は堂々と万全にしておきたいですね!