猫が餌をすぐ飽きてしまうワケ
1.同じフードばかり与えている
愛猫がフードを食べるスピードが落ちたり残したりと、飽きてしまったことは一度でもあると思います。私の愛猫も同じフードをあたえ続けているとだんだん興味がなくなり残します。
私たちも毎日同じ食事を食べていると飽きてしまうのと同じですが猫は元々単独で行動し鳥や小動物を狩猟して生活をしていました。その名残で味のこだわりが強かったり、食べムラがある、フードにすぐ飽きやすいといった特徴があります。
しかし普段の生活で食に対するこだわりや飽きやすさを強くしてしまう要因がいくつかあります。
2.オヤツの与えすぎ
オヤツは風味があり嗜好性が高くマグロ味やチキン味など味の種類が豊富なため、沢山あたえてしまうとフードに対し美味しいと感じなくなり、残したり、カロリーが高いため肥満になりやすいです。
またいつもフードと一緒にオヤツをあたえている場合も同様でフードのみだと味に物足りなさを感じ、食べムラが出たり興味もなくなってしまいます。
3.フードの酸化
酸素と触れることにより酸化するためフードパッケージを開封した瞬間から酸化がはじまり、フードの味や風味や嗜好性が落ち食べなくなります。そのため4Kgタイプなど規格が大きいものだと食べきるまで時間がかかり酸化もかなり進んでいます。
酸化が進んだフードは嗜好性の他に栄養素も低下してしまうので体の栄養バランスが崩れ体調を悪くなることがあります。また長時間置きっ放しにしたフードも酸化しているため、そのままにしておくのは良くありません。
4.フードを頻繁に変える
フードに飽きてきたと感じその都度フードを頻繁に変えてしまうと新しいフードにしか興味を持たなくなり偏食傾向になりやすいです。またフードによって含まれている栄養素や成分が違うので常にフードを変えると下痢や嘔吐などの症状をおこし体調を崩します。
猫が「食」に対してこだわりが強いと陥るデメリット
体調の変化が分からない
フードを食べなくなった理由がただ飽きてしまったのか、それとも具合が悪くて食べれないのか判断するのがとても難しいです。もし何らかの病気を発症していた場合、気づくのが遅くなってしまい状態が進行していたり治療が困難になってしまうことがあります。
療法食を食べてくれない
猫は高齢になると腎臓病になりやすくその際は腎臓に負担をかけないようにタンパク質の含有量を少なく調節した療法食に切り替える必要があります。
タンパク質は嗜好性が高いのでどうしても腎臓食は一般のフードと比べて味が薄くあまり食が進まない傾向があります。こだわりが強いと将来療法食に切り替える時に全く食べてくれなくなってしまいます。
猫がフードを食べない時の対処法
諦めてくれるのを待ってみる
同じフードに対し飽きてしまい食いつきが悪くなりやすいですが、すぐに別のフードやオヤツをあたえてしまうと「無理して食べなくても美味しいご飯やオヤツがもらえる」と認識してしまいます。
そうなってしまう前にすぐ別のご飯をあたえないようにし「そのフードしかないよ」と諦めてくれるまで待つことも大事です。次第に待ってても他のフードやオヤツが出てこないと気づき食べてくれることがあります。
ふやかしてみる
猫は匂いや温度に敏感な動物なのでドライフードをお湯でふやかしてあげると風味が出て食欲が増す傾向があります。またふやかすことでフードが柔らかくなり消化に良いので、胃腸が敏感な子や噛む力が弱い高齢な子にも適しています。
ふやかす時に熱湯をかけてしまうとフードに含まれている栄養素が壊れてしまう場合があります。ぬるま湯にし10分ほど経ってからあたえることがポイントです。
ウェットフードと混ぜてみる
ドライフードよりウェットフードの方が嗜好性が高いので混ぜてあげ、少し温めてあげると食べてくれやすいです。
元々猫はあまり水を飲まないため腎臓に負担がかかりやすかったり、尿に結晶ができやすくなるため水分が多く含まれているウェットフードと一緒にあたえることによって病気の予防にも繋がります。
まとめ
性格や好みによりますが、猫はフードに対し飽きやすかったり嗜好性が高いものが好きな傾向があります。毎日同じフードだとどうしても飽きてしまいがちですがお湯でふやかして風味を出したり、ウェットフードを混ぜて嗜好性をあげたりと一工夫することが大事です。
またストレスをあたえないように落ち着ける場所を確保してあげる配慮も必要です。
フードを食べなくなった理由が単なる飽きたからではなく病気の疑いもありますので食欲の他に嘔吐や下痢の症状がないか、普段と比べて元気はあるかどうか様子をうかがうことが非常に大事です。
もし食欲不振が続いたり、嘔吐など他の症状がある場合は自己判断せず病院に受診してください。