猫の爪とぎと爪切り
猫に爪とぎは必要?
室内飼いの猫は、爪を切らずにいるとカーテンや絨毯に引っ掛けてしまったり、滑りやすくなったり、飼主さんを傷つけてしまったり…危険がたくさんあるので爪切りは必要と言えます。
爪とぎは良くしているけど…?
猫の爪はバームクーヘンのように縦に何層にもなっていて、一番外の層が古くなると剥がれて新しい爪の表面にかわります。
猫は爪とぎをすることによってこの生え替わりが行われ、常に先が尖った爪をキープすることが出来るのです。
しかし、歳をとったり肥満になったりして動くのが面倒になった子は、爪とぎを怠ることも…爪とぎをあまりしなくなってしまうと、古い爪がそのまま残り、爪が太くなったり巻き爪になって肉球に刺さったりといった事にもなりかねません。
爪切りと爪とぎの役割
爪切りも爪とぎもどちらも必要不可欠なのです。「爪切り」は長さを整えるもの、「爪とぎ」は新しい爪に生え替わるのを手助けする行為、全く別物だと言うことが分かって頂けましたでしょうか?
猫用爪切りの種類
まずは爪を切る為の道具、爪切りを用意します。
種類は主にこの三つ
- 猫用爪切り(カットタイプ)
- 猫用爪切り(削るタイプ)
- 人間用爪切り
猫用爪切り(カットタイプ)
最も一般的な爪切りです。我が家はこのタイプ。
真ん中に穴が空いていて、そこに挟むようにして切ります。慣れると切りやすいのと、切った先が見えるので切りすぎを防ぐことが出来ます。デメリットは爪が割れやすいことです。
猫用爪切り(削るタイプ)
削っていくタイプなので、引っかかりもなく、滑らかで綺麗な仕上がりになります。デメリットは時間がかかることです。じっとしてくれる子ならやりやすいですが、暴れる子には向かないでしょう。
人間用爪切り
こちらの爪切りはほぼどこの家庭にもあり、わざわざ買う必要もなく経済的です。さらに、飼主さんも普段使っているものなのでかえって使いやすいと感じる方もいると思います。デメリットは爪の先が見えないこと。深爪には充分気を付けるようにして下さい。
猫の爪切りをする方法
2人で爪切りをする
じっとしてくれる子でしたら一人でも切れますが、暴れる子ならば二人掛かりでやる方がいいです。二人で切る場合は、一人は猫を抱っこし腕を抑え、もう一人が切ることに専念します。
1人で爪切りをする
一人で切る場合は猫を外向きに抱っこし、被さるようにして切ります。この時猫は、椅子に座っているような体勢になっているはずです。
切る時の注意点
猫の爪には大事な血管が通っています。うっすらとピンク色になっているところが見えますでしょうか?
この血管を間違って切ってしまわないように、その先の透明な部分だけをカットします。
先端が長すぎたり尖っている場合は、尖った部分をさらに切る方がケガをしないで済みます。画像の状態だとまだ爪の先が尖っているため、もう少しなめらかになるまで爪を切る必要があります。
もし出血をしてしまったら?
もし万が一血管を傷つけてしまったら、まずは落ち着いて
- 1.清潔なガーゼやティッシュなどで爪の根元を2〜3分圧迫します
- 2.それでも止まらなければ市販の止血剤を使用します。ティッシュなどに止血剤をつけ、出血部分に約10秒くらい押し当てます。
- 3.止血剤も効かなければ動物病院で治療を受けて下さい。
どうしても切れない猫ちゃんはどうしたらいい?
暴れる、噛み付く、引っ掻く、逃げて隠れるなど、二人掛かりでも切るのが困難な子もいるでしょう。そういう子には、無理に押さえつけて切ろうとするとさらにトラウマになってしまい、どんどん嫌がるようになってしまいます。
そういった子には、
- 大きめな洗濯ネットに入れ、手だけ出して切る
- 動物病院で切ってもらう
この二つが有効です。
おすすめ猫のネイルケアグッズ
電動爪トリマー 犬猫 ペット用 爪ケア
猫の爪やすりです。電動で爪を削ってくれるので爪切りが苦手な猫ちゃんや爪切りした後のお手入れとしておすすめです!音があまり出ないタイプですので猫ちゃんが怖がるような大きな音が出ず、逃げられる事も少ないでしょう。アマゾンのレビューでも皆さん高評価でおすすめです。
おすすめ止血剤
猫、犬用の止血剤です。こちらは動物病院、トリミングサロン、ペットショップでには必ずと言っていいほど常備されている一品!中の粉末を爪の出血部分に塗るとあっとゆう間に血が止まります。
我が家の爪切り
一番オーソドックスで使いやすい爪切りです。初心者向けの爪切りです。
まとめ
人間の爪切りは日常生活で欠かせませんが、猫の爪切りはつい見落としがちです。爪とぎしてるから切る必要はないと思ってる方も多いのではないでしょうか?
爪切りをしていれば防げる怪我はたくさんあります!早速今日から日常に取り入れましょう。
30代 女性 匿名
爪切りを異常に嫌がるので、定期的に旦那さんと2人で切っています。切る時は、毛布で包んで旦那さんに抱っこしてもらい、わたしが素早く切るようにしています。切る時に言葉をかけたり、とにかく素早く切る事を心がけていますが…何とも大変な作業です笑