子猫の爪切りを始める時期
子猫の爪切りは生後1ヶ月~2ヶ月頃がいい
子猫の爪切りを始める時期はいつから始めるのがいいのでしょうか。
体の大きさや状態によっても異なりますが、生後1ヶ月~2ヶ月頃が爪切りを始める時期に適しているようです。
子猫の爪切りは爪の状態も見て始める
爪切りを嫌がる猫は多いので、子猫期に慣れさせておくことを意識しましょう。人間と同じように、生まれて間もない頃は猫の爪も非常に柔らかい状態です。爪がしっかりとした硬さになったことを確認して、爪切りを始めるといいですね。
子猫の爪切りを始める前にスキンシップ
また、爪切り自体を始めるのは生後1ヶ月~2ヶ月頃からですが、それまでの間にも猫とのスキンシップのなかで足を触られることに慣れさせておくと、爪切りもスムーズに行える場合があります。
その時は無理に猫の体を押さえつける必要はありません。猫を撫でている時や、遊んでいる時などに優しく猫の足をギュッと握ったり、肉球を押して爪の状態を確認するだけでも十分です。
子猫の爪の出し入れの練習をしておく
普段、猫の爪は隠れた状態になっているので、爪切りをする時は爪の根元部分を上下からそっと押し、爪を押し出しながら切ります。いざ爪切りをしようという時に、上手く爪が出せず手間取ってしまう可能性もありますので、猫の爪の出し入れの練習をしておくのもいいですね!
子猫の爪切りの頻度
子猫の爪切りの頻度は、1週間~10日程度が目安です。ただ、この日数はあくまで目安なので、爪の先端が鋭利になっていたら爪切りを行うのが理想的です。
子猫の爪は特に細く尖っているのでカーテンに登ったり、おもちゃで遊んだりしている時に爪を引っかけてしまうことがあります。爪の出し入れがまだ上手くできない子猫の場合、そのまま爪が折れてしまう可能性もあるので、定期的に爪の状態をチェックしてあげましょう。
飼い主さんの生傷を減らすためにも、子猫の爪切りは必須です…(笑)
子猫の爪切りの上手なやり方
基本的な子猫の爪切りのやり方についてご紹介します。
1.爪切り前に子猫の体勢を安定させる
子猫の爪切りをする時は、まず安定した場所に子猫を寝かせます。暴れないのであれば、飼い主さんの膝の上で、飼い主さんの利き手側(爪切りを持つ手)を頭にして寝かせても構いません。
また、子猫を後ろから抱え込むようにして抱っこして座らせてあげると、安心して爪切りをさせてくれる猫が多いようです。どんな体勢であっても、爪切りをする際には子猫が安定してじっとしていられるなら構いません。子猫が落ち着ける体勢を見つけてあげてください。
2.子猫の爪を押し出して爪切りする
子猫の爪切りのためには、爪を押し出す必要があります。猫の爪の根元部分を指で挟むようにして優しく押すと爪が飛び出しますので、飛び出した爪の先端、鋭利な部分を猫用の爪切りで2mm程ずつ切っていきます。また、子猫の爪切りには、はさみタイプの猫用爪切りが適しています。
飼い主さん自身が子猫の爪切りに慣れていない場合は、爪を深く切りすぎてしまう可能性があるギロチンタイプや、人間用の爪切りなどは避けたほうが無難ですね。猫の爪の切り方を分かりやすく紹介した動画もたくさんアップされていますので、参考にしてください。
3.子猫の爪切りに電動の爪やすりを使ってみる
爪切り自体や、電動音を嫌がらない子猫の場合は、電動の爪やすりを使用するのもひとつです。
電動爪やすりであれば、爪の切りすぎによる出血などの心配も不要です。また、爪を切り終わった後に、軽く電動爪やすりを使うだけでも、爪の先端がより丸くなり引っ掛かりにくくなります。
4.子猫の爪切りで切り忘れが無いように注意する
猫の爪は、前足に左右5本ずつの計10本、後ろ足に左右4本ずつ計8本の18本あります。猫の前足の親指は内側にあるため、少し切りにくいですが、切り忘れないよう注意してください。
5.子猫の前足を優先して爪切りする
特に前足の親指は、伸びたまま放置しておくと巻き爪になって肉球に傷を付けてしまうことがあります。また、子猫がどうしても爪切りを嫌がる場合、猫が爪とぎをしたり、引っかけることがあるのは殆ど前足の爪なので、後ろ足の爪は後回しにしても構いません。
後ろ足の爪は、動物病院へ行った時に切ってもらうだけというご家庭も多いようです。子猫が爪切りに慣れるまでは、前足の爪を優先して切ってあげるといいですね。
6.爪切りが終わったら子猫にご褒美を!
爪切りは、子猫期の間だけのものではなく、成猫になっても続けなければならないことです。爪切りをスムーズに行うためにも、お利口さんに爪切りを終えたあとはたくさん褒めてあげる、おやつをあげるなどのご褒美をあげるのがお薦めです。我が家の愛猫も、爪切りは嫌だけど、おやつもらえるし…と、しぶしぶ爪切りを了承してくれています。(笑)
子猫の爪切りの注意点
子猫の爪切りの注意点についてご紹介します。
深爪に注意
子猫の爪切りで、どこまで切っていいのか分からないという方も多いようです。猫の爪は外側と内側の二つの層で構成されています。私達飼い主が爪切りの時に切って良いのは、外側の部分です。
猫の爪を観察してみると、爪の根本から半分くらいまでの位置に爪の先端とは少し色の違う(うすいピンク色)部分があります。それが内側のクイックと呼ばれる部分で、このクイックには神経と血管が通っています。
子猫期は特に爪が伸びるペースも早く、つい少しでも短くしようと思ってしまいがちですが、クイック部分を切ってしまうと強い痛みや、出血が生じますので十分に気を付けましょう。
爪切り中の出血に注意
子猫の爪切りをしている時、誤ってクイック部分を傷付けてしまった場合は、清潔なガーゼなどを患部に当てて止血しましょう。この時、ペット用の止血剤を準備しておくとより安心です。
止血用パウダーをガーゼに取り、患部に当てて止血することができます。止血剤を使用しても出血が止まらない、出血が多い場合などは、早急に動物病院を受診する必要があります。
人間にとっては、大したことがない出血量に見えても、体の小さい猫は貧血を引き起こしてしまう可能性も。出血部分をしっかりと圧迫し、動物病院を受診してください。
おすすめの止血剤
爪切り中に子猫が暴れたら中断する
猫の爪切りは、子猫期だけではなく成猫になっても続けなければならないことです。「爪切りは嫌なこと」という意識を少しでも減らすために、猫が暴れて嫌がったら爪切りを中断するようにしましょう。
これは子猫に限らず言えることですが、猫の爪切りのコツは「一度に全ての爪を切ろうとしない」ことです。もちろん、子猫がじっとしていてくれるならば、一度に18本全ての爪を切るのが理想的です。
しかし、嫌がる場合は一度の爪切りで1本~2本切れたら十分!という気持ちで構いません。子猫の爪切りというと、飼い主さん自身も「猫に嫌なことをする」と構えてしまいがちですが、子猫が嫌がれば一度やめてまた後ですればいいのです。
一度に全ての爪をなるべく短く切るという意識は捨てて、今日は何本切れるかな~くらいの気持ちで、子猫の爪切りに挑みましょう。
まとめ
子猫の爪切りを始める時期と注意点についてご紹介しました。子猫の爪切りを始める時期については、子猫をお迎えしてお家や飼い主さんに慣れたらなるべく早く始めることをお勧めします。
我が家の愛猫も生後2ヶ月半で保護され我が家にやってきましたが、お迎えして数日後には爪切りを始めました。今ではしぶしぶながらも、特別嫌がることなく爪切りをさせてくれています。
筆者の場合、猫が自分で爪の出し入れをしにくい親指の爪の伸び具合で、爪切りのタイミングを決めています。子猫の爪は針の様に小さく細いので、爪切りも大変かもしれませんが、成猫になれば少し切りやすくなるので安心してくださいね♪
30代 女性 ひなこ
日頃から、爪の出し入れの練習をしてあげるといいですね。うちの猫ちゃんも初めて爪を切ったのは生後2ヶ月半頃でした。タオルに引っ掛かるので危ないと思い、やすりで削ったのが始まりです。それからも、カーテンのそばで遊んでいるときに爪を引っ掻けないようにというのも気を付けていました。猫ちゃんの爪は伸びるのが早いので驚きます。日頃、遊んでいるときに爪の伸び具合も見てあげるといいですね。
猫ちゃん用の爪切りも、いまは使いやすいものがたくさんあるので、ぜひ使ってみてくださいね。私も、ペティオから出ているハサミ式を愛用しています。