子猫の睡眠時間
子猫の1日の睡眠時間は14時間から20時間ほど
生まれてから1歳ごろになるまでの子猫の睡眠時間は、1日に14時間から20時間ほど眠ります。睡眠時間は1日のほとんどは眠っていると言っても差し支えありませんが、これは自然なことです。
子猫の睡眠時間が長いのは生まれたばかりの子猫は、母親のそばでずっと過ごします。おっぱいを飲み、排泄の世話をしてもらう以外には、ほぼ眠っています。
生後6週ごろになると乳歯が生えそろってきて、おっぱいも飲んでいますが、離乳食を食べることができるようになってきます。母乳の時間と排泄以外が子猫の睡眠時間でほとんど寝ていたものが、少し起きて活動する時間が増えてきます。
そのため子猫の睡眠時間も以前よりは少し減っていますが、それでも1日18から20時間は眠っています。子猫の睡眠時間以外、起きている間には、きょうだいや母猫と遊んだり、一人遊びをしたりするようになります。
生後2ヶ月の子猫の睡眠時間は18時間ほど
この頃でも、子猫の睡眠時間は、1日に18時間ほどは眠っています。子猫は生後2ヶ月(7週から8週ほど)で、ほぼ離乳が完了します。体重は、個体差はありますが1kgに届く程になっています。
この頃までに子猫は社会化期といって、周りの環境に慣れ、親猫やきょうだい猫とのやりとりから、他の猫との接し方を学んだりする大切な時期です。子猫は次第に遊んだりグルーミングしたりするようになりますが、活動するようになったぶん、睡眠時間も大切です。
生後4ヶ月の子猫の睡眠時間は16時間から18時間ほど
生後4ヶ月頃の子猫の睡眠時間は、平均1日に16時間から18時間ほどになっています。生後2ヶ月をすぎてから4ヶ月の間は、母猫から狩の仕方を教わり、きょうだいがいれば一緒に遊んで暮らします。
子猫の睡眠時間は、成長に合わせて少しずつ短くなっていきます。それでも、行動力が増えるぶん、体力回復のためにしっかり眠るようになります。
生後半年以降の子猫の睡眠時間は、14時間から16時間ほど
子猫は生後半年ほどから、早いものでは発情期も始まります。成猫に近い生活パターンになっていき、睡眠時間も安定してくる傾向があります。生後半年以降の子猫の平均睡眠時間は、14時間から16時間ほどと言われています。
子猫の睡眠時間が短い時の対処法
- 遊んであげる
- フードをあげる
- そっとしておく
猫の睡眠時間が長いのは、野生で狩をして生きている時の名残とされています。いつ獲れるかわからない獲物のために、体力を温存していたということですね。子猫のうちは成長するためにも睡眠が必要ですが、体を休めるためにもとても大切です。
子猫の睡眠時間が短い時は遊んであげる
生後2ヶ月以降で元気に遊びまわるような猫であれば、遊び足りないのかも知れません。
睡眠時間が短くあまり寝ない場合には、猫じゃらしで10分〜15分ほど遊んであげましょう。長時間遊び続けると疲れすぎてしまうので、ある程度の時間を決めて、猫の様子をみながら相手をしてください。
遊んだ後には、子猫が眠れるような環境を整えておいてあげましょう。猫用の毛布やベッドを、静かで落ち着ける場所に準備しておいてあげてください。
子猫の睡眠時間が短い時は何か食べさせる
また、お腹が空いているために睡眠時間が短くあまり寝ないということもあります。
人間でもそうですが、お腹がいっぱいになると眠くなりますよね。子猫のうちは、少しずつしか食べられずに、餌をあげたと思ってもすぐに消化してしまっていて、またお腹が空いているので睡眠時間が短い可能性もあります。
ご飯の与えすぎには気をつけながら、子猫の状態に合わせて、餌をあげてみましょう。餌をあげた後には、興奮させないようにして、じっと見守っていましょう。
子猫の睡眠時間が短い時は構わない
睡眠時間が短い子猫には普段から、子猫が眠りやすい環境を整えておくことも大切です。
飼い主さんも寝るぐらいの時間に子猫が寝なくなったとしたら、日中に動いていなくて体力があまっているのかも知れません。子猫の睡眠時間が短いのは飼い主さんがかまうことで、遊んで欲しくて起きているのかも知れません。
子猫の睡眠時間が短い時は安心できる環境づくりをする
または、環境が良くないために、不安を感じて眠れない可能性もあります。親猫から離れたばかりで寂しさを感じているようであれば、ぬいぐるみや毛布など柔らかいものをベッドに置いたりするなど、子猫が安心出来る状態を作ってあげてみましょう。
子猫の睡眠時間が短い時はケージで静かにさせるのも効果的
他には、子猫にどうしても寝て欲しい時は、ケージに入れてそっとしておいてみるという方法もあります。運動が足りていて、餌もちゃんと食べていれば、静かな環境にいることで眠ってくれる場合も多いです。
その代わり、起きている時にはしっかりと遊んであげましょう。
子猫の睡眠時間と成長期に大切なこと
子猫の睡眠時間は成長のために大切
子猫の間には、時期にもよりますし個体差もありますが、子猫の睡眠時間は多くて大体20時間ほども眠ります。睡眠している時には、体を休めているだけではなく、成長を促すホルモンが分泌されているので子猫の睡眠の時間はとても大切です。
子猫の成長ホルモンと睡眠時間
子猫の成長ホルモンは、睡眠時間に分泌されるため、1日のうちで必要な睡眠を確保することは、とても重要になります。子猫にとって、質の良い睡眠を適切な時間取ることは、成猫になるためにとても大切なことだということです。
子猫の時期に睡眠が足りないと、発育が遅れたり、病気がちになったりする可能性があります。毎日の食事をしっかり与えて、必要な睡眠時間を取らせることが、子猫の健康な成長につながります。
子猫の睡眠時間に気をつけること
猫の睡眠にもレム睡眠とノンレム睡眠の2種類があって、レム睡眠は浅い眠り、ノンレム睡眠はぐっすりと眠る深い眠りです。猫は浅い眠りであるレム睡眠が多く、浅い眠りでうとうとしながら、体を休めています。
この睡眠では、少しの物音や気配でも目が覚めてしまいます。子猫が休んでいる時には、このレム睡眠の状態が多いので、そっとしておくことが大切です。起きて遊ぼうとしてくるからといって、かまっていると、子猫の必要な睡眠時間が短くなってしまいます。
子猫が寝ている時、うとうとしている時は、起こさないでそっと寝かせておくことがとても大切です。
まとめ
猫はもともと人間よりもずっと睡眠時間が長い生き物ですが、子猫のうちはさらに長い睡眠時間となります。
子猫が眠るのはそれだけ成長に必要だからです。子猫の睡眠時間が短いと気づいた場合には、飼い主さんが気をつけて、睡眠時間が増えるようにしてあげる必要があります。
かわいい子猫が家族になったら一緒に遊びたいものですが、メリハリをつけて、眠る時間をしっかり確保してあげましょう。
睡眠時間が改善できない場合には、早めに健康診断もかねて獣医さんで診てもらうと良いでしょう。
普段から、静かで落ち着けるような、子猫が眠りやすい場所を用意しておくことも大切です。
40代 女性 ねこ太
50代以上 女性 まりらら