みんなの保護猫物語〜こまちちゃんとの出会い〜

3日間飲まず食わず…怖がりさんのこまちちゃん

今回の主役は茶白猫のこまちちゃん。現在生後8ヶ月の女の子です。

もともと猫が好きでカメラをはじめた飼い主さん。尾道や鞆の浦に出向いては地域の猫の撮影をしていたそう。そして徐々に、猫を迎えたいという気持ちが芽生えたのだとか。

当初は男の子を迎えたいと考えていたそうですが、ご縁があったのは女の子のこまちちゃんだったと教えてくれました。

こまちちゃんは、保護主さんと里親募集の仲介役を務める方に育てられていた子猫でした。保護主さんのもとでは、親猫も含めて10匹以上の猫たちが暮らしていたそう。

ネットを通して繋がった飼い主さんは、「この優しい保護主さんから譲り受けたい」と思ったそう。こまちちゃんに惹かれ、「1度会いに行かせてほしい」とお願いしたそうですよ。

「仲介者さんからは事前に、小柄で声が細く怖がりの子ですよと説明がありました。初めて会った時、恐る恐る抱っこする私の手からチュールを食べてくれたのが嬉しかったです」

こまちちゃんと実際に対面し、飼い主さんの心は決まりました。

「保護主さんと仲介者さんに譲ってくださいと懇願したところ、その場で快諾いただきました」

その後、飼い主さんのお家にやって来たこまちちゃん。新しい環境に慣れるまでには少し時間がかかったそう。

「家にお迎えしてから3日間くらいは飲まず食わずでケージの奥でジッとしていました。もともと怖がりな子だと聞いていたけれども不安でした」

そこで飼い主さんは、心配事やこまちちゃんの様子などをTwitterに投稿してみることにしたそうです。

「Twitterに書き込むと、フォロワーさんたちがたくさんアドバイスや励ましの言葉をくれたので助かりました」

優しい飼い主さんと、フォロワーさんに見守られながら育ったこまちちゃん。その思いに応えるかのように、心を開き始めるのでした。

飼い主さんにベッタリ♡甘えっ子に大変身!!

飼い主さんとの生活にすっかり慣れたこまちちゃんは、お家の中を駆け回るほどに成長したそう。こまちちゃんの様子から、極度な怖がりではなさそうだと感じているそうです。

一方で、現在でもケージのようにこもることができる空間を好むのだとか！

「暗くて狭いところが安心するのか、こたつを出している時はずっとこたつの中がケージ代わりになり、電源が入れられなくなりました。（季節が変わり）片付けると、今度はカーペットの下にもぐり込んで寝たりするようになりました」

こうして安全基地を手に入れたこまちちゃん。今では、飼い主さんにベッタリな甘えっ子さんに。そのため、飼い主さんの洋服はいつもこまちちゃんの毛でいっぱいなのだそう。

「服についた猫毛の掃除が毎日大変です。コロコロの粘着ローラーの数が増えました」

お迎え当初は、こまちちゃんが女の子ということもあり、ツンデレな性格に育つと思っていた飼い主さん。しかし予想外の展開を迎え、良い意味で期待を裏切られたそうですよ。

実は、こまちちゃんを譲り受けるとき、2匹での多頭飼育を勧められたという飼い主さん。「今となっては、1匹でお留守番をさせるのが少し可哀想だったかな」と思うことがあるのだそう。

それでも当時は、「猫を飼うのが初めてだということや、経済面での不安が勝っていました」と胸の内を明かしてくれました。

これからもこまちちゃんは、優しい飼い主さんに見守られながら、幸せな猫生を歩んでいくことでしょう。

こまちちゃん、飼い主さん、素敵なエピソードをシェアしてくださり、本当にありがとうございました！

※この記事は、取材協力者さまのご了承をいただいたうえで制作しています

取材／ねこちゃんホンポ編集部
文／めろんぱん

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