職場に現れた2匹の子猫
保護当時の（左）ハルちゃん（右）モチちゃん／出典：https://twitter.com
今回の主役はハチワレ猫のハルちゃんと、三毛猫のモチちゃん。現在8歳と2歳の女の子達です。
ハルちゃんは、飼い主さんが職場の近くで発見した子猫でした。「親が近くにいるかも！」と考えた飼い主さんは、半日程度様子を見守ったそう。しかし残念ながら、母猫は姿を現しませんでした。
生後間もない様子で、まだ目も開いていない状態だったというハルちゃん。「この先、この子がどうなるのか…」と考えると、保護せずにはいられなかったと振り返ってくれました。その後、動物病院に直行しました。
当時はあまり猫に詳しくなかったという飼い主さん。ハルちゃんと暮らしはじめた当初は、「毎日新鮮な苦労を味わった」と語ってくれました。特に子猫の食事や、トイレのお世話は大変だったようです。
ハルちゃんという可愛らしいお名前は、春に出会ったことと言葉の響きが美しいと感じたことから授けられました。
一方、モチちゃんもまた、飼い主さんの職場付近をさまよっていたところを発見したそうです。
「ハルの一件で、野良猫の寿命等の知識が増えた事こともあり、迷わず保護することしました」
ところが、モチちゃんがいたのは用水路の近く。保護するために接近したところ、モチちゃんが逃げ回ったため、ちょっとしたハプニングが発生！
「保護しようと試みたところ、逃げ回って用水路に落ちてしまい、すぐにひろいあげました。ハルの1件で野良猫の寿命などの知識も増えていたことと、モチも単独で行動していたため、迷わず保護することに決めました」
実は、モチちゃんのお名前は、出会う前からを決まっていました。ハルちゃんを保護した後、飼い主さんは「もう1匹保護したらね」と、次は娘さんが名付け親になることを約束していたそうです。
こうしてモチちゃんとの生活が始まりましたが、ハルちゃんとは違って、やんちゃなモチちゃんの“子育て”に戸惑うこともあったのだとか。仕事を終えて帰宅するまで気が気ではなかったそう。
運命のイタズラなのか、同じ職場付近で保護されたハルちゃんとモチちゃん。とても小さくてあどけない表情だったふたりは、家族の絆をより一層深めてくれる存在へと成長していきました。
さらに強まった家族の絆
現在の（左）ハルちゃん（右）モチちゃん／出典：https://twitter.com
優しい飼い主さんご家族に見守られながら、すくすくと成長したハルちゃんとモチちゃん。性格や、ベッタリと甘える相手にはそれぞれこだわりがあるようです。
「ハルは穏やかな性格で、私と娘にベッタリ。妻にはあまり近づかずくことがありません」
奥さまに対するハルちゃんの塩対応ぶりを目にして、かわいそうに感じることもあったという飼い主さん。モチちゃんが家族の一員になってくれたことで、バランスが取れたようです。
「モチはやんちゃで妻と娘にベッタリ。私にはあまり近づきません」
残念ながらモチちゃんは、飼い主さんに懐いてくれないそうですが、今まで寂しそうにしていた奥さまを思うとホッとしているそうですよ。
「もともと、みんなで一致団結する家族でしたが2匹をお迎えしたことでさらに毎日が楽しくなりました。家族の中の序列でいうと『妻→娘→2匹→私』のようになりました」
最後に、保護猫ちゃんをお迎えすることについて、飼い主さんからメッセージをいただきました。
「保護猫に対する思いは人それぞれ。理想と現実のギャップもあれば、限界もある。そんなモヤモヤを抱えながらも、『保護猫とその家族が一緒で良かったね』と最後に思えれば1番です」
これからも、ハルとモチちゃんがご一家を盛り上げてくれることでしょう。
ハルちゃん、モチちゃん、飼い主さん、素敵なエピソードをシェアしてくださり、本当にありがとうございました！
※この記事は、取材協力者さまのご了承をいただいたうえで制作しています
取材／ねこちゃんホンポ編集部
文／めろんぱん
ハルちゃん・モチちゃんをチェック♪
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