みんなの保護猫物語〜ぽこちゃんとの出会い〜

みんなの保護猫物語〜ぽこちゃんとの出会い〜

最近では、外で暮らしていた猫を保護し、家族に迎える人も増えてきました。飼い主さんと保護猫ちゃん、どのように出会って、どんなふうに共同生活を築き上げているのでしょうか?飼い主さんのリアルな声をお届けします!

譲渡会で出会った運命の子「ぽこちゃん」

今回の主役は、ぽこちゃん。3歳9ヶ月の女の子です。実は、ぽこちゃんというお名前は、出会う前から決めていたものだったそう。

猫と暮らしたいと思った日から「(他のねこちゃんと)被らなさそう、覚えやすそうな響きにしたいと考えていました」と語る飼い主さん。

「あと少し間抜けっ気があると、とんでもなく可愛いだろうなと思って、直感で『ぽこ』だ!ってなりました」と教えてくれました。

ぽこちゃんをお迎えしてからも「かなりしっくりきますし、可愛いし、うちの子も気に入ってくれている気がします!」と、お名前の相性が抜群だったようです。

可愛らしい名前がパッと閃いた飼い主さんですが、ぽこちゃんと暮らし始める前はあまり猫と馴染みのない生活を送っていたのだそう。

初めて訪れた保護猫カフェで、ある変化が起こりました。

これまでは猫と触れる機会はなかった飼い主さんでしたが、「それまで猫に触れる機会が無かったのですが、もう可愛すぎてその日に猫が大好きになりました。すぐにネットで『猫 飼う 準備』『猫 飼いたい』と調べていたら、住んでいる市内に保護施設があることを知りました」と急展開を迎えます。

「ペットショップの子を迎え入れるのももちろん良いのですが、何かと心の痛むニュースを耳にすることもあるので飼うなら保護猫にしようと決心しました」

そして、実際に譲渡会に出向いた飼い主さん。訪れた会場には20匹の子猫がいて、来場者が15組いたそうです。多くの子猫達がケージの中で遊ぶ中、ぽこちゃんは小さなケージの奥で伏せていたそう。

「その子を見つけた瞬間、『あ、この子だ』ってなりましたね」

この思いが通じたのか、ぽこちゃんの譲渡への手続き(トライアル)の申請をかけたくじ引きに当選した飼い主さん。当時を「運命か!?とも思いました。嬉しすぎましたし、これからがすごい楽しみな気持ちになったのを今でも覚えています」と振り返ってくれました。

晴れて飼い主さんの家の子になったぽこちゃんはというと、飼い主さんを困らせることがほとんどないほどお利口さんだったそう。

「しいていうなら、壁に爪を立てぼろぼろになった部分があることくらいです。それに関しては特に怒りもせず、壁に爪研ぎ対策シートを貼ったくらいです。(すぐに貫通させられましたが)」と教えてくれました。

最初は心配だったというトイレも、場所を教えてあげるとすんなり覚えてくれたといいます。

お家にやってきた当日のぽこちゃんは、飼い主さんの様子を伺いながら探索を楽しんでいたそう。それから少しずつ飼い主さんとの距離感が縮まり、はかなげだった表情にも変化が見られるようになりました。

甘えん坊の美猫さんへ

すっかりお家にも慣れ、美猫さんになったぽこちゃんは、賢くて甘え上手な子へと成長しました。

「トイレを一度で覚えた時には天才かと思いましたし、気を許した人にはめちゃくちゃ甘えます!。猫はひとりでいる時間の方が多いと思っていましたが、長いこと膝の上、お腹の上、横に陣取っています。ゴロゴロいいながら(笑)」

そんなぽこちゃんですが、お茶目な一面もあるのだとか。飼い主さんには忘れられにないエピソードがあるそうです。

それはお家にやってきた日のこと。探索を終えたぽこちゃんは少々警戒モードに入り、ぬいぐるみの後ろに隠れてしまったそう。

「あまりこちらから行くとストレスかなと思い、じっとしていました。ぽこちゃんはそれでもぬいぐるみの後ろに隠れ続けていましたが、疲れ果てて寝ちゃったんです。その時、顔だけぬいぐるみの影から飛び出てて丸見えでした。さすがに笑っちゃいました(笑)」と、ぽこちゃんにメロメロになったそうですよ。

3年という月日の中でぽこちゃんが変わっていったように、飼い主さんにも色々と心境の変化があったそう。

「ぽこちゃんは基本的に私ひとりで育てることになるので、これまでと比べても責任は一番感じています。人として成長させてくれたのはぽこちゃんですし、ぽこちゃんのことをしっかり愛せているという自信があります。社会に出るとしんどいことがたくさんありましたが、ぽこちゃんという存在が頑張る理由、生きる理由になってくれています。ぽこちゃんにもそう感じてほしいと心の底から思っています」

ぽこちゃんと強いご縁で結ばれた飼い主さん。猫ちゃんと暮らすことについて、「保護猫も、ペットショップの猫も、一つの命を迎えることに変わりはありません。保護猫に限らず、飼う前に自分で調べる、考える、想像する、行動する、このサイクルは必ず自分を成長させてくれます」と語っています。

また、経済面・精神面も合わせて猫と暮らしていけるのか、シュミレーションしてみることが大切だと実感しているそう。

「迎え入れた子も、頑張って成長したご褒美みたいに癒しをくれます。動物は、何があるか本当にわからない生き物なので飼いたい気持ちがある方はしっかり検討頂いて、可愛い猫や犬たちを迎え入れてあげて欲しいなと思います。保護猫に限らずなんていいましたが、心の底のどこかでは、保護施設の子を優先してあげてほしい気持ちはあります」と猫ちゃんへの愛あふれるメッセージを送ってくれました。

ぽこちゃん、飼い主さん、素敵なエピソードをシェアしてくださり、本当にありがとうございました!

※この記事は、取材協力者さまのご了承をいただいたうえで制作しています

取材/ねこちゃんホンポ編集部
文/めろんぱん

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