みんなの保護猫物語〜サチちゃん・フクちゃん・キチくんとの出会い〜

みんなの保護猫物語〜サチちゃん・フクちゃん・キチくんとの出会い〜

最近では、外で暮らしていた猫を保護し、家族に迎える人も増えてきました。飼い主さんと保護猫ちゃん、どのように出会って、どんなふうに共同生活を築き上げているのでしょうか?飼い主さんのリアルな声をお届けします!

幸・福・吉の「幸福きょうだい」

サチちゃん

サチちゃん【画像提供:食べごろソラマメ(@vkbheItIRKGdeem)さん】

今回の主役は、サビ猫の女の子で7歳のサチちゃん、サバトラの女の子で6歳のフクちゃん、キジトラの男の子で6歳のキチくん。フクちゃんとキチくんは、きょうだいです。

サチちゃんのお名前は、保護猫の会のスタッフさんから「幸せになって欲しいからサチって名付けた」と聞いた飼い主さんが、その思いを引き継いだことに由来しています。

また、フクちゃんとキチちゃんのお名前は、サチちゃんの“幸”にちなんでおめでたい意味のある“福”と“吉”と命名しました。

飼い主さんとサチちゃんの出会いは、保護猫会のホームページに掲載されていた写真がきっかけ。当時のサチちゃんは生後6、7ヶ月ほどの子ねこで、とても痩せていたそう。気になった飼い主さんは娘さんたちと、次に開催される譲渡会に行くことにしました。

「サチは、保護したおばちゃんたちにもなかなか懐かなく大変だと聞いていました。ところが、父ちゃんに抱っこされるとピタリと動かなくなり『あら珍しい』となって決定となりました。その時、交通事故にあってほとんど目が見えなくなってしまったもう少し小さな「こつぶ」ちゃんもいたので、一緒にお迎えしました」

フクちゃんとキチくん

(左)フクちゃん(右)キチくん【画像提供:食べごろソラマメ(@vkbheItIRKGdeem)さん】

それから2ヶ月後、こつぶちゃんは容態が急変し虹の橋を渡ることに。ひとりぼっちになったサチちゃんはとても寂しそうだったそうです。しばらくすると、飼い主さんの娘さんのお友達からある相談が舞い込んできました。

「娘の友達から『家の工場の裏で野良猫が産んだ。何とかならないか』という連絡がきました。1匹か2匹ならと伝えて、2ヶ月後に来たのがフクちゃんとキチくんです」

こうして、サチちゃん、フクちゃん、キチくんは、飼い主さんのおうちで“きょうだい”になりました!

「仲良しきょうだい」がみんなを笑顔に

ベッドに集合する猫達

(手前左)サチちゃん(手前右)キチくん(奥)フクちゃん【画像提供:食べごろソラマメ(@vkbheItIRKGdeem)さん】

今では、サチちゃんは4.8kg、フクちゃんは4.2kg、キチくんは4.4kgにすくすくと成長!

きょうだいには、それぞれ好きなものがあるのだとか。サチちゃんは、葉物野菜が大好き!特に、レタスに目が無いのだとか。一方、フクちゃんは、今でも子猫のように無邪気で猫じゃらしで遊ぶのが大好き!キチくんは、ビニール袋やひもに興味をそそられるそうです。

そして、元気いっぱいのきょうだいには、“おもしろエピソード”にも事欠かないそう!おてんば娘でもあるフクちゃんは、飼い主さんご家族が食事をしていたところ、ベランダの手すりを右から左へ歩く姿を披露してみんなを爆笑させたことがあるのだとか。さらに、“きょうだい”ならではのエピソードもあるそうで……?

「フクちゃんがスライドのドアを開けて、キチくんがジャンプしてドアを開けて、部屋から出てきた時は笑いました。また、父ちゃんがギックリ腰で『痛、痛〜』って叫んだら、3匹が猛ダッシュで父ちゃんのところに集合した時も痛いけど大笑いでした」

7年前、小さくはかなげなサチちゃんに目が留まった飼い主さん。今ではフクちゃん、キチくんというきょうだいができて、「サチ姉さん」と呼ばれるようになったそう。

「よく、サチ姉さんが寝てる時に話しかけるんです。『うちに来てよかったなぁ』って。『保護したんじゃないよね、うちのサポートに来てくれたんだよね』って」

サチちゃん、フクちゃん、キチちゃん、飼い主さん、素敵なエピソードをシェアしてくださり、本当にありがとうございました!

※この記事は、取材協力者さまのご了承をいただいたうえで制作しています

取材/ねこちゃんホンポ編集部
文/めろんぱん

サチちゃん・フクちゃん・キチくんをチェック♪

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