重度の水頭症の子猫
発見
2022年9月15日、私たちはその日、TNR活動をしていました。
するとその地区にて幼猫の鳴き声がすると通報が入り、ボランティアの一人が床下に潜り4匹の幼猫を発見しました。
全員目ヤニがひどく放置すれば失明する危険性がありました。それもあり保護する決断をしました。
ミルボラ
しかしまだミルクボランティアが必要な幼さでした。そのため、SNSで幼猫たちの写真を投稿し「ミルクボランティアができる人はいませんか?」と発信しました。
するとすぐに私たちの預かりボランティアの1人から電話があり「私がやります!」と挙手がありました。
動物病院
すぐに4匹を動物病院に連れて行きました。そこで思わぬ診断がくだりました。
なんと1匹、茶トラの雄が水頭症だというのです。エコー検査で頭を確認したところ、それは確定しました。
私たちは水頭症の猫は初めてでした。
命名
当時、子猫の保護が続いていたため、兄弟姉妹はグループ名で分けて区別していました。
この4匹はちびまる子ちゃんからミルクボランティアさんが命名しました。
三毛がまる子、サビがすみれ、キジトラがひろし、茶トラがともぞう女の子2匹と男の子2匹です。
水頭症の子猫はともぞうと命名されました。
育児
その日から3時間おきの授乳が始まりました。(上記画像は、3週間後のともぞうです)
4匹の授乳だけでも大変なのですが、水頭症と診断されたともぞうはなかなかミルクを飲まず、ミルクボランティアさんの必死の育児が行われました。
診察
ある日のこと、ミルクボランティアさんからともぞうの様子が変だと連絡があり、動物病院を受診しました。
頭がどんどん大きくなり、立てない状態にありました。
しかしまだ体重が300g台で、リスクの方が大きくて薬や治療など医療でできることは限られておりなかなか難しい状態でした。
エコーでの画像診断では頭の中の6割が水。水頭症の子猫が発見されることはかなり稀です。なぜなら自然界では発見される前に亡くなっているからだと思います。
成長
その後、座れるようになり、ほんの少しですが歩けるようにもなりました。
大学病院
しかし奇跡は続かなかったです。座れた!歩けたと喜んでいたのですが、その後、ともぞうの頭が腫れあがり、寝たきりになりました。
それで大学病院に連れて行きました。しかし、全身麻酔をかけてMRIを撮るにはリスクがありすぎると言われました。
まだ幼な過ぎたこともありますが、状態が悪すぎるとの見解でした。麻酔をかけたらもう永遠に目が覚めないかもしれないと。
「できることはない」とはっきり言われました。
「こういう子は自然界では生きてはいけない。人間が手を出すから大変になる。今できることはかかりつけ医が出している利尿剤を続け、ステロイドをプラスするくらいだろう」と言われ、将来的な手術などもお勧めはできないと言われました。
その現実に私たちは頭が真っ白になりました。
がんばれ
明らかに兄弟たちに比べると成長は遅いですが、それでもともぞうは食欲もあり、それなりに育っていきました。
そんなある日、ともぞうが立ち上がろうとし始めました。その姿はとても力強かったです。
自然のままで
私たちはともぞうがかわいくて仕方ないです。
ミルクボランティアさんは相変わらず大変なお世話が続いています。
しかし、1日1日を大切にしてともぞうが生きていけることを信じながら、この子の生命力を信じるしかない日々を今も送っています。
最後に
ともぞうの映像をSNSにあげるとアッという間に閲覧者が集まります。とてもたくさんの人たちに愛されています。
皆さんの応援は強い気になり、ともぞうを支えてくれていると感じています。
※この記事はディ・アンク(@diankshimonoseki)の許諾を得て掲載しています。
ディ・アンク
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