好みが違う、横取り…多頭飼いの猫の食事対策3つ

好みが違う、横取り…多頭飼いの猫の食事対策3つ

多頭飼いをしていると、猫たちにもそれぞれ食の好みがあるということを感じます。病気のために、他の子とは違う特別なごはんを食べなくてはいけない子もいるかもしれません。そして、同じフードを与えているのになぜか他の猫のものを横取りしようとすることも。今回は多頭飼いの場合の、猫たちが平和にごはんが食べられる工夫についてご紹介いたします。

1.ケージに入れる

ケージの中の子猫

猫3匹+犬の我が家はそれぞれ違うフード

我が家には猫3匹(+犬1匹)がいます。犬はもちろん猫のごはんを食べてはいけませんし、猫のうち2匹は下部尿路疾患の療法食を食べていますので、我が家の犬猫たちはドッグフード、通常のキャットフード、療法食のキャットフードという3種類のフードをそれぞれが食べなくてはいけません。

我が家のフードの種類

食べるスピードにも個体差がある

犬は猫よりも食べるのが速く、食欲も旺盛です。愛犬と猫たちが同じ場所で食事をすると、一瞬で食べ終わった愛犬が猫たちのキャットフードを狙うのでNGです。

そして、猫たちも食べるスピードに差があり、1番若い黒猫は食欲旺盛で食べるのが速く、1番年長のロシアンブルーは食べるのがとても遅いことに加え、他の猫が横取りしようとすると譲ってしまう気質です。

我が家では犬だけではなく、猫同士もごはんを食べる場所を隔離する必要があります。

療法食の2匹はケージ、1匹はキャットタワーで

我が家の猫3匹の食事位置

上記の状況から、我が家では2つケージを用意して療法食を食べる猫2匹(黒猫と茶トラ)を隔離してごはんを与えています。通常食で食べるのが遅いロシアンブルーは、キャットタワーの上でごはんを食べるようにしました。

こうすることで、他の猫たちからもキャットタワーに上れない愛犬からも隔離されて、ゆっくりとごはんを食べることができます。 

2.キャリーをごはん場所にするのもオススメ

キャリーに入ってくつろぐ猫

動物病院に連れて行く時のキャリーバッグが余裕のあるサイズの場合は、キャリーバッグの中をごはん場所に活用するのもオススメです。「キャリーに入る=ごはん=良いこと」という認識をしてもらえることによって、キャリーへの抵抗感を軽減できることが期待されます。

自立しない柔らかい素材の場合や小さすぎる場合だとごはんが食べ辛いので、ハードタイプで余裕のあるサイズをお持ちの方にオススメです。

3.パーテーションを作る

組み立て中の棚

多頭飼いをなさっている飼い主さんの中には、べニア板やすのこなどを活用してDIYし、猫ちゃんのごはん場所を隔離している方もいらっしゃいます。コの字型の区切りスペースを設置することで、猫同士のパーテーションの役割りになります。

他の猫ちゃんが食べているごはんが見えないことによって「そっちの方がおいしそうだなぁ」と、横取りを思いつかないようにすることができます。他の猫ちゃんが侵入し辛いように、猫ちゃん1匹がちょうど入る程度の広さが良いでしょう。

コツは「与える順番を決めること」

フードを食べる猫たち

与える順番を決めることで、ケージなど隔離されたごはん場所まで誘導しやすくなります。子猫や若い猫ちゃんの場合は食に対してアグレッシヴなことが多いため、最初に与える方がスムーズでしょう。

成猫になって落ち着いてくると、いつも同じ猫の順番でごはんが出てくることを覚え、順番待ちの猫ちゃんが落ち着いて待ちやすくなります。

まとめ

こたろう&ゆず

今回は、猫を多頭飼いしている場合にスムーズにごはんを与える対策についてご紹介いたしました。猫ちゃんの年齢や病気、アレルギーや体型などの体質によって、猫ちゃんそれぞれで違うフードを食べなくてはいけないご家庭も多いです。また、猫ちゃんによって好きなフードの種類が違うこともあります。

その際にスムーズに別々のごはんを与えるための対策は、ケージに入れる、キャリーに入れる、パーテーションで隔離するの3つがあります。

これらの対策に加え「与える順番を同じにする」ことで猫たちが順番を覚え、ごはんを待つ猫ちゃんが落ち着いて順番待ちしやすくなります。そして、自分の決められたごはん場所まで誘導しやすくなります。

猫にとってごはんタイムは1日の中で最も楽しい時間の1つです。多頭飼いであっても猫ちゃん全員が心置きなく食事を楽しめるように、このような対策を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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