偏食ぎみの猫は食べてくれるものだけあげていてもいいの?

偏食ぎみの猫は食べてくれるものだけあげていてもいいの?

猫は好き嫌いが激しいと言われ、フードが少し気に入らないと全く口にしないということもあるようです。そんな時にはたとえ栄養が偏っていても食べてくれないよりはまだましと考え、好きな物ばかり与えてしまうということもあるようです。このように食べてくれると一時的にほっとしますが、同時に好きな物ばかり食べることによる弊害がないのか気になります。そこで今回は猫の偏食とその影響などについてまとめてみました。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

偏食の猫のリスク

餌を食べる猫

人間も食事の栄養バランスが偏ることで、様々な病気のリスクを上げてしまいますが、猫はどうなのでしょうか。猫の場合も偏食を続けることで栄養のバランスが偏り、生活習慣病やアレルギーになるリスクなどが高まると言われています。

また、その他にも偏食の猫は災害などペットのフードが不足してしまう事態において、味の好き嫌いが激しいため、避難所等で与えられたフードを全く食べなくなってしまう可能性もあるでしょう。

このように、猫の偏食は健康に直接的に問題をもたらす可能性があるだけでなく、緊急時にフードを食べられないなどの問題に繋がることもあり得るのです。

本能に起因する猫の偏食

餌を前にする猫

猫は元々、食の好き嫌いが激しいところがありますが、それは猫が元々持っている本能的な部分に起因していることもあります。

例えば猫はその年齢ごとに必要とする栄養素が変化し、年を重ねていくと今まで食べていたフードを急に口にしなくなることがあるようです。これは猫が本能的に体に必要な栄養素が何か感じとり、今の自分の年齢に合わないフードを拒否するようになるからだそうです。

また、猫は匂いや鮮度に敏感で偏食になる他、新しいフードを常に欲しがるネオフィリック(新奇嗜好症)や、逆に新しい物を極端に嫌がるネオフォビア(新奇恐怖症)の傾向が見られたりもします。さらにそれ以外にも、猫が本能的に偏食になる理由としては病気で体調が悪く食欲がない、などのケースもあり注意しなくてはいけません。

人間が原因となる偏食

おやつをもらう猫

上記のように猫は年齢の変化や嗅覚の鋭さ、猫自身新しい物を好むか、変化を嫌うタイプなのか等の嗜好の問題、体調面の問題など、本能に根ざした理由で偏食になることがあります。しかしそれとは別に人間が猫の偏食を作り上げてしまうということもあるようです。

子猫の頃から注意

猫の好き嫌いは子猫の時期に形成されるのですが、この時期に好きな物ばかり与えたり、規則正しい時間にフードを食べさせるなどの習慣を身に付けさせていないと、成猫になってからも偏食がひどく、好きな時間に好きな物だけ食べるという食事をするようになってしまうようです。偏食を子猫の頃に習慣にしてしまうと、成猫になってそれを改善するのがとても大変です。

よって、子猫の頃からあまり猫の好きなものばかり与え過ぎず、決まった時間に栄養バランスの良い食事をきちんとあげることが重要です。子猫はとても可愛いので、ついおねだりされると好きな物をあげたくなりますが、後々の猫の健康面を考えると好きな物ばかりあげるのはやはり控えた方がいいでしょう。

猫がフードを食べない時

缶詰を抱く猫

このように偏食は健康面や緊急時に問題をもたらす可能性があるため、できる限り改善していきたい食習慣ですが、猫は元々好き嫌いが激しいということもあり、急に栄養バランスの良い食事に変えても全く口にしてくれないこともあります。そんな時には心配になりますが、すぐに猫の好きな物を与えると飼い主さんは少し我慢すれば自分の一番好きな物を出してくれると猫が学習してしまいます。

食べてもらうために

そのため、少しかわいそうには感じますが、15分ぐらい食べるかどうか様子を見て、それでも食べないようであれば一旦下げて1時間後ぐらいに再び出してみます。こうなると猫もかなりお腹が空いているため、諦めて新しいフードを食べてくれることもあるようです。

また、それ以外にも猫の好きな餌と新しい餌を半分ずつ与え、慣れてきたら嗜好性の強い方を徐々に減らしていくという方法もあります。さらに新しい物好きで偏食をする猫には、いつものドライフードをふやかして食感を変化させて飽きないようにしてあげるなど、猫の偏食を改善していく方法は様々なものがありますので、まずはできる範囲で試していくのがよいのではないでしょうか。

まとめ

餌を前にした猫

いかがでしたか?やはり猫の偏食も人間と同じようにリスクを伴う習慣のようですね。偏食はできれば子猫の頃から癖を身に付けさせないことが一番ですが、成猫で偏食という場合は根気強く様々な方法を試しながら、直していくことが望ましいでしょう。

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