1.伸びるサイクルを知り、手早く作業
猫の爪は切ってから大人であれば2~3週間ぐらいで元に戻ってしまうとされているので、2週間に1回ぐらいのペースで切るのがちょうどよい爪切りのペースのようです。子猫の場合は大人の猫と違い1週間~10日ぐらいで再び爪が元の状態に戻るとされているので、週1回を目安に切るとよいでしょう。
一度に終わらせようとしない
猫の爪切りというのは飼い主さんにとって大変な場合も多く、何度もしたくないので一度に全部の爪を切ってしまおうと思いがちです。しかし、猫は時間がかかればかかるほど爪切りを嫌がって暴れる傾向にあります。
そのため、その日に全部の爪を切ることができなくても、今日は1~2本だけと決めて後は何日か空けてから徐々に切っていくというふうにすると、猫にとってもストレスが少なく、爪切りはすごく嫌なものという意識をますます植え付けずに済むでしょう。
無理をすると感染症のリスクも
また、飼い主さんにとっても暴れられて引っ掻かれると、傷ができるだけでなく猫ひっかき病(バルトネラ症)やパスツレラ症などの病気に感染するリスクがありますから、暴れているのを無理におとなしくさせて爪を切るのは危険と言えるでしょう。
2.爪切りのとき、前足を強く握らない
猫の爪切りの際、前足を強めに握って爪を出させる飼い主さんもいます。しかし、実は猫はこの前足を強く握られる行為をとても嫌がります。猫の前足は肉球もついていますが、この部分は非常に敏感なので強く押されるのは不快なのです。
したがって猫の爪を切るときは前足を優しく持って、爪を出すときもあまり強く握らないようにしましょう。
3.まずスキンシップをしてから
人間でも物事を切り出すタイミングというものがあり、間が悪いとうまくいくことも失敗してしまうこともあります。それは猫の爪切りについても言えることで、突然、猫を抱き上げて急に爪を切ろうとすると非常に嫌がることも多いようです。
このようなことから最初は猫の好きなところを撫でてあげてリラックスしてきたら、徐々に前足を触っていき、爪を自然と切る流れにしていくとよいでしょう。
爪切りに良いタイミングは
ちなみに猫の行動から見る爪切りのタイミングは食事、水分補給、睡眠などの目的を持って行動しているときではなく、猫がボーッと過ごしているときに切るがよいとされます。
これは何か猫が行動を起こしているときに爪切りをしてしまうと、その行動が嫌な気分になる爪切りと記憶の中で結びつけられてしまう可能性があるからだそうです。
4.タオルで包んでから爪を切る
爪切りを嫌がる猫は非常に不安になっていることが多いですから、柔らかいタオルなどで包んであげてから爪切りをするのも効果的のようです。このタオルについては普段から猫が使っている物にすると、より安心するようです。
もし猫が爪切りを怖がり、なかなか処置できないようであれば、いつも猫が使っているタオルで落ち着かせると猫も安心してあまり暴れないようになるかもしれません。このように普段からタオルに猫を慣れさせておくと、いざ爪切りというときに助かるでしょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:テディ♀ / 3歳 / 黒猫 / 3kg
いかがでしたか?猫にとって爪を切られるというのはやはり相当にストレスのようです。
しかし、爪を切らないと家猫の場合、カーテンやじゅうたんに爪が引っかかり大きな怪我に繋がることもありますのでケアは必須です。また、伸びすぎた爪は飼い主さんにとっても危険です。
猫は爪切りが大の苦手なので1日に全部とはいかないかもしれませんが、少しずつでもいいので2週間に1回ぐらいのペースで(成猫は2週間に1回、子猫は1週間に1回)爪を切るようにしましょう。