猫は人間の言葉を理解しているらしい!
猫は言葉を聞き分けられる
2019年4月に発表された英国の研究結果によると、猫は「自分の名前」「同居猫の名前」「一般名詞」を聞き分けられるという結果が出たそうです。これは猫が言葉の意味を理解しているというよりは「音の違いを聞き分けている」と言った方が正確とのことです。
単語の「音」で聞き分ける
言葉の意味を理解するのは「大脳新皮質」という部分です。大脳新皮質は「霊長類の脳」とも言われ、猫の場合はあまり発達していません。大脳新皮質の発達が低い猫にとって、単語と単語を組み合わせた文章を理解することは難しいものです。
しかし、猫の聴力は大変優れていますので、呼びかける言葉の音の違いを聞き分けて理解している可能性がとても高いのです。
なぜ猫は言葉を聞き分けられるようになったのか
野生であった猫が人間と共生し始めた正確な時代は不明ですが、少なくとも約9500年前には人間と共生していたことが分かっています。ネコとヒトとの関係性はイヌとヒトの積極的なパートナーシップとは違い、お互いの利害関係の一致によって自然に共生するようになったものであると言われています。
つまり、猫は「人間と一緒にいた方が何かとお得だ」と思ったのです。このように、人間と一緒にいるようになって言葉と接するようになったため、言葉を聞き分けて人間とのコミュニケーションをはかるようになったと考えられます。
1.猫ちゃんの名前
自分の名前を認識できる子は多い
上記の実験では、猫は「自分の名前」と「同居猫の名前」を聞き分けることができることが分かりました。その実験結果によると「音の違いを聞き分けているだけ」という見解でしたが、猫は言葉と物事を関連付けることでその意味を覚えられるのではないかという考えもあります。
猫ちゃんの名前に物事を関連付けることで「名前=自分」ということや「自分を呼んでいる」ということが理解できるようになります。
「名前=良いこと」と覚えてもらおう
猫は最初から自分の名前を覚えるわけではなく「名前を呼ばれる=自分に良いことがある」と結び付けることで、自分の名前に反応するようになります。子猫の頃から名前を呼びかけてなでたり、名前を呼んでごはんやおやつを与えたりしていると「呼ばれるのは良いこと」と覚えて反応してくれるようになります。
名前を呼んだ後に嫌なことをしない
逆に、名前を呼んでから爪切りや抱っこなどの猫ちゃんが嫌がることをしてしまうと、猫ちゃんが「名前=嫌なことをされる」と認識してしまうため、名前に反応しなくなったり名前を呼ぶと逃げてしまうようになったりすることもありますのでご注意ください。
わんこのように呼び戻しもできる!
甘えん坊の猫ちゃんなら、まるでわんちゃんのように名前による呼び戻しができるようになることも多くあります。我が家の甘えん坊の黒猫も、眠たい時以外は名前を呼ぶとどこにいても走って来ます。
また、名前を呼ぶと元気よくお返事してくれる子も多く、名前を呼ぶと途端に喉を鳴らして甘えん坊モードになってしまう「もはや条件反射」な子もいますね。このように、「名前=良いこと」と覚えている猫ちゃんだからこそ、自分の名前を飼い主さんに呼んでもらうのがとっても嬉しいのです。
2.褒め言葉
猫だって飼い主さんに褒められたい!
猫であっても、叱られるよりは褒められる方が嬉しいはずです。「良い子」「上手」「カワイイ」など、猫ちゃんには褒め言葉を呼び掛けてあげましょう。おもちゃを上手に運んできた時や、甘々タイムになでてあげる時などに呼び掛けてあげると、褒め言葉と良いことが関連付くため認識しやすくなります。
猫ちゃんが何もしていない時であっても、猫ちゃんが飼い主さんを見つめてきたり膝に丸くなった時に褒めてあげるのも良いでしょう。
「褒める」が伝わる話し方のポイント
たとえ猫ちゃんがその褒め言葉を知らなかったとしても、声のトーンや話し方に工夫をすれば「これは良いことだ」と理解することができます。
猫が友好的に感じる話し方は
- 普段より高めの声で
- 優しい声で
- ゆっくりと
の3つがポイントです。このように猫ちゃんに褒め言葉を呼び掛けてあげると、猫ちゃんは飼い主さんからの愛情を理解して受け取ることができます。飼い主さんに大事にされているということは猫ちゃんにとって何よりの幸せです。
3.ごはん
「ごはん」で期待が確信に変わる!
猫の腹時計は大変正確と見えて、ごはんの時間が近くなるとソワソワ、ウロウロして待っている子も多いのではないでしょうか。我が家の猫たちも時間になるとソワソワし始め、私に「まだですか?」「まもなく?」とお伺いに来ます。私の「ごはんだよー!」の声に期待が確信に変わり、興奮も最高潮!元気にお返事してニャーニャーと大合唱を始めます。
野性味の強い猫にとって、食べることはなによりも大事なことです。食欲旺盛な子であれば、毎日の食事を楽しみにしていることでしょう。飼い主さんの「ごはん」の一言が聞きたくて、ウズウズして待っている姿はなんとも愛らしいものですよね。
「食事と結び付く音」に反応している
子猫の頃から「ごはん、食べる?」と言った後に食事を出したり、猫が食べている最中に「ごはん、おいしい?」とそっと声を掛けるなど、「ごはん」という単語に食事を結び付けた呼び掛けをしていくうちに猫は「ごはん=食事」であると認識しやすくなります。
猫にとって言葉もあくまで音でしかないため、「ごはん」というワードだけでなく、フード容器を開ける音やごはん皿を用意する音なども、食事と結び付いていることも多いですね。
まとめ
今日のねこちゃんより:しらす♂ / アメリカンショートヘア / 3kg
「声掛け」はわんこのイメージが強いですが、猫ちゃんにとっても「声掛け」は大切なコミュニケーションの1つです。人間の言葉を理解できないと思いきや、猫は「自分の名前」「同居猫の名前」「一般名詞」を聞き分けることができるという研究結果には驚きでした。
猫は言葉の音とそれに関連した物事を覚えるため、「良い子」と言ってなでたり「ごはん」と言って食事を出したりすると、言葉の意味を覚えやすくなります。
猫ちゃんに声掛けをする際には文章だと理解が難しいため、簡潔な単語で話しかけてあげると良いでしょう。みなさんもぜひ、猫ちゃんにさまざまなシーンで声を掛けてみてくださいね。