フードをこぼしてしまう理由
フードをこぼしてしまう猫。気になりますね。病気以外にもこんな理由でフードをこぼしてしまうことがあるんです。
1. 習性
猫はもともと狩猟をしていた動物です。捕った獲物は前足で押さえながら、顔を左右に引きちぎるようにして食べていました。その名残りのせいか、フードを食べるときも顔を左右に振って食べる動作がみられる時があります。フードは肉の塊ではないので、当然ポロポロとこぼれてしまうというわけです。
2. 加齢
若いころから同じフードを食べている、ということもあると思います。しかし猫が高齢になれば、噛む力が弱くなったり歯が抜け落ちたりします。その食べづらさが影響して、フードをこぼしてしまうこともあるようです。
3. 環境
突然ポロポロとフードをこぼすようになった場合、環境に変化がなかったかを見直してみましょう。器を新しいものに変えた、フードを変えた、食べる場所を移動した。このようなことはありませんでしたか?
器の形が猫にとって食べづらい、フードが大きすぎる場合は猫が一生懸命に食べようとしてこぼれてしまうことも。また、新しい環境では、周りが気になってキョロキョロとしてしまい、フードをこぼすこともあります。
4. 口腔内の病気
猫がフードをこぼす理由として多いのが、口内炎や歯周病などの口の中の病気です。口の中が不衛生になったり、エイズなどの免疫不全の病気、歯石の放置などで発症します。
食事面では、炎症による痛みから
- フードをこぼす
- 食べ終えるのに時間がかかる
- 食べている途中、痛みで鳴く
- 食べ残す
などがみられるようになります。
また、その他の症状として
- よだれが出る(口のまわりが黒くなったりします)
- 口臭がする
- 口や顎付近を触ろうとすると嫌がる
などがあります。
対応策
病院を受診
まずは1番心配である病気を疑ってみましょう。上記で述べた症状がないか、食事以外でも
- 元気がない
- 風邪症状がある
など普段と違った様子があるならば、早めの受診を心掛けましょう。
個々に合う環境をつくる
病気が原因と考えられない場合、猫が食べやすい環境を整えてあげましょう。もちろん、病気が発覚したあとも環境づくりは大切です!
フードを見直す
猫の体格や噛む力によって食べやすいフードの大きさ、硬さを決めてあげましょう。高齢の猫や歯が抜けている猫では、ウェットを混ぜたり、ふやかすなどの工夫が必要になるかもしれません
器は猫に最適な物を
器はペットショップなどで売られている猫専用のものが、猫にとっては食べやすいようです。重量があるもののほうが食べるときに動かないので、食べこぼしも減るでしょう。高さが必要な場合は、餌台などを使用して調整しましょう。
まとめ
猫はもともとの習性でフードをこぼしてしまうこともありますが、問題となる口腔内の病気、合わない環境により食べこぼしてしまうことも・・・。
また加齢によって、食べやすいフードやその環境も変化していくものです。今までは大丈夫だったからと言わずに、病気の徴候や体質や環境の変化に対応していきましょう!