猫がご飯を食べないのは何日まで大丈夫?
1歳以上なら24時間
猫がご飯を食べない場合、1食くらいならさほど問題はありませんが、あまりにも長時間食べないという場合はやはり注意が必要です。長時間食べないとなると、食欲不振と判断でき何らかの病気や原因があると考えられます。では、猫は何日間ご飯を食べなくても大丈夫なのかというと、答えはその月齢によって違います。まずは成猫の場合、丸1日何も口にしないという場合は何らかの異常があると考えられます。さらにその状態が36時間、つまり1日半になると肝臓機能に異常をきたす可能性もあります。
人間なら数日間絶食をしても何とかなりますが、猫は絶食状態が長時間続くと命の危険にさらされることもありますので注意をしてください。
生後半年頃は16時間
生後半年頃の猫がごはんを食べないで大丈夫な時間は16時間といわれています。生後半年になると身体も成長をしてくるので、少々長い時間食べないでも問題はありませんがまだまだ育ち盛りです。
通常であれば喜んでごはんを食べるはずなのに、食べないという場合はやはり何らかの異常が考えられますので早めに獣医師に相談をしましょう。
生後3ヶ月程の子猫は12時間以内
さらに小さい生後3ヶ月、つまり離乳をしてまだ間もない子猫は12時間以内が限度だといわれています。生後3ヶ月といえば、まだまだよちよち歩きだったり、危なっかしい時期でもあります。
目を離した隙にどこかへ迷い込んでしまって、長時間ごはんを口にできない、または食べないということもありますので、目を離さないように気を付けましょう。
生後1~2ヶ月程の子猫は8時間以内
まだ生まれて間もない授乳中の猫は8時間ほど食べない時間が空いてしまうと、低血糖状態に陥り最悪の場合死に至る危険性もあります。
授乳期間の子猫は、母猫に頻繁にミルクをもらわないと生きていけません。もし、子猫を育てていてミルクをなかなか飲んでくれないというときは、できるだけ早く獣医師に相談をして何らかの対策を行うほうが安全でしょう。
猫がご飯を食べない原因
ネオフィリア
ネオフィリアとは「新しいもの好き」という意味です。猫は好奇心旺盛で常に刺激を求めている動物です。そのため、あまりにも同じものばかりを与え続けると、食べ飽きがおきてしまい食欲不振に陥ることがあります。
このごはんを食べない、ネオフィリアという習性は猫の生存本能が深く関係しており、生きていくためにはさまざまな食材を口にしたほうが有利という考えからきているものと考えられます。
もし、昨日までは喜んで食べていた餌なのに今日になって見向きもしなくなったというときは食べ飽きている可能性を考えてみましょう。
ネオフォビア
ネオファビアとは新奇恐怖症とも呼ばれる習性です。これは、初めてみたり食べたりするものに恐怖を感じて口にしようとしなかったり、その餌を口にして下痢や嘔吐をしたために恐怖を感じて食べなくなることをいいます。
特に今まで食べていた餌でも、その餌が原因で何らかの悪い経験をしてしまうとその食べ物を口にしなくなるのです。いわゆる警戒心からきているものなので、あまりにも警戒心が薄れず食べない状況が続いたならば、餌を変えるなどの対策を考えてみてはいかがでしょう。
成長の過程
子猫は体を大きく成長させないといけないため、驚くほどよくごはんを食べますが、成猫に近づいていくと徐々に食欲が落ち着いてくる傾向にあります。
そのため、子猫の間は複数回あげていたごはんも成長期を終えたころには1日2回ほどまでに減らしていきます。またごはんの量も、成長期が過ぎると肥満にならないために徐々に減らしていきます。
しかし、成長期が終わったにもかかわらず子猫時代と同じ食事サイクルをしていれば次のご飯までに前に食べたごはんを消化できていないので、必然的に食べなくなります。
もし、子猫が成長と共にごはんを食べなくなってきたというときは、年齢に対して食事を与える回数や量は正常なのかというのを確認しましょう。
体調不良
猫がごはんを食べない理由として考えられるもっとも危険な原因は、病気などによる体調不良です、食欲がないということは、それだけ何らかの体調不良に悩まされているということです。
見た目は元気そうでも、食欲不振を不審に思い病院へ連れていったら大きな病気が隠れていたという場合もあります。たかが食欲不振、されど食欲不振です。ごはんを食べないという行動は猫ちゃんからの小さなSOSの可能性があります。ぜひ、ごはんを食べないときは愛猫の様子を注意深く観察してあげましょうね。
猫がごはんを食べない時に考えられる病気
猫がごはんを食べない場合の原因の一つとして、病気も考えられます。食欲不振になってしまう病気をいくつかご紹介します。
歯周病
成猫(2歳以上)の8割以上が、歯肉炎という口のトラブルを抱えていると言われていますが、特に歯肉炎が悪化した歯周病の場合、食べたくても口が痛くて食べられないといった感じで、フードに近づきニオイを嗅いでは食べる事を渋る様子が見られます。
出血を伴う場合も多いため、よく観察してください。猫の歯の根元に歯垢(しこう)がついている場合には、歯肉炎や歯周病が疑われますので獣医に連れて行きましょう。
風邪
風邪の場合、
- 鼻水
- 涙
- 黄緑色の目やに
- 熱
等の症状が見られます。上の症状が見られ、猫がごはんを食べない場合は風邪を疑い、獣医に診てもらうと注射や薬をもらう事ができますので安心です。
腎不全
最悪腎不全の場合も。猫はもともと腎不全になりやすいと言われていますが、猫がごはんを食べないようになってしまう他に
- おう吐
- 水を飲まない
- 尿の量が減る、若しくは全く出なくなる
等の症状が挙げられた場合、腎不全の末期を疑いましょう。すぐに病院へ連れて行く事をおすすめします。病院では、血液検査をすれば腎臓の数値で腎不全かどうかがすぐにわかります。
猫がごはんを食べない時の対処法
ここでは猫がごはんを食べない原因別で対処法をご紹介していきます。
小食になった場合
原因が成長期を過ぎて小食になっただけの場合は、フードの量を減らし1日2回与えるようにしましょう。1才を過ぎたら必要な栄養素も変わりますので、フードは成猫用にし袋に記載されている量を守って与えるようにします。
フードが口に合わない・飽きた場合
フードが口に合わない場合はフードを変えてみましょう。最初に与えていたフードが高いため、安い物に変更した途端に食べないようになったという猫ちゃんも多くいます。フードを変える場合は、10分の1から混ぜるようにし、段々新しいフードの量を増やしていくとスムーズに変更できます。
また、フードに飽きてしまった場合ですが、意外と猫用のふりかけや、煮干し等を混ぜてあげると食べるようになる事も多いです。私がよくやる方法は、パウチタイプのフード(ウエットタイプのフードやスープ等)をお湯で溶き、普段の餌にかけてあげると必ず食べてくれます。
パウチタイプのフードが無い時はドライフードをお湯でふやかし、焼き魚や茹でた刺身、ササミ等をほぐして、ふやかしたドライフードに混ぜ込んであげても食いつきが良くなります!
体調不良の場合
体調不良の場合は無理に食べさせる必要はありません。1日様子を見て、それでも全く猫がごはんを食べない場合は、病院へ連れて行きましょう。風邪を引いて熱がある事もありますし、最悪の場合、体のどこかに病気が隠れているかもしれません。体調不調の場合、その他にも
- 尿が出ていない
- 水を飲まない
- 暗い場所に行きたがる
等、他の症状が見られる事がありますのでよく観察しておきましょう。
野良猫を飼い猫にした場合
この場合、人間の食べ物を食べて育ってきた猫たちは、猫用フードを食べない事があります。その対処法として猫が食べられる人間の食べ物(火を通した魚や茹でたササミ等)から与えてみましょう。
食べるようでしたら体調面で問題は無いと思いますので、猫用のふりかけ、かつお節、煮干し等をフードに混ぜて食べやすくして与えてみてください。ちなみに、ドライフードよりもウエットフードの方が食いつく場合が多いようなので、缶詰やパウチタイプの物を与えるようにしてみましょう。
まとめ
猫がごはんを食べない原因は、ここに書いただけではなくたくさんの原因があります。ここに書いてある事も参考にしながら、猫の様子を観察してみてください。愛猫に少しでも異変を感じた場合はすぐに病院へ行く事をおすすめします。
猫はごはんを3日間食べないと肝リピドーシスになります。重症化すると黄疸が出たりし、命に係わることもあります。まる1日ごはんを食べない場合は受診したほうが安心です。
10代 女性 ちびこ
どうしたら出てきてもらえるのでしょうか。
一日も早く病院に連れて行きたいのですが。
50代以上 男性 匿名
30代 女性 りょう
50代以上 女性 匿名