実はやってるかも?無意識に猫を傷つけていること5つ

実はやってるかも?無意識に猫を傷つけていること5つ

人生には誤解が付き物です。人間関係においても相手の気持ちを汲んでいるつもりが、逆効果になってしまうことがあります。ましてや会話ができない猫であれば尚更です。今回は猫が傷つく言動と、適切な対応についてご紹介いたします。

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実は傷ついている!!猫に対する言動

落ち込む猫

猫はマイペースで、細かいことは気にしないと思っていませんか?それは人間の誤解です。ミステリアスな雰囲気と、汲み取りにくい感情表現がより一層そのようなイメージを作り上げているのでしょう。猫も人間と同様に傷つき、落ち込んでしまうことがあります。そして、その原因が我々人間の言動にある場合があります。

良かれと思ってしたことや、励ますつもりでかけた言葉が、逆に相手を傷つけしまっていた。生きていると一度はそのような経験があるでしょう。これは人間関係に限った話ではありません。猫と暮らす中で、知らぬ間に愛猫を傷つけてしまっていることがあります。猫は我々のどのような言動に傷ついてしまうのでしょうか?その言動についていくつかご紹介いたします。

1.失敗を笑う

落ちそうな猫

猫の並外れた身体能力には日々驚かされます。高所へと華麗に飛び上がったり、バク宙のような動作はお手のものです。その反面、「何故そうなるの?」と疑問に思うような場面で転んだり、キャットタワーから落下することがあります。まさに猿も木から落ちるとはこのことかと実感させられるような失敗です。我々はそのような場面に出くわしたとき、驚きとともに思わず笑ってしまうでしょう。

これは決してバカにした笑いではありません。それでも猫は笑いものにされたと落ち込んでしまうことがあります。もちろん、一瞬だけ笑いが起きるのは自然なことです。猫も笑いだけではそこまで傷心しないでしょう。大事なポイントはその後です。

更に傷つくことをしない

笑うだけでは飽き足らず、「鈍臭いね」言ってしまったり、何度もその失敗を笑ってしまうと、さすがに傷つきます。特に猫が自分の失敗を見られたあとに毛繕いをし始めたら恥ずかしいと思っていると察してあげましょう。これは人間に例えるなら、恥ずかしさから思わず顔を手で覆ってしまうような仕草です。猫が毛繕いをする理由は、身なりを整えるだけではありません。失敗を誤魔化したり、気持ちを切り替えようとしているときにも見られる行動です。

失敗を目撃してしまったときは「大丈夫?痛かったね」「そういうときもあるよ」と一言だけ慰めの言葉をかけてあげましょう。そしてその後は何事もなかったように接してあげてください。ここで繰り返し失敗に触れてしまうと、不信感を抱かれるようになってしまいます。

2.お気に入りのおもちゃを捨ててしまう

ぬいぐるみを抱く猫

誰にでもお気に入りのアイテムがあります。それを紛失してしまったり、ゴミと間違えて捨てられてしまうというアクシデントがあるとショックを受けるものです。猫もお気に入りのおもちゃを勝手に捨てられてしまうと落ち込みます。愛着があるものであればしばらく探し回ることもあります。これ自体は、時間が経つにつれて落ち着きを取り戻すことができます。しかし、愛猫を悲しませないためにはひと工夫してみると良いでしょう。

古いおもちゃを処分するには

例えば似たようなおもちゃを手渡し、そちらを気に入ってから古いものを処分する方法です。とはいえ愛猫のにおいが付着していないと、なかなか移行できないかもしれません。そこで、愛猫のブランケットに包んでにおい付けをしたり、少量のマタタビを振りかけるなどして気に入ってもらえるようにしてみます。

損傷が激しく、怪我のリスクが高い場合は速やかに処分しなければならないため、これらの方法をとる余裕はないでしょう。そのような場合は、愛猫が他のことに集中している間に別のおもちゃとすり替えるようにしましょう。

3.食事中や排泄中の猫に触れる

食事する猫

野生の猫にとって、食事中や排泄中は無防備になる危険な時間です。絶えず周囲を警戒しながらも集中し、それが終われば直ちに別の場所へと移動しなければなりません。猫は、家猫として家庭で生活するようになっても野生の本能を強く残しています。よって、食事時や排泄中はあまり人に見られたり、ましてや体に触れられるなどという行為はストレスになる可能性があるのです。

飼い主さんとしては健康管理の意味も込めて様子が気になるでしょう。そこで、まだ家族になって日が浅いうちは遠くからそっと見守るようにしましょう。飼い主さんとの信頼関係が築かれれば、食事中に飼い主さんがそばにいることに抵抗は感じなくなります。それでもやはり体に触れることは極力避けたほうがよいでしょう。

ただし、優しく声をかけてあげるのは大丈夫です。「ご飯美味しいね」「お利口さんだね」と声をかけてもらえることで、猫も喜んでくれます。しかし、中にはとても甘えっ子で、真逆の対応を望む猫もいます。愛猫の性格や要望を把握しながら柔軟に対応していくことが大切です。

4.他の猫と比較する

寄り添う猫

多頭飼育をしていると、改めて猫は個性豊かな動物であると実感させられます。すぐに家庭に馴染む猫もいれば、警戒心が強く、心を開いてくれるまでに時間がかかる猫もいます。また、活発で運動神経が特に優れている猫もいれば、あまり運動が得意ではない猫もいます。このように猫にはそれぞれ異なる性格や特性を備え持っています。それを比較されてしまうと、どう思うでしょうか?

きょうだいがいる方の中には経験がある方もいらっしゃるでしょう。他のきょうだいと比較され過ぎてしまうのは嫌でしょう。当事者同士でお互いに、切磋琢磨するのは成長を促すうえで大切なことです。猫の多頭飼育においても、人間が過剰に比較するのはよくありません。

猫は言葉の意味自体を理解することは困難でも、雰囲気からどのような内容であるかを読み取ることはできます。飼い主さんの態度によっては自信をなくしてしまうこともあります。悪気はなくても比較したり、ひいきするような行動には気をつけましょう。

それぞれの個性を受け入れてあげることが大切です。ちなみに多頭飼育ではない場合でも、動物番組で取り上げられた他の猫と比較してしまうことがあるので気をつけましょう。比較しても良いのはあくまでも猫同士のみです。お互いに良い意味でライバル視することで苦手を克服したり、思いもよらない成長へと繋がることがあります。

5.「遊ぼうよ」のサインに気づかない

こちらを見つめる猫

猫は人間のように言葉を話すことができません。また、犬のように表情から気持ちを読み取りにくい動物です。猫の表情が乏しく見えるのは、顔の構造に秘密があります。猫の顔にある表情筋は犬よりも少なく、表情による感情表現が困難なのです。その代わり猫は、ボディランゲージを巧みに駆使して気持ちを表します。我々人間がそのボディランゲージ(いわゆる猫語)をより多く覚えることで、猫の気持ちに寄り添うことができるようになります。

猫は人間を、体が大きく成長しすぎた猫と認識しています。だから当然のごとく猫語も通じると思っています。しかし、残念ながら人間は最初から猫語をマスターしているわけではありません。それを知らない猫は、「遊んでほしいのに無視された」「甘えているのに無愛想と言われてしまう」と人知れずもどかしさを感じています。猫が遊びに誘う仕草には次のようなものがあります。

猫が遊ぼうと言ってるサイン

  • 「ニャー」と鳴く
  • 見つめてくる
  • お腹を見せてゴロンと転がる
  • おもちゃを咥えて持ってくるなど

猫が見つめながら「ニャー」と鳴くのは、要求の合図です。さらにお腹を見せてゴロンと転がる仕草が見られたら「遊ぼう」のサインです。猫は警戒心が強い動物なので信頼している相手でない限り、相手の目を見つめたり腹部を見せることはありません。愛猫がこれらの行動を見せてくれた場合は、飼い主さんを心から信頼し甘えてくれているのです。

そして、最も分かりやすいサインはおもちゃを直接持ってくることです。これは全猫共通の行動ではないものの、遊びたいおもちゃを咥えて持ってくる猫もいます。もしも愛猫がおもちゃを持ってきてくれたら、できるだけ気持ちに応えてあげましょう。

どうしても手が離せず、相手をしてあげられない場合も無視はしないでください。「これが終わったら遊ぼうね」や「帰ってきたら遊んであげるね」などと声をかけてあげましょう。

猫は非常に傷つきやすい

猫が傷ついてしまう事柄は、どれも些細なことです。でも、その些細なことに気づけるかどうかが愛猫との関係に影響を与えてしまうのです。猫は一見すると、あまり人に関心がないように思われがちですが、幼い頃から人と暮らす猫は飼い主さんに高い関心を寄せています。そして母猫のように慕い、時にきょうだいや同年代の友達のようにじゃれ合う関係性を求めてきます。

猫は表情から気持ちを読み取るのは難しいですが、ボディランゲージによって多くの情報を得ることができます。日頃から愛猫のお喋りに関心を持ってあげてください。また猫を傷つけてしまう言動も、そのほとんどが無意識にしてしまっているものでしょう。愛猫は何を求め、どのような言葉を好み、なぜ不機嫌になるのかについて意識しながら接するようにしてみてください。

日頃の生活の中で気をつけること

パソコンの邪魔をしたい猫

先の項目では、猫が傷つきやすい我々の言動について紹介しました。猫が人知れず傷つく事柄はまだ続きがあります。次は、普段の生活の中で意識してほしいことについて、いくつかピックアップしていきます。

トイレ掃除を忘れない

猫は綺麗好きな動物です。猫が清潔感を大切にする背景には、やはり野生の本能が関係しています。猫が排泄後、丁寧に砂をかけて排泄物を隠すのは単に几帳面だからではありません。排泄中の臭いから自分自身の居場所を天敵に知られないための工夫だったのです。その排泄物は速やかに除去してあげることが大切です。

忙しさから掃除を忘れてしまうと、トイレを我慢してしまい、その結果膀胱炎や尿路結石などの泌尿器系の病気を引き起こしてしまうことがあります。

また、粗相の原因にもなります。猫は縄張り意識も強いので、多頭飼育をしているご家庭では、我慢してしまう猫が出現しないように気をつけましょう。トイレの数が猫の頭数+1個なのは猫の習性上、なるべくトイレの清潔さを保つためです。1日2回は最低限掃除するように心がけましょう。

来客中の避難場所を確保する

猫は先に述べたように、縄張り意識を持っています。家庭で生活する猫にとっての縄張りは、家全体になります。人間にとって、人を自分の家に招待することは普通の行動です。しかし、猫にとっては異質な行動として見ています。それも当然です。自らのテリトリーに家族以外の存在が踏み入って来るのですから。

恐らく、人間はなぜテリトリーに他者が入ってくることに抵抗感がないのかと疑問に思うのでしょう。そして、いざ来客が訪問してくると警戒してしまうことが多いのです。このように、猫と人とでは来客に対する認識が大きく異なります。来客中は猫への精神的負担を考慮し、安心して隠れられる場所を確保しておいてください。このとき、トイレや水分補給ができるように配慮しましょう。また、無理にお客様の前に連れ出すことも控えるようにしましょう。

適度に遊んであげる

先ほど、遊んでほしいサインを見逃してしまうことで傷ついてしまうと紹介しました。猫はひとり遊びが得意で、それを望んでいると思われがちです。確かに猫は、基本的にひとりでも時間を潰し、退屈をしのぐことができます。しかし、猫も飼い主さんとの関わりを求めています。そして、猫にも個性があるので、中にはより深い関わりを求めてくる猫もいます。

猫というイメージにとらわれずに、愛猫の性格を把握するようにしましょう。構いすぎもストレスになりますが、その逆で、全く構わないこともストレスの原因になってしまうことを意識しておきましょう。

「もうやめて!」のサインに気づく

猫が苦手な人は、「突然噛まれた」若しくは「突然引っかかれた」ということがあります。猫の立場からすると、「もうやめてほしいと何度も伝えたのに無視された」という主張になります。そう、猫は突然攻撃をしてくるのではなく、必ずその前に意思表示をしているのです。そのサインは次のようなものです。

  • 耳が後ろに反れる(いわゆるイカ耳)
  • しっぽをバタンバタンと左右に揺らす
  • 瞳孔が開き目がまん丸になる
  • 唸る、「シャー」という声を発する

上記二つは、犬の喜びを意味する行動に類似しています。猫の場合は不機嫌を表現しているという真逆の意味になるので要注意です。目が丸くなることも、見た目としては可愛らしく見えるでしょう。実際には興奮していることの現れです。可愛いからと無理に触れたり、抱きあげようとすると猫パンチを食らう可能性があります。

また唸り声や威嚇する声にも素早く気づきましょう。これはの声は低い声になります。状況次第では生活音に紛れ込み、なかなか気がつかないこともあります。猫と遊んでいる際はボディランゲージを読み取り、唸り声や威嚇する「シャー」という声がしたら速やかに中断するようにしましょう。これを心がけることによって、不要な怪我やストレスを回避することができます。猫にとっても、不必要に人間を傷つけずに済みます。

低音で大声を発しない

猫にとって低音は「威嚇」を意味する音域になります。人間が低音で大きな声を発すると、猫は威嚇されていると勘違いしてしまいます。逆にソフトな高音ボイスは心地よく感じる声です。猫に話しかけるときは、やや高音で優しく話しかけてあげましょう。ちなみに高音の中でもかな切り声は苦手としています。猫の聴覚は非常に優れているので要注意です。

猫が窓の外を眺める本当の理由

窓の外を眺める猫

猫は日中、窓辺に座り外の景色をよく眺めています。この行動は、猫好きさんの間では「ニャルソック」と呼ばれています。猫はなぜニャルソックをするのでしょう。やはり室内だけでは物足りないのでしょうか。完全室内飼育という言葉が一般的になりつつある現代。それでも尚、猫は自由に出入りできてこそストレスを感じないと信じている方もいらっしゃいます。しかし、これは人間の思い込みです。

猫が窓の外を見る理由

その誤解を招く原因が猫が窓の外を眺める姿が、哀愁漂う姿に見えてしまうことにあります。恐らく、人間が思い込んでいる事柄と猫の丸まった背中が結びつき、外に出たいのだろうという推測に至るのでしょう。そのような思いとは裏腹に、猫は鳥とさえずりや木々が揺れ動く様子を楽しんでいます。窓辺から伝わる空気感によって移ろいゆく四季を味わっているのです。

猫は外に出たいとは思っていません。外の環境は、我々人間が想像するよりも遥かに危険が潜んでいます。一歩家の外に出てしまえば、野良猫のテリトリーに侵入することで喧嘩に巻き込まれ、逃げているうちに自宅に帰れなくなるということが起こります。また交通量が多い地域では、交通事故に巻き込まれるリスクがあります。

猫が楽しく過ごせる工夫を

人間の誤解から、大切な愛猫を外出させてしまうのは大変危険な行為になります。猫は意外と縄張りの範囲は狭く、室内のみでも十分に楽しく過ごすことができます。猫が退屈せずに楽しく過ごすためには、次のような工夫をしてみましょう。

  • 上下運動ができるようにする
  • 狩りに見立てた遊びをする
  • 子猫の場合は、よく走らせるなど

概ね猫は、高所を好みます。高い場所から周囲を見渡すことにより、天敵から身を守ろうとしています。人と暮らす環境の中に危険はありません。天敵であるカラスや蛇も、余程のことがない限り室内に侵入してくることはないでしょう。それでも、猫本来の習性を取り入れることで猫らしく過ごすことができ、ストレス発散に繋がります。

また、食事の前にネズミを捕まえるような遊びを取り入れることで、自分自身の力で獲物を得たと感じることができます。実際には人間が用意したフードであってもより美味しく感じることができ、心が満たされます。そして、猫の年齢に応じた楽しみを提供することも大切です。高齢猫の場合は、穏やかに過ごせること。子猫の場合は、よく眠ると同時に、活発に遊ぶこともストレス軽減のためには重要です。

若い猫が突然走り出すのは、エネルギーが有り余っていることが原因です。よって、ある程度走り回れる環境と、飼い主さんが時間を作って遊んであげることがエネルギー消費に繋がります。室内で生活していても、愛猫の年齢や好みに合った生活環境を整えることで安全に、かつ幸せに過ごせるのです。敢えて危険な橋を渡らせる行為は、猫を喜ばせるどころか危険に晒し、傷つけてしまうのです。

まとめ

人の肩に乗る猫

猫と過ごす日常には、一歩間違うと猫を傷つけてしまう事柄が潜んでいます。それを意識しすぎてしまうのもお互いに疲れてしまうでしょう。

神経質になりすぎずに、最低限命に関わるような事柄には十分注意を払うようにしてください。人間関係における誤解を解く鍵が、しっかりと向き合うことにあるように、愛猫に対する誤解も他の猫や動物と比較せずに、我が家の猫の個性として向き合うことが大切です。

そして悪気はなくても傷つけてしまった場合は、素直に謝ってあげましょう。普段は素っ気ない態度をとりつつも、愛猫にとって飼い主さんはかけがえのない大切な存在です。時間をかけて築き上げてきた絆を大切にしたいものです。

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