猫のトイレトレーニングの方法とコツをご紹介!

猫のトイレトレーニングの方法とコツをご紹介!

猫と一緒に暮らすために欠かせないのがトイレトレーニングです。とは言っても、初めて猫を飼う人にとってはどのように進めたらいいのか分かりませんよね。そこでトイレトレーニングのコツをお伝えしていきます。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

猫のトイレトレーニングが意外と簡単な理由

見上げる猫とトイレ
  • 猫は排泄物を隠せる物の上でトイレをする習慣がある
  • トイレの場所だけ認識させればよい

猫のトイレトレーニングは意外と簡単だといわれています。それはなぜかというと、猫の習性の中に「排泄物を隠せる物、特に砂の上でトイレをする」という行動パターンが組み込まれているからです。野良猫が公園の砂場や花壇にウンチをしているところをみたことはありませんか?あれは、しつけられてあの場所にしているわけではありませんよね。

つまり、その場所がトイレだということを認識してしまえばトイレトレーニングは可能ということになるのです。猫がこの場所はトイレだということを新しく認識するまでにかかる時間は1日から遅くても数週間くらいといわれています。なかにはなかなか覚えられない猫もいますが、根気強くやっているうちに覚えてくれるのであきらめないこと、そしてうまくいかない時にはその原因を探ることが肝心です。

猫のトイレトレーニングのコツ

猫のトイレトレーニングのコツは適したトイレの形と設置場所を知る事です。そのポイントを以下にお伝えしていきます。

  • トイレは猫の体長の1.5倍くらいの大きさが良い
  • トイレは臭いがこもりづらいもの、掃除がしやすいものを選ぶ事
  • トイレの入り口の高さは高すぎず、低すぎない物を選ぶ事
  • 猫砂は猫が気に入るものを選ぶ
  • トイレの設置場所は人通りが少ない静かな場所に置く事

トイレの選び方

猫のトイレ砂
  • トレー型:洗いやすい、臭いがこもらない
  • ドーム型:砂が飛び散らないが臭いがこもる
  • システム型:消臭シーツと併用して使うもの

トイレの大きさは猫の体長の1.5倍くらいのものを選びましょう。あまりにも小さすぎるとトイレをするときに猫が窮屈な思いをしてしまいます。体長の1.5倍くらいあれば、トイレをする前に体を1周ぐるっとまわせて排泄に良い位置を決めて排泄しやすい姿勢をとれるでしょうし、トイレ後に砂をかく動作もしやすいでしょう。また猫は不衛生な場所を嫌いますので、臭いがこもらず掃除しやすいものが良いでしょう。

いちばんシンプルなものはトレー型で、屋根がついていないため匂いがこもりにくいというメリットがあります。また、飼い主の目線から見ると掃除がしやすいという点でも使いやすいでしょう。
ドーム型は屋根がついているため、猫が蹴った砂が外に飛ばないというメリットがあります。猫によっては中にこもった匂いを嫌がる猫もいます。また飼い主からも排泄している様子、排泄物が見えにくいことがデメリットになることもあります。

システム型は上に固まらない砂、下にペットシーツを敷いて使うタイプです。専用の砂が消臭しながらおしっこを通過させ、下のペットシーツで吸収します。ペットシーツは最長で2週間交換不要と謳っているものなどもありますが、ウンチの処理は毎回必要です。専用の砂、シーツを使わなければならない点と、猫によっては専用の砂を好まない猫もいるという点に注意が必要です。

トイレの入り口が高すぎるとトイレに入れない、または入りにくくてそのトイレを使うのをやめてしまう場合もあるので、猫の大きさも考慮して選びましょう。また、トイレを清潔に保つためにもメンテナンスのしやすさも考えた方がよいでしょう。
トレーニングのしやすさから考えると最初はトレー型が使いやすいかもしれません。

猫砂の選び方

猫の密封型トイレ

猫砂にもいろいろなタイプがあります。

  • 鉱物
  • おから
  • シリカゲル

固まりやすさ、砂の大きさ、重さ、値段、トイレに流せるかどうかなどの違いがあります。鉱物タイプは砂が小さいので猫が砂を掘ったときや砂の交換時などに粉が舞い上がりやすいのがデメリットですが、掘ったときの感触が砂に近いことからいちばん猫が好んで使うタイプだとも言われています。

猫にもそれぞれ好みがあり、急に猫砂が変わるとトイレを嫌がる場合も考えられるので、保護団体やショップ、ブリーダーさんのところなどで使っていた砂があれば、どのタイプの猫砂を使っていたかを聞いてまずは同じタイプの砂を使ってみるのもよいでしょう。

トイレの置き場所

トイレトレーニングを始める前に、まずはトイレの置き場所を考えてみましょう。猫にとって快適なトイレの場所とはどのようなところでしょうか。

  • 静かなところ
  • 人が頻繁に通らないようなところ
  • 換気がしやすいところ
  • 食事の場所や寝場所から少し離れたところ

このような場所がトイレの置き場所に適していると考えられます。人間と同じで、猫が安心してトイレができるところが一番適している場所といえるでしょう。

また、トイレを一度設置したらトイレの場所を変えるのはできるだけやめましょう。せっかくトイレの場所を覚えても、場所が移動されていたらトイレの場所が分からなくなってしまうだけでなく、失敗の原因になってしまいトイレトレーニングもやり直しになってしまうこともあります。どうしても移動しなければならないときには、少しずつ移動していって最終的に設置したい場所に移動するようにしましょう。

猫のトイレトレーニングの4ステップ

猫のトイレトレーと砂
  • 1.猫が床の臭いを嗅いだり掘ったりする
  • 2.トイレまで連れて行く
  • 3.トイレをするまで静かに見守り、終わったら優しくほめる
  • 4.1~3を繰り返す

猫はトイレに行きたくなると、床のにおいをかぎながらうろうろしたり、床を掘るような動作をします。これがトイレに行きたいというサインなので見逃さないようにしましょう。このサインを見つけたらすぐにトイレに連れて行ってあげます。寝起き、食事の後、水を飲んだ後、運動した後などがトイレのサインが出やすいタイミングでもあります。覚えておくとよいでしょう。

子猫の場合、トイレだということが分からずに砂で遊んだりしてしまうこともありますが、根気強く見守りましょう。何回かやっていくうちに、そこがトイレだということを認識してくれるようになります。
上手にトイレができたらほめてあげることも忘れずに。

猫がトイレトレーニング中に失敗した時の対処法

トイレに居る猫
  • 場所をかえる
  • トイレの容器や砂をかえる
  • トイレの容器と砂を清潔にする
  • マーキング、尿スプレーではないのかよく観察する
  • 去勢・避妊手術をする
  • 泌尿器系の病気はないか、動物病院でチェックしてもらう
  • 失敗した場所にトイレを置いてみる
  • トイレの数を増やす

猫のトイレトレーニングは比較的カンタンとはいえ、なかにはなかなか上手に進まない場合も考えられます。そのような時は、トイレの場所を変えたり、猫砂の種類を変えたりしてみるのもよいかもしれません。

猫は少しでも気に入らないと使わなくなってしまうこともあるほどデリケートな子もいます。猫はきれい好きな動物なのでトイレが汚れていることも原因のひとつにあげられます。トイレは最低でも1日1回は掃除をしましょう。排泄物を取り除くだけではなく、定期的に砂も全部交換しましょう。

トイレは覚えたけれど、トイレ以外でのおしっこが多いという場合、マーキング、尿スプレーの可能性も考えられます。大概は去勢、避妊していない猫にみられる行動ですが、他の猫の行動から学習して行う場合もあります。トイレトレーニングとは別の問題ですので動物病院で相談してみるとよいでしょう。

また、猫に多い泌尿器系のトラブルは1歳未満の猫でも起こることがあります。トイレの失敗が多い場合、泌尿器系の異常がないか動物病院でチェックしてもらった方が良いでしょう。

どうしてもトイレじゃない場所でしてしまった場合は失敗した場所付近にトイレを移動してあげるとうまくいく事があります。トイレの周りやすぐ近くにトイレをしてしまう場合、トイレの隣にもう一つトイレを置いてあげると解決することもあります。まずはトイレでおしっこやウンチをしてもらう必要がありますのでうまくいかない時は猫の行動をよく観察してみてください。

性格やそれまで生活していた環境によっては、砂がないところでトイレをする猫もいます。洗面器や段ボール箱、また床に置いてある新聞や雑誌の上がトイレになってしまう場合もあります。トイレのしつけは最初が肝心ですので、トイレをまだ覚えていない猫ちゃんをそのような物がある場所で自由にさせることは避け、失敗例を体験させないようにしましょう。

砂がないところをトイレに使う猫に砂のトイレを使ってもらいたい場合には、生活スペースをケージなどに限定した上で最初は広く薄く砂を敷き、その上でトイレをするようになったら、徐々に砂を敷く面積を狭めながら砂の量を増やし、砂に慣らしていきましょう。

猫のトイレトレーニングには根気が必要

トイレ紙をかじる猫

猫がトイレ以外の所でおしっこやウンチをしてしまっても、叱ったり叩いたりしてはいけません。トイレに慣れるまでには時間がかかる猫もいるものです。そのような場合には根気が必要です。焦らずに行いましょう。

トイレ以外の所で粗相をしてしまったときには、処理をした後に匂いが残らないように消臭しましょう。おしっこやウンチのにおいがついていると、そこがトイレだと間違って認識してしまいます。なかなかトイレを認識してくれない場合には、トイレの中に猫のウンチやおしっこを拭いたティッシュを入れてみるのもよいかもしれません。

猫のトイレトレーニングの開始時期

子猫のトイレ

子猫の場合、生後3週間くらいになると自分でおしっこができるようになります。おしっこをしているのを見つけたらトイレトレーニングを開始しましょう。
成猫の場合、トイレの仕方は分かっているので家に招き入れたらすぐに開始できます。

まとめ

猫とトイレットペ-パー

猫のトイレトレーニングには焦りは禁物です。猫それぞれのペースにあわせて進めていきましょう。もし、どうしても上手にできない場合は病気がかくれている場合や避妊去勢手術によって改善することもありますので、動物病院で相談してみるとよいかもしれません。猫と一緒に生活していくうえで欠かせないトイレトレーニングです。猫が気持ちよくトイレをできるようになってくれるとうれしいですね。

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