猫のトイレを置く場所①飼い主が排泄物を確認できる場所
暗めで静かな場所のトイレを好む猫もいますが、掃除が行き届かなかったりと衛生上問題も出てきます。排泄物は健康か病気かを知るバロメーターにもなりますし、冬に増える猫の血尿も見つけられない程の暗い場所は、万が一猫が病気になってしまった場合、病院に連れて行くのが遅れます。
そうなっては大変ですので毎日飼い主がチェックできる、掃除もし易い、猫が嫌がらない場所になります。なので、部屋の中の端で寝床から離して置くのがベストなのかもしれません。
猫のトイレを置く場所②安心・安全な所
人間のトイレスペースに猫のトイレを置いて、ドアを少しだけいつも開けておくという方法もあり、電気は点くし、掃除はし易いし、換気扇はあるしで一見良さそうです。しかし、何かの拍子で猫のトイレ中にドアが閉まってしまい猫が閉じこめられたり、間違って便器に落ちたりといった事故を経験すると、飼い主が後でドアストッパーや便器を閉じるのを徹底しても、一度怖い思いをしたトイレには猫は行きたがりません。
トイレの中に猫のトイレを置く場合は設置した日から絶対大丈夫なようにしていただき、事故の無いようにしてあげなければいけません。
猫のトイレの置き場所は猫が決める
トイレは結局猫に合わせた場所がいい
猫がトイレの失敗をするのは病気の場合もありますが、多くは「トイレが好みではない」「場所が嫌い」という理由です。
部屋の隅に置いてみたり、廊下の端に置いてみたり・・・やっぱりトイレなので目に付かない場所にトイレを設置したいものですが、犬みたいに『しつけ』はほぼできません。猫は綺麗好きなので寝床の近くも嫌がります。寝床から少し離れた安心できる場所が猫にとっては快適なトイレの置き場所で、結局飼い主も失敗されるよりはストレス無く掃除もできます。
猫は生まれてからトイレを覚えるまでは、母猫が排泄のお世話をしてくれます。そして成長していくにつれ、母猫を真似てトイレで排泄をするようになります。
トイレのしつけは、比較的犬より簡単です。砂を置いてあげるとすぐに排泄してくれます。赤ちゃんの頃は、母猫や兄弟猫と同じようなスタイルで失敗も少なく、飼い主も困らない程です。
意志がはっきりしてくる離乳後
離乳が完了したら、自分の意志がはっきりしてきます。ご飯とトイレに対してもこだわりがでてきます。中には飼い主様のスタイルに合わせてくれる良い子猫もいますが、砂なのかペットシートなのかも好みが分かれます。
決められたトイレにも行かず、ソファーの上や座布団の上に排泄してしまう猫ちゃんもいます。
猫のトイレの置き場所を変えるときは?
猫は環境の変化に敏感なためトイレの置き場所を変えるだけでも猫にとっては大きなストレスとなってしまいます。トイレの場所をいきなり変えてしまうと粗相の原因になったり、トイレするのを我慢してしまいます。
猫にとって快適で安心できる場所が好ましいですが、移動の際のストレスをあたえてしまっては意味がなくなってしまうため注意する必要があります。
特に別の部屋に移動させる場合は一気に変えてしまうと「いつものところにトイレがない!」と混乱し大きなストレスとなります。なるべくストレスをあたえないように1〜2週間程期間をかけて徐々に移動させ、新しいトイレの場所を教えることです。
理想のトイレの数は頭数よりプラス1個なので、今置いてあるトイレをそのままにし移動したい場合に新たにトイレを設置する方法もあります。
トイレを新たに増やす際は、猫砂を全部新品にするのではなく、あえてその猫のニオイがついた古い猫砂を混ぜておきましょう。そうすることで自分のニオイがあるため安心してトイレを使ってくれます。
猫のトイレの場所に関するまとめ
健康な猫の排泄物は臭くて当たり前。臭いが無いのは病気のサインです。
猫が健康に快適に生活するには飼い主がある程度譲歩し、見た目が気になっても、臭いが気になっても、掃除をこまめにするなどで、猫にとっての良いトイレ環境を作ってあげるのが飼い主の役目だと思います。