猫の肉球の正体と名称
肉球の正体と名称について
猫の肉球は、ぷにぷにしていますよね。あのぷにぷにの正体は、なんと『脂肪』なんですね。表面は厚い角質に覆われて、その中に脂肪が詰まっているんです。
肉球は一括りに『肉球』と呼ばれていますが、猫の肉球の前足の指5つ、後ろ足の指4つを示す名称が、実はあるんです。
では、これから説明して行きますが、分かりづらい場合は自身の手や足と照らし合わせて、猫の肉球の部位を見ると分かりやすいかも知れません。
猫の前足
前足は人で言うところの手にあたりますね。人で例えると親指、手の付け根にある肉球1つを『手根球』(しゅこんきゅう)と呼びます。
人で例えると手の指にあたる部分の肉球4つを『指球』(しきゅう)と呼びます。
人で例えると手の平、真ん中の山形の肉球1つを『掌球』(しょうきゅう)と呼びます。
猫の後ろ足
続いて、後ろ足です。後ろ足は人で言うところの足にあたります。前足のような親指はなく、人で例えると足の指にあたる部分の肉球4つを『趾球』(しきゅう)と呼びます。前足の指球とは漢字が異なるのが特徴です。
人で例えると足裏や踵にあたる部分の山形の肉球1つを『足底球』(そくていきゅう)と呼びます。
犬と猫の肉球の違い
猫と犬、肉球の違いとは
猫の肉球はぷにぷにで柔らかいのに、どうして犬の肉球は固いのか、気になりますよね?。実は猫と犬の先祖が育った環境が犬と猫の肉球に深く関係していたんです。では猫と犬の先祖の話しについて深く掘り下げて調べてみました。
猫の肉球
猫の先祖である、リビアヤマネコの生息地が北アフリカから西アジアの温暖な地域だったのでリビアヤマネコの肉球は熱を逃がすための汗腺が発達して、しっとりと柔らかくなり、また柔らかい肉球を利用して獲物を狙うときの消音や顔の手入れを行っていました。
つまり、先祖のリビアヤマネコの肉球と同じ機能を持つ現代の猫達の肉球は、先祖のリビアヤマネコから受け継いだものということになります。
また猫の肉球も住んでいる環境に適した肉球に変わるので外飼いの猫で、アスファルトが多いなど、足元が固い場所によっては、肉球の角質が厚くなり、犬のようにガサガサになることがあるようです。
犬の肉球
犬の先祖で知られるオオカミは、寒いシベリア地方に住んでいたとされます。その為、厳しい寒さから足を守れるように角質が固く、分厚い肉球になりました。
犬の肉球も猫と同じく、先祖のオオカミから受け継いだものということですね。
また犬の肉球は寒さだけではなく、熱さの両方に耐えれる人間のブーツのような役割をしています。先祖のオオカミ達はそれだけ厳しい寒暖の差がある環境の中を生き抜いて来たと言うことになりますね。
猫の肉球の色は毛色で決まる
猫の毛色と肉球は深い繋がりがあるようで、毛色で肉球の色がほぼ決まると言うことが判明しました。「どの肉球が、どの毛色になるのか」気になって調べてみましたので、いくつかご紹介していきます。
基本の肉球の見分け方
- 毛色が濃い色は、肉球の色が濃い
- 毛色が薄い色は、肉球の色が薄い
これはどの猫にもあてはまり、黒猫はあずき色のような黒い肉球、白猫は薄いピンク色、キジトラはこげ茶というように毛色の濃淡で、肉球の色と濃さが変わるようです。また三毛猫のような複数の毛色を持つ猫は、ピンク、黒、あずき色、など三色の肉球を持ちます。
まとめ
猫好きなら触らずにはいられない猫の肉球ですが、ぷにぷにの理由と機能が備わっていたことが分かりましたね。そして猫の毛色と肉球の繋がりは、大変興味深いので、猫を飼っている飼い主様は是非、飼い猫の毛色と肉球を確認してみるのもいいかも知れませんね。