肉球の機能
猫の特徴と言えばプニプニとした肉球をイメージする人が多いのではないでしょうか。犬を飼育した経験がある人は同じ肉球でも触り心地が違うことに気付くと思います。なぜプニプニとした肉球を持つのかを探ると、納得する理由があることが分かりました。
クッション機能
飼い猫が物音を立てずに近寄ってきて、側にいることに気が付かずに驚いたという経験を持つ飼い主は多いと思います。猫は柔らかな肉球があることで足音を消して歩くことができるのです。この機能は、狩りをするときも発揮されます。猫の狩りは獲物を待ち伏せて行います。獲物が動かなくなると、距離を詰めて襲い掛かるのですが、足音があっては獲物に逃げられてしまうので、肉球のクッションがとても大切なのです。
また、高い場所から飛び下りるときも、体の柔軟性と肉球のクッションがあることで安全に下りられます。
汗をかく
猫が唯一汗をかけるのが肉球です。気温が暑いときは肉球が湿り体温を調整することができます。また、肉球が湿ることで滑りづらくなり、木登りや高い場所から下りるときにも役立つのです。足の裏からはフェロモンも出ています。歩くことでフェロモンを付け縄張りをアピールしています。
肉球を労わってあげる
色々な機能を持った肉球は敏感な部分でもあり、大抵の猫は触られるのを嫌がります。ですが、人間と同じように猫の手にもツボがあるので、ただ触るのではなくマッサージを兼ねて触ってみてはいかがでしょうか。
マッサージを始める前は、猫を撫でてリラックスさせます。肉球の大きな部分(掌球、足底球)を優しく押したり、爪の近くにある小さな肉球(指球、趾球)を軽く揉んだりします。前足の離れたところにある肉球(手根球)の下には心を落ちつかせるツボがあるそうです。
肉球のマッサージ中は、猫の表情を見て気持ちよさそうにしているか確認してみてください。嫌がったらやめるようにしましょう。
猫の指紋、手相
猫の指紋
猫は人間と手の構造が違うため、指先が見えません。そのため猫に指紋は存在しないのですが、「鼻紋」と言って鼻の部分の模様が人間でいう指紋となっています。鼻紋があるのは猫、犬、牛だそうです。「鼻紋で猫の登録」という未来が来るかもしれませんね。
猫の手相
猫の肉球を見ても手相と言えるようなシワは見当たらないかもしれませんが、掌球の形でする占いがあるんですよ。どれも同じような形と思うかもしれませんが、この占いでは10以上の形の違いから占いができます。愛猫の掌球の形が気になりますね。
まとめ
猫の肉球には、体温調整やクッション性など生きていくうえで大切な機能を持っています。子猫の頃は柔らかく、年齢とともに固くなりひび割れてしまうことや、ケガをすると治りにくいという特徴もあるので、肉球のマッサージの時に確認してみるというのも良いですよね。肉球用保湿クリームも販売されています。毎日の健康チェックに肉球ケアを取り入れてみてはいかがでしょうか。