猫の内臓を徹底解説!それぞれの役割や不思議、病気について

猫の内臓を徹底解説!それぞれの役割や不思議、病気について

猫は野生に生息していたときに生き抜いていくために「内臓を自在に動かせる」という驚くべき機能が備えています。猫の内臓でそれぞれの役割や、機能、なりやすい病気なども気になりますよね。そこで今回は「猫の内臓を徹底解説!それぞれの役割や不思議、病気について」ご紹介させていただきます。

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猫は内臓の位置を動かせる!

布団の上でひっくり返る猫

猫は、内臓の位置を動かせるというのは本当なのでしょうか。
人間は体に備わっている内臓を自在には動かすことはできませんよね。しかし、同じ哺乳類の猫は内臓の位置を動かせると言うのです。ではそれは事実なのでしょうか。

猫が狭い所を通れるのは内臓を動かせるから

猫は一緒に暮らしていると、扉の隙間や窓のほんの少しの隙間など、「絶対通れない」と思う幅にしていても通り抜けてしまいますよね。これは、猫が体の内臓の位置を自在に動かしているからなのです。

窓や、扉、建物やフェンスなど、何でも狭い隙間を通り抜けることができます。通り抜けるときに内臓の位置を動かし、通り抜けた後には元の位置に戻すこともできます。

ちなみに、猫が自分の幅よりも狭いところを通り抜けることができるのは、内臓を動かせることもですが、「鎖骨がないこと」も理由のひとつです。

猫は内臓を自由自在に動かすことができるので柔軟性に優れ、あちこちを通り抜けることができるんですね。

猫の内臓の役割

伏せてこちらを見つめる猫

猫の内臓の役割はどのようなことがあるのでしょうか。
猫は人間と同じ哺乳類なので内臓の構造もそっくりです。しかし、猫の内臓の働き方に若干の違いがあったり、配置が違ったりすることもあるようです。そこでここでは、猫の内臓の役割についてご紹介させていただきます。

猫の内臓は、

  • 腎臓
  • 膀胱
  • 肝臓
  • 食道
  • 気管
  • 心臓
  • 小腸
  • 大腸
  • 膵臓

を備えています。人間とは配置が違うものの、備わっている臓器は同じのようです。
具体的な役割についてご紹介させていただきます。

腎臓

猫の内臓の中でも大切な役割をしているのが腎臓で、猫の病気になりやすい場所のひとつでもあります。腎臓は背中側に2つあり、老廃物を濾過する働きをしています。

猫はこの機能によって1日に1.5リットルを尿として排泄することができます。しかし、猫は死因の第1位でもある「腎臓病」を発症しやすい動物です。腎臓に炎症が起こる腎炎、老廃物を濾過することができなくなる腎不全など、内臓の中でも病気になりやすい部位です。

膀胱

猫の内臓の中にある膀胱は、腎臓から送られてきた尿を溜める袋の役割をしています。
猫の膀胱容量は100mlあり、ここに尿を一時的に止めておく機能があります。しかし、猫もトイレを我慢してしまうと膀胱炎、そして結石ができると尿結石などになってしまうこともあります。

肝臓

猫の内臓の中にある肝臓は、

  • タンパク質、脂質の代謝をする
  • アンモニアを尿素に変換する
  • 解毒作用がある
  • アルブミンの合成
  • タンパク質、脂質からぶどう糖合成

など様々な役割を果たしています。また「ビタミンCを合成する」という、猫には人間にはない役割もこの肝臓は担っています。猫の肝臓は炎症を起こすと肝炎、硬くなってしまう肝硬変などの病気になりやすいです。

猫の内臓の中にある胃は食べ物が停留する場所です。
役割としては、

  • 胃酸で食べ物を酸性に保つ
  • タンパク質を分解する

などの働きがあります。猫も人間と同じように胃潰瘍、胃炎などを発症してしまうとがあります。

食道

猫の内臓の中にある食道は、食べ物を口から摂取したときに胃に通る器官です。食道が炎症を起こす、食道炎などを引き起こしてしまうことがまれにあります。

気管

猫の内臓の中にある気管は空気の出入りをする役割があります。口や鼻、肺などとつながっており、鳴き声を発することができるのもこれのおかげです。そして猫にも気管支炎などがあり、原因はこの部位にあります。

心臓

猫の内臓の中にある最も大切なのが心臓です。心臓は人間と同じような役割があり、全身に血液を循環させるポンプの役割を果たしています。猫は全身に330~350mlほどの血液を保有しており、この血液を管理しています。
猫の心臓は心不全や心筋症を発症することがあります。

猫の内臓の中にある肺は、酸素と二酸化炭素を交換して呼吸をさせる役割を果たしています。
猫の肺の表面積は20㎡あります。猫の肺は炎症を起こした肺炎、肺胞が壊れてしまう肺気腫などの病気があります。

小腸

猫の内臓の中にある小腸は、摂取された栄養を体内に吸収する役割があります。腸が炎症を起こす腸炎や、塞がってしまう腸へいそくという病気があります。

大腸

猫の内臓の中にある大腸は、食物繊維の発酵をさせる役割がある場所です。大腸の機能が年齢によって衰えたりすると、便秘などを引き起こしてしまうきっかけとなる部位です。

猫の内臓に関する病気

ベロを出して横になる猫

猫の内臓に関する病気は、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。

猫は遺伝などが原因によって、どうしてもなりやすい病気があります。日頃から具体的な病気や症状、原因を飼い主が知っておけば、予防をすることができたり、早期発見したりすることにつながります。

そこでここでは、猫の内臓に関する病気についてご紹介させていただきます。

心筋症

猫の内臓の中にある心臓が原因で病気になってしまうのが「心筋症」です。心筋症は完治がしにくい病気として知られています。猫の心臓の筋肉である心筋に異常が起こることが原因で発症し、

  • 息がしにくそう
  • 息が荒い
  • ぐったりとしている
  • 元気がない
  • 食欲がない

これらのような症状があげられます。
大型の猫が発症しやすいと言われており、心筋症になってしまうと根治治療は見つかっていません。それにより、投薬によって血栓の予防をし続けるようになるという病気です。

慢性肝炎

猫の内臓の中にある肝臓が病気になるのが「慢性肝炎」などです。
慢性肝炎はウイルスや寄生虫が原因によって肝炎になり、そのまま慢性化してしまうというものです。慢性肝炎を発症すると、

  • 食欲がない
  • 体重が減る
  • 頻繁に嘔吐をする
  • 歯茎に黄疸が見られる

などといった症状があげられます。
この慢性肝炎は老猫が非常になりやすい病気ですので、15歳以上の猫には特に注意が必要です。

慢性腎不全

猫の内臓の中にある腎臓が病気になってしまうことで、よく知られているのが「慢性腎不全」です。慢性腎不全は糖尿病などが原因によって引き起こされることもあり、腎不全になってしまうと腎臓がほぼ機能しなくなってしまいます。
慢性腎不全になると、

  • 水ばかり飲む
  • 尿が多い、少ない
  • 毛がパサパサになる

などといった症状があげられます。
私の愛猫も、現在こちらの病気と闘病中ですが、この病気は猫の死因の第1位とも言われており、特に

  • ペルシャ
  • アビシニアン

などの品種がなりやすいと言われています。

まとめ

隙間に入り込む猫

猫の内臓は驚くべき能力があり、自由自在に動かして移動をさせることができます。この機能があることによって「狭い隙間を自在に通り抜ける」ことができます。

猫の内臓には人間と同じ臓器が備わっています。その内臓の中には、猫の病気を発症しやすい腎臓、心臓、肝臓などもあります。日頃から症状がないかを確認しながら過ごすようにしてください。

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