【保護猫】猫の年齢の推定方法【迷い猫】

【保護猫】猫の年齢の推定方法【迷い猫】

猫の年齢によって食事や運動などのケア方法が変わってきますが、保護猫ちゃんの場合は年齢が分からず困ってしまいますよね。動物病院やペット保険などへ情報を申告する際にも、保護猫ちゃんの年齢を推定する必要があります。今回は「猫の年齢の見分け方」について解説いたします。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

明らかに子猫の場合

芝生にいる子猫

まずは、保護した猫が明らかに子猫である場合の推定方法です。子猫の成長はとても速いので、産まれた日が1ヶ月違うだけで大きな差が出てきます。そのため、成猫に比べると年齢の推測もしやすいです。

生まれた直後

被毛が薄くて毛並みが悪く見えます。目も開いておらず、耳も聞こえていません。

生後1週間~3週間

目が開き、耳が聞こえるようになります。よちよちと自分で歩き始める頃です。体重は200g前後です。生後3週間になると補助は必要ですがトイレを覚え、好奇心旺盛になる頃です。体重は300g前後です。

生後1ヶ月~2ヶ月

生後1ヶ月ほどで乳歯が生え始めます。見た目がすっかり子猫らしくなる頃です。生後1ヶ月の頃は体重は400g前後ですが、生後2ヶ月となると1kg前後まで成長します。乳歯が生えそろっている様子なら生後2ヶ月程度だと推測されます。

生後3ヵ月~5ヶ月

目が子猫特有の青い色(キトンブルー)は、生後3ヶ月頃までに自分の瞳の色に変わっていきます。そのため、瞳の色がキトンブルーではない場合は生後3ヵ月を過ぎていると考えられます。(もともと青い目の子は分かりづらいかもしれません。)そして、生後3ヶ月から5ヶ月の期間に乳歯が抜け始めます。

生後6ヶ月

生後6ヵ月になると、体重は2.5~3.5kgほどになります。永久歯が生えそろっている場合には生後6ヵ月を過ぎています。そして、成熟が早い子の場合は発情のサインが出始める頃です。

生後9ヵ月

顔つきも幼さを残し身体のラインもほっそりしていますが、成猫と同じくらいの大きさになります。メス猫の場合、この頃には発情のサインが現れています。

歯の状態

口を開けた猫

歯の状態に年齢が表れやすいので、保護猫ちゃんの歯を観察してみましょう。永久歯に生え替わっていて色も白くてきれいな場合は1歳程度でしょう。

すこし黄色く着色が見られる場合には1~2歳、歯石が見られる場合には3~5歳程度と考えられます。歯が欠けていたり抜け落ちたりしている場合には7歳~老猫である可能性が高いです。

毛並みの状態

長毛の野良猫

猫は毛並みに体調や年齢が表れやすいと言われています。毛並みがツヤツヤである場合は3~5歳程度、口の周りに白髪が生え始めている場合には6歳以上と考えられます。8歳を過ぎると毛並みがボサボサしやすく、10歳を過ぎると身体にも白髪が目立ってきます。

まとめ

3匹の野良猫

我が家にも保護猫が2匹おりますが、2匹とも生後2ヶ月と3ヶ月の子猫の時に保護したため年齢を推測しやすかったです。生後2ヶ月と推測された子は、生後3ヵ月と推測した子よりも一回り小さく感じました。

そして、今年11歳になる先輩猫は最近毛がか太くなったように感じ、ボサボサと割れやすいようになりました。このように、猫も見た目に年齢が表れてきます。

保護した猫の年齢を見極めるポイントは、歯の状態、被毛の状態、目の状態。明らかに子猫の場合には体重、目の色の変化、乳歯か永久歯かなどで推測してみましょう。

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