野良猫の赤ちゃんを見つけたら
道で途方にくれている野良猫の赤ちゃんを見つけたら、「かわいそう」と思ってとにかく保護をして連れ帰りますよね。
しかし、連れ帰った後には「どうすればいいのだろう?」と悩んでしまうこともあると思います。そこでここでは、野良猫の赤ちゃんを見つけたら、何をすべきかについてご紹介させていただきます。
保護をする
捕まえ方のおすすめは、餌を与えて食べているときに抱っこをしたり、おやつなどでおびき寄せたりするようにしましょう。
野良猫の赤ちゃんを手で直接触るときには、引っ掻かれたり怪我をさせられたりすることがないように気を付けてください。
保護の仕方
- 親猫が近くにいないか確認
- 野良猫の赤ちゃんを餌やおやつでおびき寄せる
- 野良猫の赤ちゃんを捕まえたらバスタオルで包んであげる
野良猫の赤ちゃんを見つけたら、「親猫はいないか」ということを確認してから保護をしましょう。子猫は餌をきちんと食べていなかったり、何らかの病気や感染症になっていたりすると生存率も下がってしまいます。
保護の仕方としては、衰弱をしている場合には、バスタオルなどに包んであげてください。また、檻などで無理やり捕まえないようにしてください。
動物病院に連れていく
野良猫の赤ちゃんを拾ったあとには、すぐに「動物病院」へ連れていきましょう。
- 衰弱していないか
- 重い病気になっていないか
- 食べ物を十分に食べているか
などの健康状態をチェックしてもらいましょう。そして、野良猫の赤ちゃんは外の環境にいたわけですから、
- 感染症
- ノミダニ
などに侵されていることもあります。動物病院で健康状態をチェックしてもらったときに、感染症などの有無の検査を受け、飼い主にうつってしまうことがないように予防接種を受けましょう。
費用としては初診料や診察料、予防接種費用などで軽く1万円は越えるでしょう。
しかし、野良猫の赤ちゃんや一緒に過ごす人の今後のことを考えると、きちんとしておいてあげてくださいね。
本当に野良か?
野良猫の赤ちゃんを保護したときには、「本当に野良猫かどうか」ということを調べなくてはいけません。野良猫の赤ちゃんに実は飼い主がいるとすれば、その人は必死に探しているはずです。
ですので、野良猫の赤ちゃんを保護して動物病院へ連れていった後には、
- 保健所
- 警察署
などで迷子届が提出されていないか、また近くのペットショップなどで張り紙が出ていないかなどを問い合わせて確認するようにしましょう。
また、野良猫の赤ちゃんに首輪がついていたり、ICチップが埋め込まれていたりしないかも確認してください。ICチップは、埋め込まれていると動物病院などで住所や飼い主の情報を調べることができます。
飼うのか、里親に出すのか?
動物病院で予防接種を受け、野良猫の赤ちゃんに飼い主がいないと分かれば
- 保護をした人が飼うのか
- 里親に出すのか
という決断をしなくてはいけません。保護をした場合には、餌やミルクなど次にご紹介するポイントを押さえて飼ってみてください。
また、保護した野良猫の赤ちゃんを里親に出す場合にはきちんと責任感を持って飼ってくれる人を見つけなくてはいけません。
野良猫の赤ちゃんを家で飼うときの5つのポイント
野良猫だったということと、まだ赤ちゃんだということを踏まえると、家で飼うときには様々なことに配慮をしなくてはいけません。そこでここでは、野良猫の赤ちゃんの飼い方についてご紹介させていただきます。
子猫用の食事を与える
野良猫の赤ちゃんを保護した後に飼う場合、一番大切なのが「食事」です。子猫の食事は、成猫の食べるものとは異なります。
まだ小さな赤ちゃんの場合は、固形のキャットフードではなく「離乳食」や「ミルク」を与えることになります。
体重がまだ500gになっていない赤ちゃんである場合には、ミルクを与えて育てましょう。
ミルクは猫専用のものを用意してあげて、記載されてある分量を与えてあげましょう。子猫の時期には体調を崩しやすく、下痢を引き起こしてしまうと脱水などにもなりやすいので気を付けてあげてくださいね。
トイレをしつける
子猫のトイレはうまくできないのが当たり前で、野良猫ならばしつけをされていないのが当然なので、根気よく習慣をつけてあげなくてはいけません。猫はトイレをしたくなると、
- カリカリと地面を掻く
- 周辺を嗅ぎだす
- 落ち着きがなくなる
などの行動がみられます。この、トイレがしたい行動があれば、野良猫の赤ちゃんをトイレに連れていってあげましょう。生後数か月までは、濡らしたティッシュなどでお尻を刺激しないとうまくおしっこができません。
繰り返しサポートしてあげてください。何度もトイレの場所に連れていくことで、自然と覚えてくれますよ。
安心できる寝床を作ってあげる
野良猫の赤ちゃんを飼い始めたときには、きちんと安心して眠れる寝床を作ってあげなくてはいけません。寝床は汚れても大丈夫なバスタオルなどを敷いてあげましょう。
パーソナルスペースとなるキャットハウスなどの準備がすぐにできないときには、段ボール箱などで代用をしましょう。
部屋は寒くないか、暑くないかなどの温度調整もきちんとしてあげてください。
先住猫とはしばらく隔離をする
元々猫を飼っている場合、先住猫にとっては新しい保護をした猫の赤ちゃんの存在がストレスになってしまう可能性もあります。ですので、まずは隔離をして存在に気づかせるようにしましょう。
突然対面をさせてしまうと、喧嘩をして怪我をしてしまう可能性もあります。
また、動物病院できちんと予防接種を受けるまでは、先住猫に病気をうつしてしまう可能性もあります。これらのようなことを踏まえて、まずは隔離をするようにしましょう。
隔離して、少しずつ勘づいているようであれば、部屋を分けて解放するなどしてあげてみてください。
お風呂に入れる
猫は元々、水が大の苦手です。それなのに、子猫を無理やりお風呂に入れてしまうとストレスになったり、パニックになったり、怯えてしまったり、飼い主に寄り付かなくなってしまうことがあります。
野良猫の赤ちゃんを保護したときには、ノミやダニが気になるかもしれませんが、お風呂で駆除をすることはできません。
ですので、お風呂は環境に慣れてきてからいれてあげてください。
野良猫の赤ちゃんを里親に出す
野良猫の赤ちゃんを保護しても飼うことができずに里親に出す場合、「誰に?どうやって?」と悩んでしまいますよね。そこでここでは、野良猫の赤ちゃんを里親に出す場合の方法についてご紹介させていただきます。
身内や知り合い、友達に声をかける
まず一番は、身内や知人や友達、職場の人に声をかけてみましょう。猫好きな人であれば、野良猫の赤ちゃんを飼いたいと言ってくれる方もいるかもしれません。
もし見つからなければ、お世話になっている美容室や習い事の先生など、なるべく身近なところで飼ってくれる人を探してみましょう。
SNSで募集をする
身近なところで野良猫の赤ちゃんの里親を見つけることができなかったときには、SNSを利用してみましょう。フェイスブックやTwitter、ホームページ、フリーペーパーなどを使えば、近くに住む人から声がかかることもあります。
保護団体へ依頼をする
こちらは最終手段でありますが、野良猫の赤ちゃんを動物愛護団体へ預けて、里親を探してもらう依頼をしてみましょう。動物愛護団体の里親会などを利用すれば、猫を飼いたいと思っている人がたくさん来てくれます。利用してみてください。
ペットショップに依頼をする
ペットショップは、猫を飼いたいと思っている人がたくさん来ますよね。どうしても野良猫の赤ちゃんの里親を見つけることができないときは、近くのペットショップや動物病院に相談をしてみてください。
相談をすれば、張り紙などをさせてくれることもあるようです。
まとめ
野良猫の赤ちゃんを保護したら、まずは動物病院で健康状態をチェックしてもらいましょう。巡り会えた野良猫の赤ちゃんは、保護をしてくれたことをきっと感謝しているはずです。
できれば手放さずに育ててあげてくださいね。