猫はどのくらいの頻度でまばたきをするの?
猫をよく観察していると「あまりまばたきをしていない」ということに気づきます。人間目線で考えると「まばたきをあまりしないのに、なぜ平気なの?」「まばたきの回数が少ないとドライアイになるのでは?」と気になりますよね。
そこで、今回は猫があまりまばたきをしなくても平気な理由などについて、紹介していきましょう。
そもそも、猫は約30秒に1回程度の頻度でまばたきをします。過去の研究によると、5分間以上まばたきをしなくても平気だった猫もいるようなので、猫の目はかなり長い間潤っていることが分かりますね。
猫がまばたきをあまりしない理由
それでは、猫があまりまばたきをしない理由についてみていきましょう。人間にはない猫の目の仕組みについて解説していきます。
1. 第三眼瞼があるから
猫には「第三眼瞼」という部分が存在します。猫の目の内側には「第三眼瞼」とよばれる白い膜があるのをご存じでしょうか。
人間にはない部分ですし、普段猫が目を開けている時は「第三眼瞼」が見えることはないため分かりにくいかもしれませんが、猫の睡眠中などに目元をみると、白い膜(第三眼瞼)が見えることがあります。この「第三眼瞼」によって涙を分泌できるのです。
2. 人間よりも涙の量が多いから
猫は人間よりも多く涙を分泌できるようになっています。人間は5分で約10mm程度の量しか涙を分泌することができます。
それに比べ、猫は1分で約10~20mmもの涙を分泌できるのです。「第三眼瞼」にある涙腺のおかげで、こんなにたくさんの涙を分泌できているので、人間と猫のまばたきの頻度が異なるのも納得できますね。
猫がまばたきをするのはどんな時?
猫はあまりまばたきをしない生き物とはいえ、全くまばたきをしないわけではありません。それに、まばたきをすることによって自分の気持ちを伝えていることもあるのです。
それでは、猫は一体どのような時にまばたきをしているのか簡単に紹介していきましょう。
挨拶を交わしたい時
猫は挨拶としてまばたきをすることがあります。猫のまばたきは基本的に「好意」を意味しています。そのため、まばたきで挨拶することにより「あなたに敵意はないですよ」と伝えているのです。
「大好きだよ」と伝えたい時
信頼している飼い主さんに対してまばたきをしている場合、まばたきによって「大好きだよ」と伝えている可能性も考えられます。敵意がないのはもちろん、それ以上の好意を抱いている時にまばたきする猫もいるのです。
まとめ
今日のねこちゃんより:ルチア / ♀ / ラグドール / 0kg
猫が長い間まばたきをしなくても平気なのは「第三眼瞼」があるからなのです。人間のように頻繫にまばたきをあまりしないからといって、ドライアイになっているというわけではないので、猫を飼っている人はぜひ覚えておいてください。