猫が避妊手術後に性格が変わる理由
計画的な出産を除いて猫を飼っている飼い主の方の多くが猫の避妊手術や去勢手術を行います。勿論、避妊手術や去勢手術を行うことで猫達の体に負担をかけることになりますが飼い主にとって望まない出産を無くすために必要になります。
そこで、猫は避妊手術を行うと性格が変わると言う話を聞くことも多いのではないでしょうか。「今の猫の性格を変えたくない!」という飼い主の方にとっては大問題とも言えますね。
では、気になる猫が避妊手術後に性格が変わる理由について見ていきましょう。
避妊手術後は神経質になっているので性格が凶暴になる
猫が避妊手術後に性格が変わる理由では、避妊手術後は猫が神経質になって性格が凶暴になるということが多いと言われています。
避妊手術後は一晩動物病院に泊まることもあり、慣れない環境が続いてしまい猫がストレスを感じて飼い主の方に向かって唸ったり、ひっかいたり性格が凶暴になったと思う場面が多々見受けられます。
しかし、2日目~数日くらいすると徐々に落ち着いて来て普段通りの生活に戻ります。
落ち着いてみると根本的な性格が変わっていないことが分かる
実は、避妊手術や去勢手術を行ったからと根本的な性格に影響はないとされています。このため、避妊手術後のメス猫の性格は落ち着いてみるとあまり変わっていないと感じる飼い主の方が多いようです。
勿論、避妊手術後に見られるようになる行動の変化があります。
- 以前より甘える様になる
- 以前より言うことを聞いてくれる
- 以前よりも落ち着いてる
などの変化です。また、避妊手術後は発情期が来ないためメス猫が大きな声で鳴くこともなくなり精神的にも安定しやすくなると言われています。
このため避妊手術後は比較的、穏やかになる傾向が見られますが、避妊手術を行ったから猫の性格が大きく変わって別の猫になってしまうことはありません。
猫が避妊手術後に性格が変わる注意点
勿論、猫が避妊手術後に性格が変わると言われる注意点もあります。手術は人にとってもストレスを感じるものですね。猫にとっても不安や恐怖を感じる避妊手術。飼い主の方は避妊手術後にデリケートになった猫を注意して見てあげましょう。
デリケートな猫は「うつ状態」になることも
実は、猫が避妊手術後に性格が変わると言われる理由として、デリケートな猫は避妊手術後に「うつ状態」になるということが挙げられます。避妊手術を行われた精神的なショックが大きく以下の症状を見せることがあります。
- 遊ぶことに興味がなくなる
- 食欲不振
- 毛繕いをしない
などの症状が挙げられます。もしも、避妊手術後の猫に上記のような症状が2週間以上続いた場合、うつ状態になっている可能性があります。避妊手術を行った動物病院に連れて行く、または獣医師に電話で相談してみることが必要です。
避妊手術がうつの原因になるというよりも、手術を行うために病院に預けられ飼い主さんと離れてしまうことで恐怖を感じたり、知らない人に囲まれパニック状態になってしまうことが原因になると思われます。
性格が神経質、臆病な猫の場合は手術直前まで飼い主さんが一緒にいるほうが良い場合もあります。性格的に心配な場合は、担当頭獣医師とよく相談しましょう。避妊手術後、凶暴になってしまい通院が難しくなる猫たちもいます。
避妊去勢手術後の性格の変化とは
避妊去勢手術後の性格の変化とはどのように違うのか気になる飼い主の方も多いのではないでしょうか。ここでは、避妊去勢手術後の猫に起きる性格の変化について詳しくご紹介させていただきます。避妊手術や去勢手術を行う際のご参考にしてみてくださいね。
オス猫は子孫繁栄に興味がなくなり穏やかに
オス猫は根本的な性格は変わりませんが去勢手術後は子孫繁栄に興味がなくなるので、穏やかになると言われています。また、飼い主の方の悩みの種であった「スプレー行為や発情期の鳴き声」もなくなります。
発情期のストレスがないため全体的に落ち着いて、オス猫はメス猫に近い中性的な猫になるとされています。
メス猫は以前よりも甘える様になる
メス猫もオス猫同様に根本的な性格は変わりませんが避妊手術後は、穏やかになり精神的に落ち着く傾向があります。
また、子孫繁栄に興味がなくなるので他の猫に興味がなくなる代わりに以前より飼い主の方に興味を示し甘える様になるほか、以前より言うことを聞いてくれるなど行動に変化が現れます。
避妊手術後はオス猫同様「スプレー行為や発情期の鳴き声」もなくなります。発情期のストレスがないため全体的に落ち着いて、メス猫はオス猫に近い甘えたがりの猫になるとされています。
まとめ
今回は、猫が避妊手術後に性格が変わる理由と注意点についてご紹介しました。
避妊手術や去勢手術を行うことで以前よりも穏やかになったり、甘える様になるなど行動に変化があっても根本的な性格に影響はないとされています。
しかし、「うつ状態」になってしまいそうなデリケートな猫の避妊手術には注意が必要です。必ず、獣医師に相談して避妊手術を行う方が良いでしょう。
避妊手術や去勢手術を行うことは飼い主にとって望まない出産を無くすために必要になりますが、手術は猫達の体に負担やストレスをかけますので猫達の体調や性格に合わせて獣医師と相談しながら手術を行うようにしてくださいね。