オス猫に去勢はさせた方がいい?
オス猫に去勢するメリット3つ
1.オス猫の行動抑制ができる
オス猫は、メスを求めて発情をするときに、スプレーという臭い尿を部屋中にまき散らす行為や、飼い主や同居の他の動物や物に、攻撃をするという行為を起こさないようにすることができます。
ただし発情を経験しているオス猫に去勢手術を行う場合は、100%行動を抑えることは難しいようですが格段に回数は減るようです。
2.オスの猫の病気の予防になる
メスとともに生殖器系の病気の予防になります。オス猫の場合は精巣腫瘍の予防ができます。そして「子孫を残す」という動物の発情という欲求が叶えられないと、オス猫にとっては大変なストレスになります。オス猫の去勢手術はストレスの予防にもなるのです。
3.飼い主のいない猫を増やさない
飼い主がいない猫は少なくなってきてはいますが、依然として野良猫として街にはいます。そして去勢のされていないオスと避妊のされていないメスがいることにより、野良猫の数が増えてしまいます。
そのような場合にも、オスやメスに去勢や避妊の手術や行うことは大変に有効です。飼い主のいない猫への不妊手術代金には、自治体より補助金が出ることが多いです。
オス猫の去勢後のリスクとは?
- 全身麻酔の危険性
- 太りやすくなる
オス猫去勢手術時の「リスク」は、全身麻酔により呼吸器系や心臓や血液に異常が見られ、死亡に至ることです。ただし去勢前のオス猫には、詳細な血液検査を行い去勢手術を実行しますから、問題は限りなく少ないでしょう。
約1000頭に一頭の割合が、猫の去勢避妊手術時における死亡率です。
オス猫が去勢できる時期
- 睾丸が2つ揃ったとき
- 歯が全てはえたとき
- 成長が安定したとき
オス猫の去勢は、生後6か月前後が良いようです。あまり早いとオス猫の身体の機能が成長しきれずに、泌尿器系へ問題の起こることもあるようです。
誕生日の分からないオス猫の場合は、「睾丸の状態」「歯の状態」「体重等の安定」という成長の一段落した状態を見極めて、去勢の手術を行うようです。なるべく飼い主にとって問題行動と思われるオス猫の発情行動が起こる前に、去勢手術を行うのが望ましいです。
オス猫に去勢手術を受けさせる方法
去勢の値段
オス猫の去勢手術の方が、メス猫の避妊手術代より安くなります。オス猫の去勢の手術代は概ね1万円〜2万円です。この料金に、検査代金や薬代金などが加算されます。
病院によっては、去勢や避妊の手術代金がパックになっているところもあります。避妊や去勢の手術代金はペット保険が適用されませんので、全額実費となりますが保険会社に確認をとっておくと良いでしょう。
手術当日の時間
オス猫の去勢手術は日帰りで終わる病院がほとんどです。当日は、手術時の食べ物逆流で窒息などを防ぐために絶食となります。朝ご飯や飲み水は口にできません。
抜糸は必要?
オス猫は睾丸を取り出す手術になりますが、縫う病院と縫わない病院があります。傷口の大きさはそれほど大きくありませんが、縫った場合は抜糸が必要となります。
オス猫を去勢した後のケア
去勢後は数日様子を観察
手術をし、帰宅したオス猫は、数日は一人きりで留守番をさせない方が良いでしょう。術後の傷口や体調の変化、食事やトイレなどが滞りなく行えるか、確認してあげることが必要でしょう。
手術当日から数日は、猫のために時間を空けてくださいね。なお、オス猫の去勢手術後は消炎剤や抗生剤が処方されますので、お腹が緩くなったりしないか便の確認も必要になります。下痢をしているようでしたら、すぐに病院を受診してくださいね。
傷口をなめさせない
傷口が気になり、猫が舐めてしまうと手術跡が腫れたり、化膿したりしてきます。そのようなときは、オス猫でもエリザベスカラーを装着します。エリザベスカラーを付けると歩くときにぶつかったり、トイレに行きづらかったりしますので、猫にとってはストレスになります。
食事中は外すなど、工夫も必要ですが、確実に食事後はエリザベスカラーを付け直してください。メス猫と違いオス猫は術後服を着るとトイレに行けなくなってしまうので、術後服は難しいでしょう。
我が家のオス猫は、エリザベスカラーを嫌って装着できませんでした。しかし睾丸周りを舐め腫れてしまったので、2日ほどつきっきりで側にいて舐めようとした場合に手で睾丸を覆い、猫が去勢跡の傷を舐めないようにしていました。
大変でしたが効果は絶大でした。
エリザベスカラーも最初は嫌がりますが、2~3日で慣れる猫が多いですから根気よくつけてみてください。
去勢後は肥満になりやすい!
去勢を行った後のオス猫は、ホルモンのバランスから肥満になりやすいので食事量を見直したり、フードを変更したりする必要もあるでしょう。
様々なメーカーから、去勢避妊後の食事管理のできるフードも展開されています。
まとめ
オス猫に去勢させる時期や値段、手術を受ける方法までについてお伝えいたしました。我が家のオス猫は生後半年の段階で去勢手術の予約をしていましたが、血液検査において芳しくない数値であったために治療を優先して行い、数か月後に完治したので去勢手術を実施しました。
数か月後の手術の前にもオス特有の問題行動は特に出てはいませんでしたが、食欲が安定せずに飼い主としては非常に悩んでいました。しかし、手術後は気持ちも落ち着いたようで食事の間隔や量も安定しました。
このときに去勢手術の重要性を私は強く感じました。それぞれの愛猫の状況もありますから一、番愛猫にとって良い選択を飼い主の皆様がお医者様とご相談の上行ってくださいね。