猫の去勢・避妊費用の相場は?手術以外でかかるお金や助成金について

猫の去勢・避妊費用の相場は?手術以外でかかるお金や助成金について

猫の去勢や避妊にはどれくらいの費用が必要となるのでしょうか。妊娠や出産を望まない場合は去勢や避妊などの対策をとることが望まれます。今回の記事では、猫の不妊手術費用の相場の他、手術以外にかかるお金、費用を補助する制度についてまとめました。

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猫の去勢費用と避妊費用の相場

民家に集まる野良猫たち

繁殖された予定がない猫は、野良猫であっても不妊手術を行うことが推奨されています。成猫になる前に手術を行うことで、望まない妊娠や感染症の予防、発情期のマーキングや鳴き声、ストレスの抑制などのメリットがあります。以下に、避妊や去勢の手術にかかる費用をまとめました。

オス猫の去勢にかかる費用

オス猫の去勢にかかる費用は1万~2万円程度とされており、手術は発情期を迎える生後半年くらいまでに行うことが推奨されています。精巣を摘出したのちに止血と縫合をしますが、手術自体は10~30分程度で完了します。

メス猫の避妊にかかる費用

メス猫の避妊にかかる費用は、一般的に2万~4万円程度と言われています。手術の方法は開腹手術の場合がほとんどですが、腹腔鏡手術を選択すると10万円程度かかることもあるそうです。

卵巣のみを切除する場合と卵巣と子宮を両方取り除く場合があり、それによって値段も変わりますが、大抵は卵巣と子宮をともに切除します。手術はオス猫と同様、生後半年になる前に行い、30分~1時間で終了します。

猫の去勢・避妊費用として手術代以外にかかるお金

獣医師に診察されている術後服を着た猫

事前検査の費用

去勢や避妊の手術をする場合は事前に検査をする必要があり、費用は血液検査やレントゲン検査などで2,000~5,000円程度が相場です。

手術は全身麻酔を使用するため、腎臓や肝臓に疾患がなく麻酔に耐えられるか、心臓に奇形がなく血圧を保てるか、年齢や体調は適切かなどを獣医に判断してもらいます。手術の前には絶飲、絶食をする必要があるので、猫が麻酔や手術に耐えられると判断されたら、数日~数週間程度、時間に余裕をとって手術の予約を入れるのが一般的です。

入院費

手術後に入院が必要な場合は、手術代以外に1日あたり2,500~3,000円程度の入院費用が必要となります。

去勢手術は日帰りの場合がほとんどですが、避妊手術の場合は1~2日ほど入院することが一般的です。手術の内容や術後の猫の体調などによって入院の必要性が変わってくるので、特別な処置が必要な場合は別途料金が発生することや、薬を処方される場合は1回1,500~2,000円程度かかることも頭に入れておきましょう。

避妊・去勢後に必要となるグッズ代

  • エリザベスカラー:500~2,000円
  • 術後服:1,000~3,000円
  • 避妊去勢した猫用のフード:500~3,000円

手術後に必要な上記のグッズに費用がかかることも想定しておきましょう。猫が術後の傷を触らないよう、事前にエリザベスカラーや術後服を準備しておくと安心です。また、避妊や去勢をした後はホルモンの影響によって太りやすくなるため、不妊手術をした猫専用のフードや体重管理用のフードを与えると肥満を予防できます。

それぞれの費用は素材や内容量などによっても異なるので、飼い猫にあったものを選ぶようにしましょう。

猫の去勢・避妊費用を補助する制度

カウンターで手続きをする人

特定の団体や市区町村が去勢や避妊の手術費用を一部負担してくれる、「助成金制度」というものもあります。対象となる猫や助成金額、申請書類や助成対象となる手術期間は実施団体や市区町村によって異なるため、ホームページなどで確認してから申請するようにしてください。また、年度内の予算を超えてしまう場合は受付を早めに終了してしまうこともあるので注意しましょう。

市区町村による助成金

猫の去勢や避妊の助成費用について、以下にいくつかの市区町村の例を挙げてみました。詳しくはお住いの自治体の窓口に問い合わせるか、ホームページを参照してください。

大田区

  • 飼い猫に対する助成
オスの去勢手術 メスの避妊手術
1匹 3,000円 1匹 6,000円
  • 飼い主のいない猫に対する助成
オスの去勢手術 メスの避妊手術
1匹 3,000円 1匹 12,000円

大田区では飼い猫、飼い主のいない猫それぞれの不妊手術費用に対して上記の金額に加え、獣医師会からの助成金が加算されます。申請書を病院に提出するだけで両方の助成金を受け取ることができるため、別途手続きは必要ありません。

世田谷区

  • 飼い猫に対する助成
オスの去勢手術 メスの避妊手術
1匹 3,000円 1匹 6,000円
  • 飼い主のいない猫に対する助成
オスの去勢手術 メスの避妊手術
1匹 5,000円 1匹 10,000円

世田谷区でも、飼い主の有無に関わらず区から手術の費用が助成されます。助成を受けるには東京都獣医師会に所属する区内の動物病院で手術をすることが条件となります。

横浜市

横浜市の助成対象は飼い主のいない猫に対する手術のみで、飼い猫に対する補助はありません。助成金額は去勢、避妊手術それぞれ1件につき5,000円が上限となっており、手術費用が5000円未満の場合は実際に支払った額が支給されることになっています。

獣医師会による助成金

各都道府県と市区町村には獣医師会とその支部が存在し、猫の去勢や避妊費用を助成してくれるところもあります。助成額や申請方法は市区町村によって異なるため、詳しくはお住いの地域の獣医師会に確認してください。以下で、具体的な例を見てみましょう。

大田区

  • 飼い猫に対する助成
オスの去勢手術 メスの避妊手術
1匹 1,000円 1匹 2,000円
  • 飼い主のいない猫に対する助成
オスの去勢手術 メスの避妊手術
1匹 1,000円 1匹 2,000円

太田獣医師会(東京都獣医師会大田支部)は大田区と共に猫の不妊手術助成事業を実施しているため、1度の申請で区と獣医師会それぞれから手術費用の助成を受けることが可能です。

例として飼い猫(オス)の去勢手術の場合、大田区が3,000円、獣医師会が1,000円負担することになっているので、計4,000円の助成を受けることができます。 

世田谷区

  • 飼い猫に対する助成
オスの去勢手術 メスの避妊手術
1匹 1,000円 1匹 2,000円
  • 飼い主のいない猫に対する助成
オスの去勢手術 メスの避妊手術
1匹 無し 1匹 無し

世田谷区では、区とは別に世田谷区獣医師会(東京都獣医師会世田谷支部)より費用の助成を受けることができます。対象となるのは飼い主のいる猫のみで、区への申請書類の他に獣医師会への申し込みも必要になるので気をつけましょう。

横浜市

横浜市は2017年より手術費用の助成対象を飼い主のいない猫に限定したため、代わりに横浜市獣医師会が飼い猫に対する助成を行っていた期間がありました。助成金額は去勢、避妊手術ともに10,000円です。

現在、獣医師会による助成の情報は更新されていないので、詳しくは担当窓口に問い合わせてみてください。
 

日本動物愛護協会による助成金

公益財団法人日本動物愛護協会では、全国を対象に、飼い主のいない猫の不妊手術費用を助成しています。助成金額は1回の手術につき、去勢手術の場合は5,000円、避妊手術の場合は10,000円を上限としています。

年度内の申請は1世帯(団体)5頭まで、手術をしたことを証明するため耳カットの写真を術前と術後に撮影して郵送するなどの注意点があります。また、助成は予算に達した段階で終了してしまうため、注意事項や助成の実施の有無を確認してから申請するようにしてください。

まとめ

エリザベスカラーをつけた猫

猫の去勢や避妊の費用は、性別や受診する病院などによって様々なようです。手術以外にも事前の検査費用や入院費、術後のグッズ代などが必要となるので気をつけましょう。団体によっては費用を助成してくれるところもあるので、それらを利用しながら猫の望まない妊娠や病気を避けることができるとよいですね。