雌猫の避妊手術後に注意したい3つの事

雌猫の避妊手術後に注意したい3つの事

雌猫の避妊手術後に気を付けるのはどのようなことがあるのでしょうか。大切な猫にメスをいれるのは不安ですよね。そんな避妊手術後にも、飼い主が注意をしてあげるべきことがあります。そこで今回は「雌猫の避妊手術後に注意したい3つの事」についてご紹介させていただきます。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

雌猫の避妊手術後に気を付けること

こちらを見つめるエリザベスカラーをつけた猫

雌猫の避妊手術後に気を付けることは、どのようなことがあるのでしょうか。飼い主が大切な猫のために避妊手術をするとなれば、手術後のケアもきちんとしてあげたいですよね。
そこでここでは、雌猫の避妊手術後に気を付けることについてご紹介させていただきます。

傷口のケア

雌猫の避妊手術後には、抜糸をするまでのあいだ「傷口のケア」をきちんとしてあげなくてはいけません。

雌猫の避妊手術では、4cmほどの傷がお腹にできます。避妊手術後には、傷口からバイ菌が入って腫れてしまったり、化膿したりしないように飼い主がきちんとケアをすることが重要です。

雌猫の避妊手術後には、まず出血がないかよく確認をします。そして、雌猫が避妊手術後に傷口を気にして舐めてしまうと細菌感染をしてしまうので、なるべく舐めないように気をそらしてあげなくてはいません。

しかし、どうしても雌猫が避妊手術後に傷口を舐めてしまう場合には、エリザベスカラーという保護する服によって傷口を舐めてしまわないようにすることができます。
ですので雌猫の避妊手術後には、

  • 出血がないか確認する
  • 雌猫が傷口を舐めていないか

など、飼い主がきちんとケアをしてあげてくださいね。

食事

雌猫の避妊手術後には食事管理にも気を配らなくてはいけません。
雌猫の避妊手術後にはストレスや傷口の痛みから、震えるなどの症状がでたり食欲不振になったりしてしまう傾向にあります。

雌猫の避妊手術後には麻酔が原因によって消化機能が一時的に低下します。
もしキャットフードを口にしてしまうと嘔吐をしてしまう可能性もありますので、半日は絶食をさせてあげてください。

そして反対に、しばらく経過するとストレスなどから過剰にキャットフードを食べるようになってしまいます。このときに気を付けなくてはいけないのが食べ過ぎで、

  • 肥満
  • 糖尿病

などになってしまうことです。
ですので、雌猫の避妊手術後には食事管理はきちんとしてあげてください。

また、元気になって元通りの生活に戻ったときには、運動不足になってしまわないように飼い主が雌猫と遊んであげてくださいね。

トイレ

雌猫の避妊手術後には「排泄のチェック」もしてあげなくてはいけません。
きちんとトイレをしているかの確認をするのはもちろんですが、「下痢を起こしていないか」ということをチェックするようにしてください。雌猫の避妊手術後は嘔吐や下痢をしてしまうことがあります。

しかしこれが続いてしまうと、「脱水症状」になり命に関わる場合もあります。下痢や、嘔吐がつづくようであれば、必ず避妊手術を受けた動物病院へ相談をしましょう。

雌猫が避妊手術後で変わること

座って横を見る術後服を着た猫

雌猫が避妊手術後で変わることは、どのようなことがあるのでしょうか。

雌猫が避妊手術後、どのような状態になるのか予想もできませんよね。今までに雌猫の避妊手術後の経過を見たことがある飼い主は、いくつかの変わることがあると述べています。
そこでここでは、雌猫が避妊手術後で変わることについてご紹介させていただきます。

暫く元気がない場合もある

雌猫の避妊手術後は傷口の痛みや違和感だけでなく、

  • 恐怖心
  • ストレス

などによってしばらく元気にならないこともあるようです。
このようなときにも通常通り食事が摂れていたり、トイレをしたりしているようであれば問題はないと思われますが、5日以上経っても様子がそのままであるときには、他に何か異常がある可能性も考えられますので一度、動物病院へ相談をしましょう。

性格が変わることもある

雌猫の避妊手術後には「性格が変わる」と言われています。
すべての猫がそうなるわけではありませんが、

  • 攻撃的だった性格が穏やかになった
  • 今まで以上に甘えるようになった
  • やんちゃだった性格が少し臆病になった

などと、大きく性格が変わる場合があるようです。

雌猫の避妊手術のメリット

病院で手術をされている猫

雌猫の避妊手術には、どのようなメリットがあるのでしょうか。
雌猫の避妊手術は20~30分とはいえ猫にとっては非常に可愛そうな経験ですよね。このような体験をさせてまで避妊手術をすることにはメリットがあります。

そこでここでは、雌猫の避妊手術にはどのようなメリットがあるのかについて、ご紹介させていただきます。

病気の発症率が下がる

雌猫の避妊手術後には「病気の発症率が下がる」ことが一番のメリットです。
雌猫の避妊手術をしていないと、

  • 乳ガン
  • 生殖器の病気
  • 子宮蓄膿症

などの病気になりやすいです。
しかし雌猫の避妊手術後にはこれらの病気の発症率が低下するので、その他の理由も含め推奨されています。

問題行動がなくなる

雌猫の避妊手術をしていないと、

  • 粗相
  • 夜鳴き

などが酷くて困ってしまう飼い主さんもいらっしゃると思います。
雌猫の避妊手術をしていないと、発情期に近所迷惑なほど夜中に大声で鳴くので飼い主さんも悩んでしまいますよね。しかし、避妊手術後にはこのような問題行動も改善されます。

殺処分を減らすことができる

猫は一度の出産でたくさんの子猫を生みます。飼いきれなくなった猫たちは、無責任にも捨てられてしまうこともあるのです。

そんなときに待ち受ける子猫たちの将来は殺処分という悲しい現実です。このようなことを減らすためにも、雌猫の避妊手術が推奨されています。

まとめ

飼い主に抱かれた猫と笑顔の獣医師

雌猫の避妊手術は20~30分に及ぶ、お腹にメスを入れる手術です。
雌猫の避妊手術後には、

  • 傷口のケア
  • 食事の管理
  • トイレのチェック

などはきちんとしてあげるようにしてください。
傷口の痛みや違和感から、暫く元気がないこともありますので、飼い主がなるべくケアをできるようにしてあげてくださいね。

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